リージョナルキャリア沖縄のスタッフです。

今回は、沖縄の伝統文化であり、世界中で人気を集めている「空手」について紹介します。

空手は沖縄発祥の武道　起源と歴史

空手は、沖縄の文化的アイデンティティの象徴であり、その歴史や伝統は今も大切に受け継がれています。

その起源は15世紀の琉球王国時代に遡り、当時の武術「手（ティー）」が中国から伝わった拳法と融合し、「唐手（トーディー）」として発展しました。その後、1900年代初頭に糸洲安恒が学校体育に導入し、一般に普及しました。

第二次世界大戦後には、米軍人を通じて世界中に広がり、現在では約190カ国以上で愛好される競技となりました。

毎年10月25日には「空手の日」が祝われており、1936年に「空手」という名称が正式に決まったことを記念しています。この日は、空手の精神を再認識し、沖縄が空手発祥の地であることを国内外に広く発信する大切な日となっています。

沖縄の空手の型と特徴

沖縄空手の型は、流派ごとに異なる特徴を持ちながらも、共通して空手の技術と精神を磨くための重要な稽古法です。代表的な流派には小林流、剛柔流、上地流があり、それぞれに独自の型があります。

小林流は、首里手と泊手を継承し、自然体での構えと効率的な動きが特徴です。呼吸法を取り入れた無理のない動作を通じて、実践的な技術と当て身の破壊力を養います。

剛柔流は、那覇手にルーツを持ち、呼吸法を特に重視しています。剛（硬い）と柔（柔らかい）の技をバランス良く組み合わせ、力強い攻撃と柔軟な防御を学びます。円の動きと直線運動を取り入れた動作が特徴的です。

上地流は、中国武術の影響を受けた流派で、体を頑強に鍛えることを重視しています。三戦（サンチン）という鍛錬法に基づき、力強い動作や瞬発力を磨く型が特徴で、指先や足先を使った特殊な技も含まれます。

型を通じて、沖縄の文化や歴史が反映されるとともに、空手の精神性も深く学ぶことができます。

空手が沖縄社会に与える影響

空手は沖縄の社会にさまざまな影響を与えています。文化的な面では、県内に約400の道場があり、空手は沖縄の伝統として深く根付いています。また、空手を目的に訪れる観光客の増加は、空手関連の地元の経済に影響を与えており、観光資源の一つとして注目されています。

さらに、空手は教育にも取り入れられており、礼儀や自己鍛錬の精神を学ぶ場として活用されています。空手を通じた国際交流も盛んで、世界中の空手愛好者が沖縄を訪れ、文化交流を深めています。

沖縄空手を代表する存在として、喜友名諒（きゆな りょう）選手が挙げられます。彼は2020年東京オリンピックで金メダルを獲得し、世界選手権でも4連覇を成し遂げたことで知られています。喜友名選手の活躍により、沖縄空手の国際的な地位はさらに高まり、沖縄の文化に対する世界的な関心を一層強めています。

習い事としても人気の空手

沖縄空手は、移住者にもおすすめの習い事として人気があります。初心者向けのプログラムも充実しているため、誰でも気軽に始められます。

空手を通じて沖縄の文化や歴史に触れながら、道場での練習を通して新しいコミュニティに参加する良いチャンスになるでしょう。

リージョナルキャリア沖縄を通じて移住された方の中にも、空手を習い事とされている方がいます。沖縄での転職や移住を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

転職成功者インタビュー

ガリレオスコープ株式会社　今井幸雄さん（仮名・新規事業開発） 45歳

沖縄に拠点を持つガリレオスコープで働く今井さんは、45歳にして長年の夢であった沖縄へのIターン移住を実現しました。転職のきっかけは、コロナ禍による自身を取り巻く環境の変化や45歳という年齢でした。

移住後、沖縄支社長として新規事業開発などを推進する一方、プライベートでは休日にロードバイクや沖縄空手を満喫しています。（※本記事の内容は、2021年10月取材時点の情報に基づき構成しています。）

千葉から沖縄へIターン転職。趣味も仕事も充実した日々。