2023.06.09
「カーアイランド九州」-世界を走るレクサスが生まれる街・福岡県宮若市。
リージョナルキャリア福岡のコンサルタント、瀬川です。突然ですが、問題です。
世界で一番高い山はエベレスト(8,848m)ですが、二番目に高い山は何でしょうか?
・・・正解は、『K2(8,611m)』です。これはご存じの方も多いかもしれませんね。
それでは、第二問。日本で一番高い山は富士山(3,776m)ですが、二番目に高い山は何でしょうか?
・・・正解は、『北岳(3,193m)』です。これはご存じでない方が多いのではないでしょうか。
それでは、第三問。福岡に本社を置く企業で売上高が一番高いのは九州電力(1兆4,556億円:2022年3月期)ですが、二番目に高い企業はどこでしょうか?
・・・正解は、『トヨタ自動車九州(1兆1,656億円:2022年3月期)』です。さすがにこれは一位も二位もわからなかったという方が多いかもしれませんね。
(画像出典:トヨタ自動車九州HP)
自動車産業と深い繋がりを持つ「カーアイランド九州」
先日のブログでは半導体関連企業が集積する「シリコンアイランド九州」を取り上げましたが(参考)、実は、九州(特に福岡北部)には「カーアイランド」という呼び名もあることをご存じでしょうか。
石炭から石油へとエネルギー資源の転換が進み、素材産業からの脱却を図るために福岡県など地元が積極的に誘致活動を行った結果、1973年に日産自動車が九州工場(福岡県京都郡苅田町)の建設を決定。これがカーアイランド九州の歴史の始まりです。
※正確にはこれよりさらに数十年前から九州と自動車産業は深い繋がりがありますが、今回は割愛します。
そして、そこから約20年後の1991年、旧宮田町(現宮若市)にトヨタ自動車がお膝元である愛知県外で初めてとなる車両生産工場を立ち上げます。これがトヨタ自動車九州の始まりです(ちなみに進出を決めた一番の要因は豊富な労働力と言われています)。
当初は、マークⅡやチェイサー、ハリアーなど、トヨタを代表する車種の生産拠点でしたが、現在は、高級カテゴリーである「レクサス(LEXUS)」の主要生産拠点となっています。
世界を走るレクサスの半数以上が宮若で誕生
レクサスの2022年(1~12月)の世界販売実績が625,365台。トヨタ自動車九州の2023年3月期のレクサスの生産台数が335,910台ということで、なんと世界の半分以上のレクサス車は宮若で生産されているのです。
こんな身近なところであのレクサスが生産されていると思うと、なんだか誇らしいですし親近感が湧きますね。(とは言え、私のような庶民がレクサスのハンドルを握る日は訪れないと思いますが。。。苦笑)
なお、トヨタはグローバルでレクサス車100万台の販売を目指しており、2035年には販売するレクサスをすべてEVにすると発表しています。つまりレクサスはEVブランドとなります。
それに伴い、EV専用ラインの導入検討も始まっているようで、それに関連する採用にも動きが出てきそうです。今後も目が離せませんね。
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