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北海道イベント2023.12.22

「北海道から宇宙に挑む 宇宙ベンチャーセミナー」を開催しました

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こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント、新井太樹です。

去る2023年12月15日(金)、「北海道から宇宙に挑む宇宙ベンチャーセミナー~いま、求められている人材とは~」をテーマにオンラインセミナーを開催しました。

開催日:2023年12月15日(金) 19:00~20:30 オンライン

ゲスト
 株式会社岩谷技研 人事責任者 北條 智也氏
 株式会社MJOLNIR SPACEWORKS 人事責任者 鈴木 巌氏

ファシリテーター:リージョンズ株式会社 新井太樹

対象:北海道の宇宙産業に興味関心がある方

開催趣旨

アポロ11号が月面着陸してから半世紀が経ちました。そんないま、北海道から宇宙に挑むベンチャー企業が生まれていることはご存知ですか?

「宇宙産業で働くって難しいのではないか?」「産業に対する深い知識が必要なのではないか?」と感じている方がいるかもしれませんが、実は宇宙ベンチャーの躍進によって業界未経験の方も含めた幅広い人材が必要とされているのです。

大学時代に工学を学んだ経験、ものづくりに関わった経験、電気・電子の知識など、宇宙産業で活かせる経験は多岐にわたります。

そこで、今回は北海道の宇宙ベンチャーで働くことについて考えるきっかけになればと思い、本セミナーを企画しました。

30名を超える方に事前申込いただき、宇宙産業への興味関心の高さを感じました。

当日参加いただいた方からは「北海道の宇宙産業に可能性を感じてわくわくした」「宇宙産業にチャレンジしたい思いが高くなった」「実際に宇宙ベンチャー企業の方から話を聞くことができて、具体的にイメージできた」との声をいただきました。

第一部:宇宙産業の歴史と構造/なぜ北海道に宇宙ベンチャーが生まれているのか

本セミナーは大きく二部構成で行いました。

第一部では、宇宙産業の歴史と構造や、なぜ北海道に宇宙ベンチャーが生まれているのかその背景についてお話しました。

簡単に第一部の概要をお伝えします。

(資料画像はクリックで拡大できます)

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宇宙産業の歴史としてはアメリカでNASAが発足したのが1958年、ガガーリンが有人宇宙飛行に成功したのが1961年、アポロ11号が月面着陸に成功したのが1969年です。

それに対して、日本は1970年にようやく初めて人工衛星の打ち上げに成功しており、宇宙産業においては常に遅れを取っている現状があります。

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宇宙ビジネスの市場規模は2023年4266億ドルから2040年1兆500億ドルと2.46倍になる予測です。特に人工衛星に関する分野における伸びがすさまじいものです。

その他の分野においても宇宙産業の裾野は広く、今後も新規ビジネスとしての宇宙産業への参入は多方面で可能性があります。

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北海道においては、実は1988年から大樹町を宇宙産業基地にするという構想が練られており、さまざまな取組みがなされてきました。

2013年にインターステラテクノロジズ社が事業所を開設、その後スペースコタン社がスペースポートの建設を行っています。

政府や自治体も本腰をいれて北海道での宇宙産業に取り組み始めており、団体の設立やイベントの実施を間近で見るなかで宇宙産業への熱量や可能性を肌で感じています。

第二部:宇宙ベンチャー企業による「現在の事業領域、今後の展望」と「求める人材」

第二部では、北海道の宇宙ベンチャー企業を2社お招きし、現在の事業領域と今後の展望、求めている人材について語っていただきました。

|株式会社岩谷技研 人事責任者 北條智也氏


同社は気球によって地球の大気圏外に広がる空間へ人を運ぶための技術開発を行うベンチャー企業です。

技術力を高く評価されており、国内ベンチャーのシードステージで国内最大規模の出資を受けています。

高高度に耐えることができるガス気球や、キャビンと呼ばれる小型宇宙船によって高度1万m越への到達が可能なことを実証しています。

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(画像引用:株式会社岩谷技研HP ※最終閲覧日2023年12月22日)

来年のサービスローンチに向けて、ここ最近毎週のようにプレスリリースを打っているため、よく情報を目にしておりますが、記者発表の動画を含めて説明をしていただけたため、目指している世界観やビジョンなどを含めてとても理解が深まるものでした。

特に印象的だったのは、エンジニアが事業にとって大事だと考えていると明確にお伝えされていた点です。エンジニアと言っても業務内容は幅広く、機械・電子・電気など様々な技術を持っている方が結集して、あと少しで「週末、宇宙行く?」という世界が実現する可能性があるところまで来ているということにとてもワクワクしました。

|株式会社MJOLNIR SPACEWORKS 人事責任者 鈴木巌氏


同社はロケットエンジン開発の北大発スタートアップです。

誰もが自動車に乗るように宇宙に行ける時代を目指し、ロケットが自動車のように大量生産される世界の実現に向けた技術開発を行っている企業です。

ロケットや宇宙機用に必要なエンジン・タンクにおいて、従来品よりも「安全性」「シンプル」「コスト」の3要素で凌駕する製品開発を実現しています。

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(画像引用:株式会社MJOLNIR SPACEWORKS HP※最終閲覧日2023年12月22日)

同社のビジネスモデルや手掛けるロケットの特徴に関して、丁寧にご説明いただき、とても理解が深まりました。

「安全」「シンプル」「安価」にこだわって取り組んでいることや結果的に納品スピードも早くなることで、ロケット不足の需要を満たすことができるという点でとても有意義なものであると感じました。

まとめ

2社の話を聞いてどちらもビジネスモデルと技術が突出していて、企業が向かっている方向性にワクワクしました。

同時に、技術開発の進捗や具体的に飛んでいる気球、エンジンの燃焼試験を動画で拝見し、宇宙産業は子供の頃から思い描いていた夢ではなくなっていて、とても身近で今後の北海道の産業の核になりうる存在なのでは?と感じました。

2社共にエンジニアの採用を加速させたいというニーズが中心であり、我々としても企業の採用のお役に立ちつつ、北海道の宇宙産業の発展に寄与していければと思います。

今回登壇いただいた2社の求人情報はこちらです。

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「こちらに出ていないポジションでチャレンジしたい」「北海道の宇宙産業に興味がある」という方は、まずは弊社サービスにお申込みください。

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この記事を書いた人

コンサルタント 
新井 太樹

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