2021.10.22
エンジニア必見!日本製鋼所(JSW)広島製作所がキャリア採用を本格開始
公開日:2021年10月22日
更新日:2023年8月29日
リージョナルキャリア広島のコンサルタント、原田です。今回は、広島での転職をお考えの方、特にエンジニアの方にとってホットな話題を一つ。
"ものづくり大国・日本"を古くから支えてきた株式会社日本製鋼所(JSW)の広島製作所にて、キャリア採用が本格開始されることとなり、求人ポジションがアクティブになりました。
日本製鋼所(JSW)とは?
日本製鋼所(通称JSW/Japan Steel Works)は1907年(明治40年)創業。太平洋戦争後、蓄積した高度な技術やノウハウを基盤に民需に転換し、以来、鋼と機械の総合メーカーとして国内外で高い評価と市場シェアを獲得。
現在では世界に類を見ないプラスチック総合加工機械メーカーとして、「Material Revolution(材料革命)」を通じた社会課題の解決に貢献しています。
(画像出典:日本製鋼所HP)
<企業プロフィール>
【社名】株式会社日本製鋼所(東証プライム市場上場)
【売上】2387億2100万円(2023年3月期/連結)
【主な事業所】東京(本社)、広島、横浜、愛知、北海道ほか
【従業員数】単体:1758名 / 連結:4966名 ※2023年3月時点
▶企業HP
日本製鋼所の歴史
軍需から民需へ-「原子力ルネサンス」によって飛躍
創業当初は兵器の国産化を目的として誕生した同社。時代は流れ、軍需から民需へと転換すると、1990年代には原子力発電の盛り上がりとともに大きく成長しました。
「製鋼」の社名が示すように、鋼(はがね)の命とも言われる製鋼と熱処理技術を強みに、安全性の高い原子炉を手掛け、2000年代には世界シェア7割以上を獲得。「日本製鋼所が止まれば、世界の原発が止まる」とも言われるほどでした。
しかし、2011年3月11日の東日本大震災で状況は一変。世界的な原発ストップの流れを受け、同社も大きなダメージを受けることとなります。
「脱原発」-産業機械分野にシフト
脱原発が進む中、同社は構造転換を進め、産業機械分野に経営資源を集中。自動車向けのプラスチック射出成形機などに注力することになります。
中でも電気自動車(EV車)に搭載されるリチウムイオン電池用の「セパレーターフィルム製造装置」が復活の狼煙となり、現在では同製品の世界シェアは約6割に達するまでに。世界的なEV車の増産を背景にした旺盛なインフラ投資により、市場はさらに活況となる見通しが続いています。
今やこの産業機械事業は売上全体の約8割を占めており、「脱炭素」といったキーワードから、さらに新たなビジネスチャンスも生まれています。
(参考)製品別世界シェア
(画像出典:日本製鋼所採用パンフレット)
産業機械事業の原点にして最大の製造拠点「広島製作所」
創業より13年後の1920年に設立され、2020年に100周年を迎えたのが同社最大の製造拠点である広島製作所です。広島製作所は、松田重次郎氏(現在のマツダの創業者)が設立した会社を同社が買収する形で設立されました。
終戦までは主に火薬缶や砲身、艦艇の砲塔といった兵器製造を担い、民需転換にあたっては先進的な海外技術の調査・研究や設計部門の強化などを積極的に推進し、プラスチック加工機械や化学機械、製紙機械、鉄道車両機器など、様々な新分野へと進出を果たします。
まさにJSWの産業機械事業の「原点」と言える製造拠点がこの広島製作所です。
現在広島製作所では、造粒機やコンパウンド用混練押出機、プラスチック・マグネシウム射出成形機、フィルム・シート製造装置などが中心となっています。
2021年2月には新事務所棟が竣工し、AIやIoTといった先端技術を駆使したスマートファクトリー化など、新たな取り組みが進められています。
【所在地】広島市安芸区船越南1-6-1
(画像出典:日本製鋼所HP)
日本製鋼所 広島製作所の求人ポジション
同社はこれまで新卒採用がメインでしたが、今後、中長期的な事業の成長が見込めていることから、キャリア採用による戦力強化が進められることとなりました。
現在、以下のポジションがアクティブとなっています(最新情報は下記の一覧ボタンよりご確認ください)。
<AI・IoTエンジニア>
AIやIoTといった先端技術を用いたプラットフォームを構築するため、データ系・クラウド系・AI系など、多様な領域のシステム開発・運用・保守を担って頂きます。
<データ系>機械の稼働状況などのデータ取得、加工、分析など
<クラウド系>クラウド基盤の構築、運用(AWS)
<AI系>クラウドへのAI実装、データのモニタリング(Python)
<システムエンジニア>
製造系システムなど各種基幹システム・アプリケーションの開発・運用を担って頂きます。
いわゆる社内SEとして、システム・アプリケーション・ネットワークなど、社内ITインフラをカバーして頂きます。
<生産技術>
工場のレイアウトや設備の導入、配置などの設計・推進を担って頂きます。
数年内に工場新設を計画しており、工場全体のコンセプト設計から実際の生産ラインの配置、設備計画・導入まで広く推進して頂きます。
<機械設計>
樹脂製造機械(造粒機/押出機)や樹脂加工機械(フィルム・シート製造装置)、射出成形機など、各種産業機械の機械設計を担って頂きます。
顧客との仕様検討や見積もり、技術調整、設計、製造、納入・据付に至るまで、上流から下流まで広くコミットして頂きます。
<電装設計>
同じく各種産業機械の電装設計を担って頂きます。
ハード設計(電気回路設計/制御盤設計/モーター動力制御)やソフト設計(PLC制御設計/制御ソフト設計)など、ご経験に応じた業務をお任せします(中~長期の海外出張の場合があります)。
最新情報はこちらからご覧ください。
広島に根付いて、世界と戦うモノづくりを
様々なオンリーワン・ナンバーワンメーカーがひしめく製造業の街・広島にあって、ひときわ存在感を放つ日本製鋼所。広島に根付きながら、世界水準のモノづくりに携わりたいというエンジニアの方にとってはチャレンジングな環境ではないかと感じます。
同社にご興味をお持ちの方、より詳しい求人内容を知りたいという方は、ぜひ原田までお声掛けください。
<あわせて読みたい>
◆TOPインタビュー/執行役員 広島製作所長 青山 雅之氏
経営TOPインタビュー | 株式会社日本製鋼所 広島製作所
◆転職者インタビュー/下原 篤史氏(36歳・品質管理)
転職者インタビュー | 株式会社日本製鋼所 広島製作所