2023.07.28
キャリアにおける「子育て期」をどう考えるか
リージョナルキャリア新潟の五十嵐です。
今回は「子育て」と「キャリア」についてお話したいと思います。
これが正解、ということではありませんが、子育てをしながら働く方にとって少しでも参考になれば幸いです。
子育て世代からのキャリア相談
最近こんなご相談が増えてきました。
「リモートワークからリアル出社に戻り、家庭の時間が少なくて大変」
「育休明けで時短勤務中だが、フルタイム社員と同じくらい働いている」
「保育園に迎えに行かないといけないが、仕事が終わらなくて困ることがある」
つまり、「家庭と仕事のバランスがうまくとれていない」といった内容です。
こんなときは会社と相談して状況を改善しなければなりませんが、
「相談したが、そもそもメンバーが少ないため難しい」
「時短で帰らせてもらっているので、何とかしなければ・・・」
など、なかなか改善が難しい状況もあるとよく聞きます。
なかには、「時間優先で、今までの経験と違う職種でもいいかなと思っている」という方もいるほど、皆さんとても困っている状況です。
子育てにはひと段落はありますが、いまや65歳までは働く時代、仕事(キャリア)のひと段落はまだまだ先、です。
そこで今回は、ヒントになりそうな考え方を紹介したいと思います。
「ライフキャリア・レインボー」という考え方
「ライフキャリア・レインボー」を提唱したドナルド・E・スーパーは、20世紀中盤にキャリア研究分野で活躍したアメリカの心理学者で、キャリアの発達に関する理論を提唱した人物です。
ライフキャリアとは、仕事だけでなく、生活全般における自分の価値観や人生の目的を含めたキャリアのことを指します。
つまり、人生全般における仕事以外の役割(これを「ライフロール」といいます)すべてを含めてライフキャリアと考えるということです。
ライフロールには8種類あります。
【子ども】、【学生】、【仕事人】、【配偶者】、【家庭人】、【親】、【市民】、【余暇人】
人間は人生において、これらの役割を年齢や立場に応じて重複して担っており、これを半円形の概念図として描くと虹のようになるため、「ライフキャリア・レインボー」と呼ばれています。
子育て期をどう考えるか
このライフキャリア・レインボーに子育て期を当てはめると、子どもの送迎はしなければなりませんし、食事も用意しなければいけません。
ライフロールでいうところの「家庭人」「親」の役割が大きくなります。この時点で「仕事人」としての役割を大きくするのは困難だと思います。
では、「子育て期に転職をするならどう考えるか」という点ですが、オススメは「子育て期の後を見据えて転職を検討する」ということです。
私も子育て期にパート勤務していたこともありますが、その後の仕事に活かせる業務でしたので、非常にありがたく感じていました。
(個人的には悲しいですが)子育て期は終わりが来ます。その後の仕事(キャリア)をどう描くのか、ライフキャリアとつながっていることを念頭におきながら考えてみてはいかがでしょうか。
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