2023.10.23
札幌市民の家庭菜園事情と市民農園について
こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント、新井太樹です。
日頃、北海道へのU・Iターン転職のご相談を承る中で、「自分の子供たちがのびのびと暮らせる一軒家が欲しい、そこには庭があって、緑や土に触れる機会を作ってあげたい」というような声を聞くことがあります。
ご自身の幼少期に自宅が一軒家で、お隣さんや階下の住人への騒音を気にすることなく、また自宅前の庭で昆虫採集したり野菜を育てたり...、といった経験をしてきた方は、お子さんにも同様の経験をさせたいという思いがあるようです。
かく言う筆者も、札幌の郊外の住宅街にある一軒家で生まれ育ち、家の前の庭にある畑には毎年じゃがいも、なす、トマト、ピーマン、きゅうり、枝豆などが植えられていました。
夏から秋にかけての楽しみといえば、家の前で焼肉をする際にその場で収穫した新鮮な野菜の味を堪能すること。そうした経験から一軒家の良さを感じていた私は、約3年前に北海道にUターン転職してきてまもなく一軒家を建て、小さいながらも家の脇に野菜を育てられるスペースをレンガとモルタルでDIYしました。
※筆者撮影
筆者の自宅の周りは敷地面積が広いお宅が多く、家の前での大がかりな家庭菜園が目立ちます。
さくらんぼやぶどうを作っているところもあり、子どもが保育園の帰りにもらって帰ってくることもしばしばです。
一方で、札幌においても庭付き戸建住宅を持つということはハードルが上がってきています。
札幌市周辺は全国の地価上昇率でトップを独占するような状態であり、そもそも土地が不足していることを、私が土地探しを行っている最中で何度も耳にしました。
敷地面積が狭い家も増えてきており、自宅前に駐車スペースを確保した場合、庭を設けられないこともあるようです。
一方で、札幌中心部では大型マンションの建設も進んでいるため、駅直結などの観点でマンションを選択する方もいます。
ライフスタイルや考え方は少しずつ変わってきているようです。
そのような状況であっても、やはり家庭菜園を楽しみたいというニーズは存在しています。
札幌市内において、自宅とは離れた場所に農園を借りて、自分で畑を耕し、苗を植え、収穫する、市民農園を選ばれる方もいらっしゃいます。
そこで今回は、札幌市内の市民農園について、ご紹介します。
さとらんど市民農園
場所:札幌市東区丘珠町584-2
金額:1区画(50平方メートル)11,000円/年
利用期間:4月29日~11月3日 6:00~19:00
参照:サッポロさとらんど 公式サイト(最終閲覧日:2023年10月23日)
大規模に展開している市民農園で、子供が遊べる大きな遊具やBBQ場、動物と触れ合える施設がパーク内にあります。家族で訪れて楽しめる農園です。
また、さっぽろ農学校という野菜栽培の基礎知識の習得をできる講義も用意されており、学びながら野菜栽培を行うことができるのが特徴です。
▽サッポロさとらんど 園内マップ
※画像引用:サッポロさとらんど 公式サイト(最終閲覧日:2023年10月23日)
南端が市民農園になっており、付近の駐車場を利用するか、北端のさとらんどセンター側からSLバスに乗って付近まで行くこともできます。
筆者も子どもを連れて何度か訪れたことがありますが、いつも体験農園は盛況で土いじりをしている方がたくさんいらっしゃいます。
※引用:Google Map
JAさっぽろが管轄している市民農園
JAさっぽろの各支店などに申し込む市民農園も存在します。
全22カ所あり、札幌市内の北から南まで幅広い範囲に点在しています。
|札幌北とれた ふじい農園
その中でも北区篠路にあるふじい農園は、親子でアクティビティを行いつつ、楽しめる農園になっています。
筆者は以前調べてワカサギ釣りをできるスポットとして認知をしており、何度か目の前を通ったこともあります。
各50平方メートルで全70区画あり、11,000円/年で利用可能です。ビニールハウスのレンタルも行っているので、イチゴの栽培などにも活用できるのではないかと思います。
さらにこの農園はオートキャンプ場、ファームレストラン、野菜直売所が併設されていることが特徴です。
札幌中心部から車で30分程度で行ける気軽さからか、キャンプシーズンは多くのテントが張られています。
キャンプ初心者×農園初心者には大変オススメのスポットではないかと思います。
※引用:Google Map/とれた小屋ふじい農場
民間企業の貸し農園
ホームセンターなどを展開するDCM株式会社は、道内で3か所の貸し農園を展開しています。
DCM店舗の隣接地域などで運営されている農園もあり、その場合には農機具や苗などの購入など、生育環境を整えるうえで利便性が高そうです。
札幌市内では北区篠路に農園が開設されており、86区画の用意があります。
※引用:Google Map
いかがでしたでしょうか。
札幌に移住して、この機会に家庭菜園を始めてみたいと考えていた方の参考になれば幸いです。
▼北海道専任のコンサルタントへのキャリア相談はこちら
▼北海道の公開求人はこちら