2023.02.13
中高年の転職における懸念点と、転職活動に際してやるべきこと
リージョナルキャリア富山の鹿嶋です。
転職のご相談で多いものの一つに、年齢との関係があります。特に中高年層になると、体力的な側面や将来性の面でも若年層と比較すれば不利な要素が多くなることは否めません。
中高年の転職活動で不利な点
国内の高齢化が進み、定年退職年齢や年金の受給年齢も高くなりつつあります。さらには人生100年時代と言われ、いつまでも現役で働きたいというニーズも高まってきています。
一方で、一つの企業で定年まで働くという終身雇用の文化も崩れつつあります。役職定年や関連会社への出向などで、現役のポジションから離れざるを得ないことも多くなり、中高年での転職検討をするケースが増えてきています。
しかし、転職市場はまだまだ若く長く働ける人材を求める傾向が強く、あまりに年齢が高い転職は、若年層と比較して難しくなる傾向があります。
企業側が中高年層の採用に対して持つ懸念点としては、以下のようなものが挙げられます。
・定年までの期間が短い
・年齢を補えるほどの経験やスキルがあるか
・年下の上司や同僚と良い関係性が築けるか
・新しいことに柔軟に対応できるか
・希望年収が高いのではないか
中高年の転職で大切なこと
逆に言えば、これらの懸念点を払しょくできれば、中高年であっても希望する転職が現実的になるかもしれません。具体的には、年齢の差を埋めるほど優れた強みをアピールすることが大切です。
社会人経験が長く、さまざまな仕事をこなしてきたキャリアは、多くの若年層は持っていません。これまで培ってきたキャリアをしっかり面接官にアピールし、その会社で活躍する姿をイメージさせることができれば、希望の転職先とマッチングすることが可能になります。
企業は中高年の求職者を即戦力として見ているので、アピールできる経験があることが前提となります。そのためにも、現職でしっかりスキルや知識を身につける努力を継続しなければなりません。
最近は「リスキリング」とも言われていますが、社会人向け大学院やスキルを身につけるスクールに通うなど、市場価値アップのための時間やお金の投資も必要かもしれません。
中高年の転職活動に際してやるべきこと
まず一番大切なことは自分の強みを見つけることです。そのためには、現在持っているスキル、これまでに経験したこと、職場で高く評価されていたことなどを棚卸して整理してみてください。
自分の強みや得意なことなど、考えても思いつかない場合は、一緒に働いていた仲間に相談するなどして情報収集してみても良いかもしれません。
いろいろな角度から自分の魅力を引き出し、職務経歴書や面接でアピールすることが大切です。
(参考)50代で首都圏からUターンされたA氏の事例
大手設備メーカーで一貫して法人営業職として活躍、マネジメントの経験も豊富。
新規ビジネスを模索する地場企業の新規事業推進役の募集に応募。
同企業のビジネス分野は未経験だったが、新規市場開拓の経験やアグレッシブな営業スタイルをアピールし、転職に成功。
中年層のキャリアの棚卸は、ご経験やスキル、働き方の希望など、それぞれのご事情やお考えもあり、どのような経験がポータブルに活かせるかは、個々に異なります。注意深く情報を収集し、ご自身のキャリアと向き合って最適解を見つけなければならず、かなり困難を伴う作業となります。
そういった新たなキャリアへのチャレンジには、専門家のアドバイスもうまく活用されるとリスクを減らすことができます。私たちリージョナルキャリア富山のコンサルタントは、地域密着で企業のニーズを把握しており、中高年の支援実績も豊富です。
また、キャリアコンサルタント国家資格など、専門知識を身につけたコンサルタントが、一人ひとりのご事情や価値観、お気持ちに寄り添って、オーダーメイドでご支援することができますので、ぜひ一度ご相談ください。
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