2021.07.30
怖い?可愛い?広島弁の不思議な魅力
リージョナルキャリア広島のコンサルタント、原田です。夏真っ盛りの今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
私はと言えば、ここのところソワソワしながら毎日過ごしております。そう、映画『孤狼の血 LEVEL2』の公開まで1ヶ月を切ったからです!
"東映が本気を出した傑作"と言われた前作から3年、待ちに待った続編の公開日が決まった今年2月から、徐々に私の血が沸き立っているのです(笑)
最強の悪・上林(鈴木亮平)と、ガミさん(役所広司)の遺志を受け継いだ日岡(松坂桃李)の死闘・・・早く映画館で観たい~!
(出典元)東映公式HP
広島弁の「怖さ」が作品の醍醐味!
バイオレンスな作品だけに見る人を選びますが、錚々たる役者陣が本当に素晴らしく、特に広島弁(呉弁)のクオリティが見事で、広島人としてもまったく違和感をおぼえることなく世界観に没入できる本作。
広島弁と言えば昔から「怖い」といわれていますが、その怖さが作品のエネルギーを何倍にもしていることは間違いありません。
新しい顔ぶれを多く迎えたLEVEL2でも、広島弁の醍醐味を堪能できることでしょう。
怒られたら怖そうな方言ランキング1位「広島弁『おどりゃーワレがしたんじゃろうが知っとんでぇ』」 - モデルプレス
まさか!広島弁が「可愛い」だって!?
一方で、近年は広島弁が「可愛い」という評価を得ていることはご存知でしょうか。
おそらく火付け役は綾瀬はるかさんやPerfumeの3人といったところかと思いますが、「怖いイメージだったのに、女性や子どもが話していると可愛い」とギャップを受ける人が多いようです。
ドキッ!女子が話すと可愛い方言ランキング(3~5位)
そして、「広島弁が可愛い」という評価を確かなものにしたのは、孤狼の血と同じく呉が舞台の作品、『この世界の片隅に』ではないでしょうか。
映画版で主人公を演じた のんさん、ドラマ版の松本穂香さんどちらも主人公「すず」の柔らかさを見事な広島弁で表現していました。(他の出演陣も見事でした)
作品の評価を上げた一人の立役者
『孤狼の血』『この世界の片隅に』どちらの作品も広島弁が素晴らしすぎるので気になって調べてみると、なんと同じ方が広島弁の指導をされたそうです。
小豆畑雅一(あずはたまさかず)さんという方で、役者として本編に出演しながら、方言指導をされたんだとか。
(出典元)TBS公式HP
なるほど、この方が立役者だったわけですね!
私と同じ広島出身で、名前も同じ「まさかず」とあっては、親近感を感じずにはいられません(笑)
方言とアイデンティティ
使う人や場面によって、怖くもあり、可愛くもある広島弁。そんな表情豊かな方言はなかなか珍しいのではと思います。
ちなみに先日、広島へのUターン転職をご支援した方と久しぶりにお話したところ、東京にいらした頃からは考えられないぐらい、ものの見事に広島弁に戻っていました(笑)。
その方自身も、「長いこと皮を被っとったんですが、こっちがホンマの自分なんですよ」と笑っていました。
普段広島で暮らす私はあまり考えたことがありませんでしたが、広島弁を使うことで自分らしくいられる、アイデンティティを感じられる、そんなことがあるのかもしれないですね。