2022.09.22
【秋の風物詩】仙台 定禅寺ストリートジャズフェスティバル
こんにちは。リージョナルキャリア宮城のコンサルタント、佐藤です。
今回は、仙台の秋の風物詩「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」について書かせていただきます。
定禅寺ストリートジャズフェスティバルとは
私は音楽が好きでいろいろなジャンルを聴きますが、JAZZに関しては正直あまり詳しくありません。ただ、JAZZを普段あまり聴かない方にとっても、この定禅寺ストリートジャズフェスティバル(以降ジャズフェス)は楽しめるイベントです。
JAZZはもちろん、ロック、ワールドミュージック、ゴスペルなど幅広いジャンルの音楽が楽しめるのが本イベントの特徴です。演奏者はプロ・アマ、年齢の制限はありません。宮城県内をはじめ、日本全国、海外からも多くのグループが参加しています。
仙台の街中のいたるところがステージとなり演奏が聴ける素敵なイベントです。しかも無料!私はジャズフェスが大好きで毎年楽しみにしています。
定禅寺ストリートジャズフェスティバル2022に行ってきました
今年は9月10日(土)9月11日(日)、3年ぶりに開催されました!天気にも恵まれ、訪れた皆さんの幸せそうな表情がとても印象的でした。例年よりも規模は縮小されましたが、開催されたこと自体がとても嬉しいです。
※今年のジャズフェスの様子。左上から時計まわりに、勾当台公園野外音楽堂、勾当台公園滝前、宮城県庁前、元鍛冶丁公園
※ジャズフェスのタイムスケジュールとマップ
今年のステージは全7か所でした。画像だと分かりづらいかもしれませんが、勾当台公園と錦町公園、国分町の元鍛冶丁公園にステージが作られました。
下記は2019年のステージマップです。定禅寺通り、仙台駅周辺、アーケード街、榴岡公園、西公園など、仙台市中心部のいたるところがステージとなりました。
個人的には、今年は定禅寺通りけやき並木のステージがなかったのを少し寂しく感じました。
ジャズフェスティバルの歴史
ここでジャズフェスの歴史を振り返ってみたいと思います。
まずは記念すべき第一回目、このようなポスターでした。
※引用:定禅寺ストリートジャズフェスティバル公式HP(最終閲覧日:2022年9月22日)
第一回は25グループが参加したのですね。私も観にいきました(当時は高校生)。当時はロックが好きで、JAZZのことは分からないけど、タダだからとりあえず行ってみようかという軽いノリでした。実際に演奏を聴いてみてJAZZもいいなと、ロック以外のジャンルの音楽に興味をもつキッカケとなりました。
その後30回までの軌跡をグラフにしてみました。
あらためて振り返ってみると、こんなにも規模が大きくなっていたのか!と驚きました。観客数は70万人を超えており、初回の5,000人に対し100倍以上の規模になっています。参加バンド数は28thの779がMAXで、その後10年以上700超を維持しています。
今年は最終的に参加バンド数86組(480人)、観客者数は20万人だったそうです。規模が縮小しても20万人もの人が訪れるのは驚きですね。
ここで、日本各地のジャズフェスティバルと比べてどうなのかが気になって調べてみました。
・横浜ジャズプロムナード 1993年スタート 10万人規模
・サッポロ・シティ・ジャズ 2007年スタート15万人規模
・高槻ジャズストリート 1999年スタート
・東京ジャズ・フェスティバル 2002年スタート
・金沢ジャズストリート 2009年スタート
・ジャズ・オーディトリア(東京)2013年スタート
・飛騨高山ジャズフェスティバル 2018年スタート
・鹿児島ジャズフェスティバル 2017年スタート
・ハママツ・ジャズ・ウィーク 1992年スタート
※その他、日本国内で野外・屋内で大小さまざまなジャズフェスティバルが行われていて、その数は100を超えるとのこと
調べてみて分かったのですが、この都市型のジャズフェスティバルは、仙台が先駆けでした。規模も日本最大規模です。恥ずかしながら全く知りませんでした。他の都市のジャズフェスティバルも個性があり、面白そうです!
ちなみに、日本でジャズフェスティバルがスタートしたのは1963年。「軽井沢ニュータウンジャズフェスティバル」が日本初だと言われています。日本で最長の歴史を持つジャズフェスティバルは「サマージャズ」で1969年に東京の日比谷公会堂でスタートし、現在も続いていて今年で第53回目が開催されます。この二つのフェスティバルは野外型フェスティバルです。
その後1968年から始まった「全日本ジャズフェスティバル」はホール型のフェスティバルの先駆けです。1972年まで開催されました。このあたりから日本にジャズフェスティバルの文化が根付いたようです。
コロナ後の状況
コロナウィルスの流行により、音楽イベントは大きなダメージを受けました。それに伴い、2020年、2021年のジャズフェスの直接開催は中止となってしまいました。2021年についてはオンライン配信という形となり、リアルの開催を心待ちにしているファンは多かったと思います。
こちらは幻の2021年(30st)のジャズフェスのフライヤーです。昨年は残念ながら直前の8月に中止が決まりました。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが・・・
人気マンガ『BLUE GIANT』の主人公、宮本大が描かれています!私は『BLUE GIANT』が大好きです。主人公の宮本大は仙台市出身のテナーサックスプレイヤーという設定。まさにジャズフェスにピッタリです。
昨年、西公園にこのようなモニュメントが建立されました。ここにもBLUEGIANTの主人公が。場所は定禅寺通側の入り口から入り、SLとこけしのすぐ近くです。
余談ですが、『BLUEGIANT』は、とにかく熱く、情熱的な漫画です。迫力ある演奏シーン。数々の名言、泣けるストーリー。本当にオススメです。気になった方は読んでみてください。
2022年のジャズフェスに行ってみた感想
この状況での開催は、運営側の人々にとって非常に難しかったと思います。本当にありがとうございました。出演者も観客もジャズフェスを心から楽しんでいて、みなさんとてもいい表情をしていました。
規模が縮小されても、幅広いジャンル、年齢層は学生から高年齢の方までという基本コンセプトが変わっていないことは率直に嬉しかったです。以前は仙台駅の改札を出た瞬間に音楽が聞こえてきてテンションが上がりましたが、今回は仙台駅構内に、ジャズフェスの案内がなく、音も聞こえてこないため、ジャズフェスが開催されていることに気が付きづらかったです。勾当台公園の近くにいってようやく音が聞こえてきました。来年以降は仙台駅そば、アーケード内、定禅寺通りのけやき並木のステージが復活することを期待しています。
ちなみに、今年のグッズを少し紹介させていただきますと・・
私はクリアファイルを狙っていましたが、初日の14:00頃にはありませんでした。(見逃した?)代わりに去年のクリアファイルをゲットしました。
なお、ジャズフェス開催前に河北新聞に折り込まれていた情報誌『OLE』にはなんと「宮本大インタビュー」が掲載されているではありませんか!粋な企画に一人で興奮してしまいました(笑)
いろいろ書かせていただきましたが、音楽は文字通り音を楽しむこと、演奏者との場を共有して感じること、反応を返して、相手を盛り上げるといったコミュニケーションが魅力だと思っています。仙台のジャズフェスに参加出来ない方も、近くで開催されるジャズフェスを聴きに行ってみてはいかがでしょうか?
今回のジャズフェスは規模を縮小しての開催となりましたが、新しいスタイルに生まれ変わり、より魅力的なものになるかもしれないですね。今後も仙台が誇るジャズフェスを盛り上げたいと思います!
※引用元が明記されているもの以外、画像は全て筆者撮影です。
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