2022.08.05
生産量2位じゃダメなんでしょうか? 栃木県の知られざる特産品

こんにちは。リージョナルキャリア栃木のコンサルタント、高山です。
新型コロナの第7波が急拡大する前、情勢が落ち着いてきたように見えた頃、県外からゲストを迎える機会が何度かありました。ゲストに「行きたいところは?」「食べたいものは?」という質問を投げかけると、「そもそも栃木県って何が有名なの?」と、もれなく逆質問をいただきます。私はこんなとき、正直「餃子といちごとかんぴょうと...」といった具合に、ありきたりな回答しかできていません。
みなさんはいかがでしょうか。よくある「富士山」と「北岳」の対比と同様に、餃子やいちご、かんぴょうに次ぐ栃木県の特産品については、県内外の方問わず、意外と認知されていないのではないでしょうか。
そこで今回は、「生産量2位じゃダメなんでしょうか? 栃木県の知られざる特産品」と題して、栃木県をもっと広く、深く、味わっていただくための情報をまとめてみました。
生産量日本一を誇る栃木県の特産品
まずはおさらいとして、生産量日本一を誇る栃木県の特産品です。

※農林水産省「作物統計」「果樹生産出荷統計」「野菜生産出荷統計」より作成(最終閲覧日:2022年8月5日)
冒頭でも例に挙げた「いちご」や「かんぴょう」は全国的にもよく知られた栃木県の特産品だと思いますが、「うど」や「とうがらし」は生産量日本一でありながら、意外と認知されていないかもしれません。
大田原市を中心に生産されているとうがらし「栃木三鷹」は、とうがらしにおける優良品種ブランドとして、実は、現在日本で作られているほとんどの一味と七味に使われているのです。

※引用:とうがらしの郷づくり推進協議会ホームページ(最終閲覧日:2022年8月5日)
この栃木三鷹を使用した唐揚げ「さんたからあげ」やラーメン、焼きそば、コロッケ、スイーツは、栃木県北エリアの道の駅や飲食店などでお楽しみいただけます。
※参考:とうがらしの郷づくり推進協議会ホームページ 商品一覧(最終閲覧日:2022年7月22日)
生産量第2位を誇る栃木県の特産品
さてここからが本題、生産量第2位を誇る栃木県の特産品です。

※農林水産省「作物統計」「牛乳乳製品統計」より作成(最終閲覧日:2022年8月5日)
まず「にら」ですが、これは餃子との相乗効果かもしれませんね。実際に、栃木県内ににら農家が増え始めたのが1950年代、宇都宮市に餃子の屋台が誕生したのも1950年代と、れっきとした根拠があるのです。

※引用:宇都宮・餃子専門店正嗣公式ホームページ(最終閲覧日:2022年8月5日)
次に「生乳」。酪農といえばやはり北海道のイメージが強く、実際にシェアも55.4%と圧倒的なのですが、次ぐ栃木県もまた、第3位の熊本県に圧倒的な差をつけての第2位なのです。
さて、「二条大麦」ってみなさんご存じでしょうか? 文字通り「麦」の一種です。よく比較の対象とされるのが「六条大麦」ですが、六条大麦が麦飯や麦みその原料として利用されるのに対して、二条大麦は「ビール麦」とも呼ばれるように、ビールや焼酎の原料になる品種です。小山市は全国有数の二条大麦の産地で、100年以上も前から、アサヒビールやサントリーホールディングスといった大手ビール会社に出荷されているのです。
ちなみに、麦の実る5~6月は「麦秋」と呼ばれ、黄金色に染まった麦畑が一面に広がります。小山市や栃木市に縁のある方にとっては、懐かしい光景なのではないでしょうか。

※引用:下野新聞「麦秋の幾何学模様 小山でビール大麦収穫」(2021年5月29日)
この二条大麦をビール以外の方法で味わうには、「大麦工房ロア」さんの「大麦ダクワーズ」がおすすめです。

※引用:おおむぎ工房「大麦ダクワーズ10個入」商品詳細(最終閲覧日:2022年8月5日)
【おまけ】生産量第3位
ちなみに、生産量第3位はこんな感じです。

※農林水産省「作物統計」「果樹生産出荷統計」より作成(最終閲覧日:2022年8月5日)
栃木県は、日本なしもそばも、とてもおいしいです。小さい頃、お財布を握りしめて近所のなし農家におつかいに行くたびに、購入した分と同じくらいのなしをお土産に持たせてもらったことを思い出します。
そばについては、私の好きなお蕎麦屋さんがいくつかあるので、そのご紹介はまたいつかどこかで...。
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