2022.08.04
【キャリアアップコラムVol.11】「ワークライフバランスを重視してます」って面接でいいますか?
私たちは日々、Uターン転職を希望されている方々と転職面談をさせていただきます。
転職理由は人それぞれですが、大分での企業選びの軸の一つに「ワークライフバランスがとれる会社」とおっしゃる方が増えているのが気になります。
「都会で散々働いたので、地方へ移住し、家族やプライベートの時間を充実させたい」、または「せっかく地方に転職するならば、のんびり暮らしたい」...。
しかしながら「ご希望は承りますが、弊社ではお役立ちできそうもありません...」とお答えすることが多いです。
地方の会社だからといって楽な仕事は一つもありません。むしろ、人材不足に本気で悩まれています。また、新規事業立上げや事業承継など、企業経営に直結するような重要な役割を担っていただく人材を求めています。
地方の中小企業がUターン人材を歓迎する理由は、都会で磨かれたビジネススキルを活かして欲しいからなのです。
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私自身、「ワークライフバランス重視だけど年収は下げたくない」と言われると、ご提案できる案件が全く浮かんできません。このような悶々とした思いを、経営者の方と話していると
「面接中にワークライフバランスって言われると萎えるよね...」
と皆さんおっしゃいます。
別に、長時間労働を強いる訳でもないし、生まれ故郷で豊かな人生を送るためにも公私共に充実しているに越したことはない。ただ入社する前から「ワークライフバランス」と言われると、どうしてもプライベート重視な印象がついてしまい、真剣に仕事する気がないんだなあと思ってしまうのだと...。
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そこで思い浮かんだのが「ワークライフハーモニー」という言葉。
以前読んだ、アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏の著書「Invent&Wander」で紹介されていました。
「職場で元気になれて、仕事が楽しく、自分がチームの一員として役に立っていると感じられたら、家でもいい人間になれる。夫としても、父親としても、もっと良くなれる。家が楽しければ、社員としても上司としても、よくなれる。大事なのは仕事をしている時間ではなく仕事で活力が湧いてくるかどうか。ワークとライフはバランスをとるものではなく、ぐるぐると環のように巡るもの、つまり循環である。」
(ジェフ・ベゾス著「Invent&Wander」より)
仕事が充実しているから、プライベートも上手くいき、また仕事の活力になる。
「ワークライフバランス」というと、どうしてもプライベート重視な印象がついてしまいますが、「ワークライフハーモニー」はどちらも重要という印象です。京セラやKDDIを創業した稲盛和夫氏も経営哲学「京セラフィロソフィー」の中に「真面目に一生懸命仕事に打ち込む」とあります。
「一生懸命働くということは、勤勉であるということであり、仕事に対する態度が常に誠実であるということです。私たちが本当に心から味わえる喜びというのは、仕事の中にこそあるものです。仕事を疎かにして、遊びや趣味の世界で喜びを見出そうとしても、一時的には楽しいかもしれませんが、決して真の喜びを得ることはできません。人の人生の中で最も大きなウェイトを占める仕事において充実感が得られなければ、結局は物足りなさを感じることになるはずです。真面目に一生懸命に仕事に打ち込み、何かを成し遂げた時にこそ、他には代えがたい喜びが得られるのです。」
(「京セラフィロソフィー」より)
地方の中小企業の経営者は「やる気」みたいなものに敏感です。得たいものが同じでも、言い方を変えるだけで相手に与える印象がずいぶん変わり、結果も変わるのです。
大分で転職を検討されている方は毎週相談会を実施しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
相談会情報
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