2023.07.26
【企業紹介】山梨の先進的な農業法人-株式会社サラダボウル
リージョナルキャリア山梨の渡邉です。
山梨県は製造業を中心とした第二次産業の構成比が高く、製造品出荷額については電気機械、生産用機械、電子部品などの割合が高くなっています。また、食品ではワインやミネラルウォーターの生産量が全国トップクラスです。
さらに、水捌けがよい甲府盆地を中心に、さまざまな果物・野菜の栽培など第一次産業も活発で、農業に関する企業も数多くあります。
今回はその中から、非常に先進的で面白い取り組みをしている農業法人、株式会社サラダボウルについて、取材情報を交えてご紹介します。
(出典:サラダボウルHPより)
IT技術を駆使し、工場経験者のノウハウを活かした農場運営
株式会社サラダボウルは、山梨県中央市に本社を構える農業法人で、トマトやレタスなどの大規模栽培を成功させています。
同社は山梨県内にとどまらず、全国各地に農場を展開しており、今後もさらなる拡大を計画しています。また、地域に根ざした運営を重視しており、各地域と協力して、地域社会と一体となった運営を行っています。
創業者である田中社長は、勤めていた金融業界を退職して実家のトマト農家を継ぎ、IT技術を駆使したデータドリブンな農業経営を実践。
温度、湿度、光度などをITで管理し、また、農場には他業界の経験者を積極的に採用することで、彼らのノウハウを活かして運営している会社です。
特に、大手食品メーカーや大手機械系メーカーなどの工場運営経験を持つシニアの方々を積極的に採用しており、その工場運営のノウハウを各農場で活用しています。これにより、さまざまな手法を農場運営に取り入れ、生産性を高めているとのことです。
私はこの話を聞いた際に、人材の面で社会に与える影響が非常に大きいと感じました。日本では今後ますます高齢化が進み、定年を迎えた後のシニア層でも、「働く必要がある人」「働きたい人」が増えてくると予想されます。
そのような状況で、「異なる業界での経験を活かして働きたい」という人々を農場運営に積極的に採用し、その結果として「農場運営の効率化」と「生産量の向上」が実現できると考えると、社会に対して、そして地域に対して与える影響は非常に大きいと思いました。
空いてしまった土地を活用し雇用を生み出す
農場を作る場所についても非常に興味深いお話をうかがいました。
たとえば、災害などで空いてしまった広大な土地や、人が住まなくなってしまった土地などが全国各地にあります。しかし、こういった土地はなかなか活用する手段が見つからず、行政や地域は困っていることがあります。
そこで、株式会社サラダボウルは行政と連携を取り、こうした土地にあえて農場を作る取り組みを行っているとのこと。
この取り組みにより、空いた土地が有効活用されるだけでなく、そこに新たな雇用も生まれます。地域に根差す活動として、まさに理想的な取り組みだと私は思いました。
面白い人材が集まる場所
IT技術を駆使しながら地域に根差し、アグレッシブな人材採用をしている株式会社サラダボウル。同社には、社長を筆頭に、金融、商社、機械系メーカー、食品系メーカーなど、さまざまな経歴を持つ人々が集まっています。
この多様な背景を活かし、従来の手法にとらわれない柔軟なやり方で農場を運営し、さらにそこに興味を持った面白い人材が集まってくる――そんな素晴らしいサイクルができあがっていると感じました。
今後もさらに農場を拡大し、さまざまな展開をしていくであろう株式会社サラダボウル。それによって、どんな人材がこの企業に集まるのか、私自身も楽しみです。
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