2022.12.11
これから転職を考える人が年末年始にやっておきたい3つの準備
リージョナルキャリア広島のコンサルタント、原田です。今年も残すところあとわずかとなりました。
年末年始といえば、帰省したり"自分時間"に浸ったりと、普段とは違う過ごし方をされる方も多いと思います。そんな年末年始は転職に向けた準備をするのにも適しています。
今回は年末年始にやっておきたい転職準備として3つご紹介したいと思います。
①1年の仕事を振り返る
まずは自分の「現在地」をしっかり確認するために、1年間の仕事を振り返ってみましょう。いわゆる「棚卸し」と言われるものですね。
ここでポイントになるのは、「何をした」というだけでなく、「こんなふうにやった」「こんな成果が出せた」「こんな力(スキル)が付けられた」というところまで落とし込むことです。
転職シーンでは特に、「再現性があるか(身に付けたスキルや成果に繋がった手法を、別の状況や環境でも再現できるか)」という点にビジネスパーソンの価値が問われます(もちろん様々な価値がありますが)。
ですから、仕事のプロセスまで含めて丁寧に振り返り、成果が出せた要因や身に付けられた力を客観的に分析することで、「どんなスキルを駆使して、どんなプロセスを経れば、どんな成果を残せるか」とイメージできる状態をつくっていくことが欠かせません。
それから、もう一つ大切なのはきちんと「言語化する」ということです。言語化できないままだと、認識が弱くなってしまったり、人に伝えることも難しくなってしまいます。
例えば職務経歴書に記載したり面接で話すことを想定して、どのように言語化すれば自分の現在地を正しく確認できるのか(示せるのか)と考えながら、まずは書き出していくことをお勧めします。
"言うは易し"ではありませんが、こういった棚卸し作業をしっかりやるには、時間もパワーもかかります。そんな中で、比較的時間が取りやすく、節目となる年末年始は、取り組むには絶好のタイミングと言えます。
※転職に向けては、もちろん直近1年だけでなく、これまでのキャリアも含めて棚卸しする必要がありますが、基本的なやり方は同じです。過去にどんな仕事をしてきたのか(=どんな成果を残し、その過程でどんな力を身に付けてきたのか)を洗い出し、整理していきましょう。
②目指す未来をポジティブに考える
現在地が確認できたら、「目指す未来」についても言語化していきましょう。「こんな転職をしたい」「こんなキャリアにしたい」「こんな暮らしをしたい」「こんな人生にしたい」など、できるだけ具体的にしていきます。
その上で、どうすれば実現できるのか、具体的なアクションプランを立てていきます。
ここで強調してお伝えしたいのは、未来に対してよりポジティブな意識を持つということです。例えば、「残業時間が長い」「身寄りの無い地での育児がしんどい」といった、ともすると"ネガティブ"な背景から転職を考える場合、どうしてもネガティブな現状に意識が引っ張られがちです。
そうではなく、「残業時間を減らした分、趣味だったスポーツに打ち込んで、いずれは大会に出たい」「地元にUターンして、親族の育児サポートを受けられるという安心感を得ながら、孫と過ごして喜んでいる親の顔を見たい」といったように、あくまでポジティブな思いがアクションのモチベーションになるようにしたいところです。
そういう意味では、「よし、来年こそは」「今年こそは」と、自然と"ブーストがかかりやすい"年末年始は、やはりお勧めのタイミングです。
③周囲に共有する
目指す未来や、その実現に向けたアクションプランは、丁寧に周囲に共有することをお勧めします(できれば考えていく段階からこまめに共有や相談を)。特に、家族を持っている方にとってはマストと言えるでしょう。
いざ実行に移そうと周囲に伝えたところ、思わぬストップが入ったり、プラン自体を再考しないといけなくなることは珍しくありません。
アクションするのは自分ですし、その結果に対する責任を持つのは自分です。その心構えが最も大切である一方で、関わる人たちの理解や協力を得ることも大きな第一歩であると認識しておきましょう。
家族とじっくり向き合ったり、コミュニケーションを取るための機会としても、年末年始は適していると感じます。
まとめ
一昔前は年末年始になるとお店も閉まっていましたし、なんとなく"年末年始感"がありましたが、最近は日常とそれほど変わらず過ごしているような気もします。
それでも、ある程度まとまった休暇が取れたり、「節目」として普段なかなかできないような思考やコミュニケーションができる機会と考えると、転職に向けた準備に適していると感じます。
※「年末年始も仕事だし普段と何も変わらないよ」という方には心苦しいですが・・・(ご苦労さまです!)
私も年末年始は休暇を頂きますので(12/28~1/4)、しっかりと1年を振り返り、また来年も良いご支援ができるよう新しいアクションに繋げていきたいと思います!
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