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福岡企業2022.01.27

実際どうなの?転職者に聞いてみた~ゼロバンク・デザインファクトリー編

リージョナルキャリア福岡の植田です。今回は初の企画をご紹介します。その名も、『実際どうなの?転職者座談会』です!(火の玉ストレートすぎるネーミングですが、ご容赦ください(笑))


ZDF座談会.png



弊社のクライアント企業で働く方々に、"実際のところ、どうなの?"とお聞きするこの企画。記念すべき第一回目は、国内初のデジタルバンク『みんなの銀行』の次世代バンキングシステムを手掛けるゼロバンク・デザインファクトリー株式会社より、3名のエンジニアにご参加頂きました。

転職者である皆さんがなぜ入社し、いま、どんな思いで、どんな仕事をしているのか。実際、どうなの?と、じっくりお聞きしてまいりました!


ゼロバンク・デザインファクトリー株式会社

所在地 :福岡市中央区西中洲6番27号
事業内容:新しい金融サービスの企画立案から システム開発、データの利活用までを統合してデザインするふくおかフィナンシャルグループのシステム開発子会社です。(同社HPより)


参加者

◆鈴木 良さん(SRE/インフラエンジニア)
◆柴本 裕真さん(SRE/インフラエンジニア)
◆豊島 慎志さん(ソフトウェアエンジニア)


※本記事の内容は、2022年1月取材時点の情報に基づき構成しています。(以下、敬称略)



福岡で、「オンプレからクラウドへ」に本気でトライしている。"尖っているな"と。


植田:まずは皆さんそれぞれに、プロフィールなどをお聞きしていきたいと思います。鈴木さんからお願いできますでしょうか。

鈴木:宮城県出身で、2020年の12月に東京からIターンして入社しました。前職はITベンダーにいて、社会人になってからずっとクライアント先に常駐して働いていたんですが、2016年に福岡のクライアントを担当することになって、福岡に来ました。その案件が落ち着いた頃、そろそろ新しいことをやりたいという思いが出ていたのと、熊本出身の妻と結婚して子どもができたので、東京に戻るより福岡にいる方が家族も過ごしやすいなと思って、福岡で転職することを決めました。


ZDF座談会(鈴木さん).jpg
鈴木 良さん



植田:今はどんなお仕事を?

鈴木:いわゆるインフラ系のチームに所属していて、今年の春頃に新しいサービスをリリースする計画があるので、そこに向けてのシステム移行に関する計画だったり、段取りをしています。関係者を巻き込みながら、計画書を作って、ツールを開発したり、事前の検証をしたり、という感じですね。

植田:ありがとうございます。では次に柴本さんお願いします。

柴本:僕は福岡生まれ福岡育ちで、転職も福岡で、という感じです。前職は地場大手企業のグループ会社でエンジニアをしていました。前職で先端の技術にトライしていこうというような仕事をしていたので、それを研究ではなく実務の中でやってみたいという思いから、転職するに至りました。


ZDF座談会(柴本さん).jpg
柴本 裕真さん



植田:なぜ ゼロバンク・デザインファクトリー(以下ZDF)を選んだんですか?

柴本:やっぱり経験を活かせる、というのはポイントとしてありました。それから、福岡で、「オンプレからクラウドへ」みたいなことに本気でトライしている会社は少ないと思っていて。そういう意味では、"尖っているな"と感じて、それが魅力になりましたね。

植田:今はどんなお仕事を?

柴本:僕は鈴木さんとはまた違う新しいサービスのクラウドインフラ構築をやっています。僕と鈴木さんは仕事の領域が近いんですが、豊島さんとはちょっと微妙な距離感で、実は豊島さんとは今日が初お目見えなんです(笑)

植田:そうなんですか!ではその豊島さん、お願いします(笑)

豊島:そのフリはなんだかやりづらいですね(笑)。出身は長崎で、2020年3月に入社しました。入社するまでは東京にいて、新卒でERPベンダーに入社して、それからMicrosoft Azureを専業とするクラウドインテグレーターに勤めていました。当時も、今も、アーキテクチャの考案や設計をしたり、アプリケーションを実装したり、という感じです。


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豊島 慎志さん



植田:どういう経緯でZDFに?

豊島:前職時代に福岡に来て、リモートワークをしていたんですが、2019年の「Google Cloud Next」で『みんなの銀行』のプレゼンテーションを見たのがきっかけです。発表されたアーキテクチャはまだ構想段階だったんですが、私自身、イベントドリブンベースのマイクロサービスアーキテクチャを研究していたこともあって、それに近いというか、"自分の思想に近いな"と魅了されたんです。ここなら、やりたいことができそうだ、という期待感で入社しました。

植田:"イベントドリブンベースの~"については後ほどググるとして・・・(笑)、入社して実際はいかがですか?

豊島:現在担当している新たな開発案件では特に、自身が求める像に近い形を目指して開発できていると思います。それと、周囲のメンバーの技術レベルも最先端で、理想に近いような開発環境とか職場環境になってきているように感じますね。前職までの2社はどちらも"東京でバリバリやっている"という感じの会社でしたが、それと比べても劣らないような雰囲気かなと思っています。各自がオーナーシップを持って、自発的にやっていこうという人が多いように感じるので、とても居心地は良いです。

それから僕の場合は、バックエンドのエンジニアリーダーの高杉さんという方がいるんですが、彼をすごく尊敬しています。コードも書けるし、ネットワークの知識も豊富だし、問題解決能力も高い。僕にとっては"背中を追いかける存在"という感じです。そういうリーダーがちゃんといるというのも一つの大事な要素ですね。



いかにもベンチャーらしいというか。大変なところだし、おもしろいところ。


植田:ZDFで働いていて、大変なことは何ですか?

