地域情報ブログ

静岡その他2020.08.12

6年5ヶ月ぶりに1.0倍を下回る。静岡県の有効求人倍率に関して <静岡の転職コラム Vol.021>

こんにちは。
昨今の新型コロナウイルスの影響により世の中の経済は大きな打撃を受けています。
転職市場においても同様に大変な影響を受けており、
静岡県の求人倍率においてもここ数ヶ月の間に大きな変動がありました。
今回は7月31日に発表された静岡労働局のデータを基に
静岡県の求人倍率の変化や転職市場の動きについて解説していきたいと思います。

 

求人倍率はついに1.0倍を下回る

7月31日に発表された静岡労働局の統計によると
静岡県の有効求人倍率は0.96倍となり、ついに1.0倍を下回る結果となりました。
求人倍率が1.0倍を下回るのは平成26年1月以来、77ヶ月ぶりの出来事です。
下記図を見て頂いてもわかる通り、ここ数か月で大きな変化が起こっています。

ここ数年の好景気に伴い、
平成29年度には平均1.58倍、30年度には1.68倍と
有効求人倍率は非常に高水準で推移していました。
令和元年度には多少下がった(平均1.48倍)ものの、
令和元年6月からの半年間で0.10倍のマイナスと緩やかに下降していたものが、
令和2年1月からの半年間では0.48倍と大きく下がっていることが分かります。

有効求人倍率.jpg

   

 

産業別求人数の推移とエリア別求人倍率について

上記求人倍率の変化に関して更に細かく見ていくと、
産業別の新規求人状況については、令和元年6月時の求人数に比べて、
全体では27.2%のダウンとなっています。
   
特に製造業では-43.9%、情報通信業では-30.3%、宿泊・飲食サービス業では-30.8%と
コロナウイルスの影響を受けたと言われる業界では顕著に下がっていることが分かります。
しかしながら製造業の中でも、いくつかの分野においては上昇している業界も御座います。
(家具・装備品製造業、窯業・土石製品製造業など)
   
エリア別の求人倍率に関してでは、
西部地区で0.79倍(前年1.33倍)、中部地区で1.05倍(前年1.61倍)
東部地区で0.92倍(前年1.51倍)となっています。
西部地区が特に少ない印象を受けますが、減少率としてはエリア別で大きな変化はなく、
約35%~41%のダウンとなっています。

  

   

先が見えない状況だからこそ早めに動き出すことも重要

上記数値からも、県内の雇用状況は、新型コロナウイルスの影響により厳しさを増していることが分かります。
そういった状況の中での転職活動に関しては悩まれる方も多いと思いますが、
このような経済状況下でも積極的に募集を行っている企業はございます。
   
業界的にコロナウイルスの影響を受けていない会社、逆に売り上げが伸びている会社、
企業体力があって今後に向けて計画的に採用を続けている会社、
欠員者の補填を目的としている会社など背景や目的は様々ですが、
ここ数ヶ月の間で無事転職を果たした例もいくつもございます。 
   
また、今回の有効求人倍率に関しては顕在化された求人を基にした数値でありますが、
世の中には経営者のビジョンを叶えたり、
中長期の事業課題を解決するためだったりとまだ顕在化されていない求人ニーズもいくつか存在します。
弊社の非公開求人の中には、事業戦略上他社には知られたくないものや、
経営者の頭の中にあるニーズなども存在します。
  
そのような求人はいわゆるコンフィデンシャル求人として
地方でも高年収求人(年収600万円以上スタート)になることが多いです。
私たちにとっても今回のようなケースは初めて起こることであり、
今後の状況や変化に関しては常に情報収集しながら行っている状況ですが、
静岡県に特化してご支援をしているからこそ、日々各企業様から頂く生の情報や、
求職者様から頂く情報など、よりリアルな声を聞くことができています。
   
そういった内容は少しでも今後の転職活動の参考になればと思っておりますので、
気になることなどあれば各コンサルタントに何なりと聞いてみてください。
今後の見通しなどを調べるといろんな情報が出てきますが、
転職をお考えの方にとっては今後の見通しが見えないからこそ、
早めに動き出す勇気も必要かもしれません。
  
弊社としましても今後も皆様の参考になる情報を開示できれば考えておりますので、是非ご覧頂ければ幸いです。
 

  
▼ 厚生労働省 静岡労働局「雇用に関する統計資料」

https://jsite.mhlw.go.jp/shizuoka-roudoukyoku/content/contents/000689021.pdf

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