2022.07.29
「いつかは広島へ」と中長期でU・Iターン転職を考える人が本当に知るべきこと
リージョナルキャリア広島のコンサルタント、原田です。毎日暑い日が続きますね。
間もなく迎えるお盆休み。コロナの状況を気にしつつも、そろそろ帰省の計画を立てているという方も多いかもしれません。
私たちは日々、広島へのU・Iターン転職を考える方のご相談(エントリー)を受けていますが、毎年夏になると、「いつかは広島へ」という中長期のご相談(プレエントリー)が増える傾向にあります。
もう少し正確に言うと、夏と冬、つまり"長期休暇の前後"でその傾向が強まります。帰省の計画を立てる中で、あるいは帰省をして、広島で過ごす時間や人とのつながり、環境などに魅力を感じ、「この先、広島で暮らしていくことも具体的に考えてみようか」という方が増えるのです。
今回は、そんなプレエントリーの方との面談でよくお話していることを少しご紹介したいと思います。
中長期で転職をお考えの方へ(プレエントリー)|リージョナルキャリア広島
転職希望者が「知りたいこと」と「知るべきこと」にはズレがある
知りたいこと
プレエントリーの方からお寄せ頂くご相談でもっとも多いのは、「広島にどんな求人があるのか知りたい」ということです。
もちろん求人についてはしっかりとお伝えしていくのですが、その前に、私からこんなことをお尋ねします。「広島の会社をどれぐらいご存知ですか?」と。
すると多くの方から出てくるのはせいぜい10社程度。"御三家"と言われる「マツダ」「中国電力」「広島銀行」、「イズミ(ゆめタウン)」や「オタフクソース」といった全国的に知名度の高い企業、それからご自身の経験に近い業界のいくつかの企業、といったところです。
では、なぜそれを尋ねるかというと、そういった大手企業や有名企業にしか良い求人は無いと思って(思い込んで)いたり、そもそも自分のキャリアが活かせる仕事は広島には無いだろうという先入観を持っている人が多いからです。ところが実際は、まったくそんなことはありません。
中小企業や、広く名の通っていない会社であっても、理想の転職を実現し、新しいキャリアや豊かな暮らしを手に入れている方は多くいらっしゃいます。
ですから、求人より先にまず知るべきは、「広島にどんな会社があるのか」だとお伝えしています。
知るべきこと
どんな会社があるかをほんの少ししか知らぬまま求人情報を集めたところで、「だいたい想像通りだな」「やっぱり難しいかもな」と悲観的になったり、「よく知らない会社だから何とも言えないな」と、自分がすでに知る範囲・想像の及ぶ範囲でしか判断できず、それ以上の可能性が広がらないのです。
私たちはまず(プレエントリーの方には特に)、「広島にはこんな(良い)会社があります」というところから丁寧にお伝えしていきます。その上で、それらの会社の展望や将来像を見据えながら、「今はこんな求人があります。将来的にはこんな求人が出るかもしれません」とご提案していきます。
ここで意識して頂きたいのは、「今、どんな求人があるか」に固執しないということです。「この会社は将来こうなっていそうだな。そうすると、自分がU・Iターンを考えている▲年後にはこんな求人が出るかもしれないな」と、可能性レベルも含めて見通していくのがポイントです。
そのために、「どんな会社があるのか」を知り、求人の増減に影響する「市況の良し悪しはどうか(現況と今後の見通し)」といった情報をコツコツと収集していくことをお勧めしています。
激しい環境変化の中で、この先、求められる人材になるには
かつては無かった求人
もう一つ知っておくべきことは、「ほんの数年前までは広島には無かった仕事が今はある」ということです。
例えば近年急速に増えた「DX関連」の仕事。以前はIT人材の採用ニーズもいわゆるSIerやITサービス企業が中心でしたが、現在はその限りではありません。また、エンジニアでなくとも、業界経験やプロジェクト経験を活かしてDX系ポジションで転職している人も増えています。
他にも、コロナ禍で浸透したリモートワークによって、営業シーンでは「インサイドセールス」「カスタマーサクセス」といった職種が注目を集め、実際に広島でもフルリモートで働ける求人が増えています。
今後無くなる求人
一方で、無くなりつつある仕事も存在します。ここでは明言は避けますが、AIなどテクノロジーの進化によって、「人が仕事を奪われる」という風潮は誰もがご存知のところだと思います。
つまり、「今、こんな求人がある」ということを知ったとて、例えば1年後にはまったく様変わりしている可能性があります。だからこそ、初めからきちんと未来に照準を当て、「どんな会社があって、その会社はこの先どんな人材を求めていきそうか(=どんな求人が出そうか)」という見通しを立てていきます。
正しいアクションに落とし込む
見通しがある程度立ってきたら、自分の現在地を確認します。
予測する未来と現状とのギャップを測り、ギャップを埋めるためにどんな経験を積み、どんな力を付ける必要があるか。どうやって市場価値を高めていくか。もしかしたら、U・Iターンする前に、(現在の地で)転職するのが良策ということはないか、そんなシナリオを描いていきます。
そうすることで、現在の仕事への打ち込み方や、時間の使い方、家族との会話も変わってくるかもしれません。
ぼんやりと頭の中にあることを、正しいアクションに落とし込む。そして、進捗をチェックしていく。この積み重ねが大切です。
こんなふうに、プレエントリーの方とは、定期的に面談させて頂きながら長くお付き合いしています。もしこのブログをご覧の方の中に、「いつかは広島へ」とお考えの方がいらっしゃれば、まずはこんなお話から始めていきましょう。
U・Iターンすると決めたとき、「時は来た、それだけだ」と、かつての橋本真也氏のように自信を持って転職活動に臨んで頂けるように、じっくりサポートさせて頂きます。
※分かる方は分かってください(笑)
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