2012.10.03
東北の収穫の秋。
収穫の秋。東北は古くから米どころとして江戸の食糧供給を支えてきた土地です。豊かに実る稲穂の向こうに故郷の山を望む風景には郷愁に触れる何かがあります。
江戸時代、東北6県の石高(表高)は約250万石。実高は500万石とも言われます。全国のおよそ15%の米が東北から供給され、大消費地・江戸の食糧を支えていました。
9月~10月にかけて、農業を営む家では家族総出で稲刈りを行います。地方では「稲刈りがあるから今日は部活休みます」という会話が普通にかわされます。
当社のキャリアコンサルタント・大石(写真)もその一人。先週末は愛妻の実家で稲刈りに精を出しました。
夏、日照時間が長かった今年は、豊作であるとのこと。何と、田んぼ一枚から獲れた米の収穫量が自己ギネスを更新したそうです!
昔から"やませ(夏に吹く冷たい北東風)"による冷害に幾度も苦しめられてきたこの土地では、「豊作」という言葉そのものが、何やらめでたく、心穏やかな響きを持っています。
また、東北で"収穫の秋"と言えばやはり『芋煮会』です。10月に入ると各地の河原では、あちらこちらで、みんなで鍋を囲む風景が見られます。他ではバーベキューが主流かもしれませんが、東北ではやはり『芋煮』なのです。
山形市では毎年9月に『日本一の芋煮会』という大イベントがあり、巨大な鍋に3万食分もの芋煮がつくられます。
芋煮の具材や味付けは地域によっていろいろです。山形では(庄内除く)牛肉・醤油味、仙台では豚肉・味噌味。山形生まれの大石に言わせると「牛肉・醤油味」しか芋煮とは認めない!とのこと。故郷の味、議論も尽きませんね。
もちろん、芋煮の他にも秋の東北にはおいしいものがたくさん。"収穫の秋"を味わいにこの秋はぜひ東北へお越しください!