鈴木:やっぱりトラブル対応ですね。2021年5月からサービスが稼働していますが、稼働直後はやっぱりトラブルが多くて。我々インフラチームは初動としてアラートをキャッチして動き出さないといけないので、体力的にも精神的にも消耗しましたね(苦笑)。ただ、それをクリアしていくのが我々の仕事なので、使命感とか、自分のやりがいに繋がっているとは思います。


ZDF座談会(鈴木さん・柴本さん).jpg



柴本:僕もそれはありましたが、鈴木さんより少し遅れて入社したので、そういう"産みの苦しみ"というのとは少し違うかもしれません。想像するに、ゼロイチを進めてきた中で、なんとなく統制が効いていなかったり、いろんなルールが定まっていないまま進めてきたところもあるんだろうと思っていて。

新しいことをやっていくときに、「前提はどうだったんだっけ?」「どうあるべきなんだっけ?」みたいなことを紐解きながら、無ければまた新しくイチから決めるしかない、というところですよね。例えば名前の付け方ひとつとっても、後ろに番号を01、02と付けていくのか、それとも固有の名称を付けるのか。そういう細かなことも新しく決めて、みんなに浸透させていく。そのへんはいかにもベンチャーらしいというか、大変なところだし、おもしろいところでもありますね。

豊島:僕の場合は予想していたよりは大変じゃなかったかな、という印象ですね。マイクロサービスとして開発しているおかげでリリースの独立性が高いので、チームとしての開発はスムーズにいきましたし、世に出てから保守の安定フェーズに持っていくのも早かったと思っています。

最近でいうと、外部公開するAPI認証基盤の開発を進めているんですが、アプリケーションレベルで求められるセキュリティレベルも高くて、国際的なスタンダードに従って実現しようとしているので、やっぱり難易度は高いです。でも、それが大変かと言われると少し違うのかな・・・楽しんでいるのかもしれません(笑)



熱量を実践の場でぶつけられる。"不完全燃焼"が無くなった。


植田:大変さを楽しめるようになるといいですね!では逆に、「これは楽しい!」ということは何ですか?それから、どんな人がZDFに合っていると思いますか?

豊島:僕はクオリティを追及してコードが書けるというところが楽しいです。世の中にはクオリティを追求しにくい会社も結構あると思うんですよね。アッパーレイヤーの人たちの中には「リファクタリングに価値を見出さない」という人もいたりして・・・。

常に改善することを良しとする文化を持つのは意外と簡単じゃないのかもしれないと思います。そういう意味では、ZDFは金融機関の"手堅さ"みたいなものを持ちながら、アジャイルとかを取り入れて柔軟に進化できる体制があって、僕はこの環境は恵まれていると思いますね。そういう高いクオリティを自発的に追求したいという人はフィット感があるんじゃないでしょうか。


ZDF座談会(柴本さん・豊島さん).jpg



鈴木:確かに、そのへんの柔軟さとか、スピード感は良いところですよね。僕は前職が大手で、クライアントも大手でした。リリースまでの道のりで、社内外の決裁者の承認を得ていくというプロセスが苦しいなぁと思うことがよくありました。なかなか理解してもらえなかったり、時間をかけて積み上げていったことが、一瞬でチャラになったり(苦笑)

その点、ZDFは内製リードですし、決裁者レベルでも技術的なところまで踏み込んで理解してくれたうえで、都度スピーディーにGOサインを出してくれるので、安心感がありますね。だんだん良くなっていくというプロセスも、やっていく中で見えるので楽しいです。銀行という社会インフラのようなものを作りあげていく中で、そういう関わり方ができるのは大きな特徴だと思いますし、それを魅力に感じる人はたくさんいるんじゃないかと思います。

柴本:僕も前職が大きな会社だったので、とてもよく分かります。当時感じていたのは、僕も周りの人も、新しい技術を勉強したりとか、向上心はあるのに、それをなかなか発揮する場面が無いというもどかしさです。案件の規模が大きいがゆえにリスクを取り切れなかったり、その会社独自の慣習に制約を受けたり。そういう"不完全燃焼"みたいな気持ちは常にありました。なので、そういう熱量をちゃんと実践の場でぶつけられていることが今はとても楽しいですね。

僕たち3人もそうですが、いろんなバックグラウンドを持つ人が経験を持ち寄って、お互いに「あぁだよね」「こうだよね」と揉み合っているので、そういう空気感の中にいると、気持ちも盛り上がりますよ。悶々としていたり、くすぶっているなぁと感じている人は、ぜひぜひ、という感じです。

植田:最後に、生々しいことを聞きますが、給与面はいかがですか?

3人:(互いに少し顔を見合って)悪くないと思いますよ(笑)


ZDF座談会(3人).jpg




まとめ


というわけで、今回はZDF社のエンジニア3名にお話を伺いました。

"すべてをデジタルで"という構想のもとに始動した国内初のデジタルバンク。前人未到のチャレンジだけに、多くの困難があろうことは容易に想像できます。それでも、3人とも困難を物ともせず、むしろそれを越えていくことにおもしろさや喜びを感じている様子がとても印象的でした。

ちなみに、同社では取締役CIOの宮本氏にもインタビューさせて頂きました。彼もまた2019年に同社にジョインした転職者の一人。経営TOPの視点で、事業やキャリアについて語って頂きました。ぜひあわせてご覧ください!





それでは、次回をお楽しみに!

この記事を書いた人

コンサルタント 
植田 将嗣

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