2021.01.20
キャリアについて考える編 ②<静岡の転職コラム Vol.039>
リージョナルキャリア静岡のコンサルタント、伊藤です。
前回のコラムでは、「キャリアという言葉」について書いてみました。
今回はその続編として、「キャリア形成」についてお伝えします。
キャリア形成においてぜひ参考にしていただきたいのが、キャリア理論の一部である「キャリア・アンカー」という概念です。
将来について考えたとき、何をしたいのか、どうなりたいのかがわからないと感じることもあるかと思います。そんなときに、「キャリア・アンカー」をぜひ参考にしてみてください。
キャリア・アンカーとは
「アンカー」という言葉は、直訳すると「船の錨(いかり)」を意味します。錨は、船をつなぎとめ安定させるために使われます。「キャリア・アンカー」も同様に、キャリアを安定させることを目的とした、個人の価値基準や自己概念というような意味になります。
仕事をする上で専門性を追求することを重視する人もいれば、常に新しいチャレンジを求める人、奉仕や社会貢献を大切にする人、仕事とプライベートのバランスを重視する人など、人それぞれ異なるキャリア・アンカーがあります。
ただし、これは「常に変化するもの」でもあり、現在の価値観や優先順位が、数年後には大きく変わっている可能性もあるでしょう。
どうしたらキャリア・アンカーがわかるのか
キャリア・アンカーを知るための方法の一つとして、次の3つの質問について自問自答してみてください。
① 才能と能力について:「何が得意なのか」
② 動機と欲求について:「何がやりたいのか」
③ 意味と価値について:「何をしている時が充実しているのか」
これらの質問に対する答えをすぐに出すのは難しいかもしれません。普段考える機会が少ないため、意外と時間がかかることがあります。自分の仕事と直接結びつかないこともありますが、無理に結びつける必要はありません。あくまで自分のイメージとして捉えてみてください。
自分のキャリア・アンカーとは異なるキャリアを進んでいるようで、どこかで一致している場合もあります。
また、身近な人とこのテーマについて話してみるのも面白いかもしれません。他者に話すことで、自分の考えに気づき、将来について考えるきっかけになることがあります。
もちろん、私たちキャリアコンサルタントにご相談いただければ、第三者の視点で客観的に見直し、新しい可能性に気づくこともできるかもしれません。
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