2017.04.15
「変えられるもの」と「変えられないもの」を認識する
転職活動は、誰にとっても少なからず心身に負担のかかるものです。
なかなかうまくいかずイライラし、ネガティブになってしまうことも...。
転職活動に関わらず、日常生活でもイライラしてしまうことは誰にでもあることです。
このイライラが重なり「怒り」の感情が生まれると、仕事のモチベーションが下がったり、
人間関係を悪化させてしまうなど、大きなトラブルにつながることもあります。
みなさん、こんな経験はありませんか?
タクシーに乗ったところ大渋滞にはまり、取引先とのアポイントに遅れそう!
タクシーの後ろの座席から身を乗り出して、前方をキョロキョロ、時計を何度も何度も確認し、
ハラハラドキドキする。
急いでいるのにエレベーターが、なかなか来ない...。
「早く来い!」と心の中で叫びながらエレベーターのボタンを何度も何度も押し続ける。
イライラというネガティブな感情から抜け出そうとするときに、
知っておかなければならないのは、世の中には「変えられるもの」と「変えられないもの」が
存在するということです。
冷静に振り返ってみましょう。
心の中で嘆き、タクシーの中でモジモジともがいても、渋滞がそれによって解消することはありません。
エレベーターのボタンを押し続けても、それによってエレベーターが早く来るわけでもありません。
このように、人は自分の力ではどうにもならないことにエネルギーを使うのです。
どんなにエネルギーを集中しても、変わらないものは変わりませんから、
それは大きなストレスの素となります。
このような場合には、イライラを増幅させずに心に平静をもたらすための対処法、
つまり自分ではどうにもできない「変えられないもの」を受け入れて、
「変えられるもの」だけに意識を集中することです。
渋滞でアポイントに遅れそうなとき、とりあえず電話を入れた後は、
前の車や道路状況になるべく目をやらないようにする。
そうすれば目的地に着くまでに「変えられること」、つまり取引先でその日に話す内容や遅れた分を
リカバリー出来るような話の展開方法、万一会えなかった時のための対処法などについて
頭をめぐらすことが可能です。
「変えられるもの」に意識を集中できる人と「変えられないもの」ばかり思いあぐねている人。
ここで同じような状況におかれても、とてつもなく多きな差が出るのです。
転職活動中でも同じことが言えます。
「合う求人が見つからない」「面接が通過できない」など、転職活動がうまく進まずに悩んだときは、
「会社のビジョンは、知名度は、勤務地は...」と、「変えられないもの」に囚われず、
「自分はこの会社に入って何を提供できるのか?」「この会社で何をしたいのか?」など、
「変えられるもの」に視点を移して整理し、伝えることをしてみましょう。
「変えられるもの」に集中し、そこに力を注げば、きっと改善できる点が見つかるはずです。