2021.11.30
【定点観測】広島県の有効求人倍率-2021年10月、10ヶ月ぶりに前月を下回る1.35倍
2021年10月の広島県の求人倍率は「1.35倍」
2021年2月に上昇に転じて以降、しばらく上昇を続けていた広島の求人倍率ですが、10月は前月を0.03ポイント下回る『1.35倍』となりました。
厚生労働省が発表する統計値の一つで、「求職者1人に対して、企業などから何件の求人があるか」を示します。有効求人倍率が1倍を上回ると求職者よりも求人数の方が多い(企業にとって人手が不足している)状況で、逆に1倍を下回ると求人数より求職者数が多い(求職者にとって仕事探しが難しい)状況となります。
有効求職者数が45,897人と4ヶ月連続で増加(前月比1.4%増)したのに対し、有効求人数が61,975人と4ヶ月ぶりに減少(前月比0.8%減)したことから、倍率は10ヶ月ぶりに低下する結果となりました。
主な産業の新規求人動向(対前年度比)
<増加>
生活関連サービス・娯楽(+41.2%)、サービス(+29.6%)、運輸・郵便(+19.5%)、製造(+16.9%)、教育・学習支援(+14.4%)、建設(+13.0%)、卸売・小売(+10.3%)、学術研究・専門技術サービス(+5.8%)、医療・福祉(+3.1%)
<減少>
宿泊・飲食サービス(-14.4%)、情報通信(-6.2%)
(参照-広島労働局 雇用失業情勢)
有効求人数が減少に転じましたが、求職者数はコロナ禍の落ち着きとともに増加していくと思われることから、今後はしばらく倍率も下降トレンドとなるかもしれません。引き続き変化を注視していきたいと思います。
過去の求人倍率
-2021年9月(1.38倍)
-2021年8月(1.38倍)
-2021年7月(1.36倍)
-2021年6月(1.36倍)
-2021年5月(1.34倍)
-2021年4月(1.31倍)
-2021年3月(1.25倍)
-2021年2月(1.21倍)