2021.04.28
Uターン転職にまつわる2つの「いつ」
(新緑が映える大正通り)
さて今回は、Uターン転職にまつわる2つの"いつ"を皆さんにお聞きしてみたいと思います(よろしければ思い浮かべてみてください)。
まず1つ目。
実は私たちがサポートをさせて頂いて転職成功される方の平均年齢は約37歳なのですが、その年齢の方からよく耳にするのは、お子さんが就学する前にUターン転職しておきたいというニーズです。
(参考:転職成功者プロフィール2020年通期版)
なぜ就学前なのかお聞きすると、「首都圏での子育て費用が高すぎる」と言われるんです。というのも、首都圏で子育てをすると、多くの場合、中学校は受験をして国立校か私立校に通わせることを検討するそうです。早ければ小学校から受験をする、と。なぜそのようにするのかというと、高校以降の"ちゃんとした"学歴を視野に入れると、公立の小中学校出身ではチャンスが狭くなるんだそうです(少し偏った情報かもしれませんが、私がよくお聞きするのはこの理由です)。
そうなると、気になるのは学費です。幅はあると思いますが、私立の小学校の1年間の授業料はおよそ120万円~200万円。6年間で実に700万円~1200万円もかかる計算になります(思わず耳を疑ってしまいますね・・・苦笑)。
一方で地方都市では小学校や中学校の受験というのは一般的とは言えず、むしろ珍しいことです。ご存知と思いますが地方都市で公立の小学校に通う場合の授業料は無料です(ちなみに中学校も無料)。もちろん地方都市にも良い高校はありますし、公立高校から、国立大学や首都圏の有名私立大学に進学する人も少なくありません。
少し見方を変えれば、もしかしたらUターン転職ニーズは、「子育て(教育)の費用のニーズ」だと言えるのかもしれませんね。
それから2つ目。
これは正確に統計を取ったことがないので感覚的なのですが、おそらく"転職活動を始めようと思ったとき"が一番多いのではないでしょうか。
配偶者やパートナーに転職活動のことを何も相談せずに、内定が出てからそれを伝えると非常に驚かれます。当然ですよね。「え、あなたはいいけど私は?」「一人でUターンするつもり?」と。ですから、多くの場合、遅くとも転職活動を始める前には相談をされるのではないかと思うのです。
実はUターン転職の場合、普通の転職とまったく違うと言ってもいいほど、夫婦間や家族間での価値観や人生設計、あるいは生活イメージとのすり合わせが必要になります。いよいよ転職活動が進んでから、考えの"ズレ"が浮き彫りになるというのは珍しくありません。ですから、もし、「いつか自分はUターンしたいな」という希望をお持ちでしたら、配偶者やパートナーには、それとなく話しておくのが良いと思います。相手と同郷であればまだすり合わせも容易かもしれませんが、そうでない場合、「あなたの事は好きだけど、帰るならあなたの故郷ではなく自分の故郷に」ということもよくある話です。
この2つに限らず、「転職活動を行うのに適した時期はある?」「退職を会社に申し出るタイミングは?」など、"いつ"に関するご相談は少なくありません。もし気になっていることがありましたら、ぜひ一度私たちにご相談ください。
では、良いGWを!