2022.07.15
在宅勤務の利便性の裏で、出社勤務の企業へ転職を希望する人たち
リージョナルキャリア岡山のコンサルタント、瀬川です。
梅雨明けが発表されてから、安定しない天気が続いていますね。私の家の近所では、今週からセミが一気に鳴き始め、夏の訪れを実感しております。
ただ、このセミの鳴き声、在宅勤務(リモート勤務)とは相性が悪いと言いますか、とにかくうるさいんですよね(苦笑)。セミの鳴き声は70~90デシベル程度あるそうで、例えれば騒がしいオフィスや賑やかな街中と同じレベルなんだとか。
私自身は慣れているので気になりませんが、電話やオンラインで話をしているお相手の方は気になっておられるかもしれません・・・(申し訳ございません!)
"夏の在宅勤務あるある"ということで、なんとかご容赦頂きたいところです(笑)
さてさて、今日はそんな在宅勤務についてのお話です。
在宅勤務から出社勤務への転職を希望する理由
私たちが転職のサポートをさせて頂く方の中で、「岡山本社企業の岡山勤務求人」と「東京本社企業のフルリモート勤務(岡山在住)求人」を比較検討される方がいらっしゃいます。
withコロナとなりつつある中、特にITやインターネット関連企業を中心にフルリモート勤務の求人も増えました。
私も、フルリモートではありませんが、状況に応じて在宅勤務が可能ですので、在宅勤務の良さは感じているところです。
実際には環境や状況次第かとは思いますが、私自身は在宅勤務の方が業務に集中できます。それと、妻は働きに出ていますので、時間を見つけて洗濯や掃除といった家事ができるのがいいんですよね。
一つ一つはちょっとしたことなのですが、それが積み重なると結構な負担になるので、細かく対応していけると、私自身もラクですし、妻もとても喜んでいます。
ただ、もちろん良い面ばかりではありません。しかも、転職をする際にフルリモート勤務を選択するのは、結構リスクが大きいのではと感じています。
先日も、"フルリモート勤務を選択して転職後、1年ほど経った"という方から、「出社を前提とした地場の企業への転職を考えている」というご相談を頂きました。
理由を伺うと、「リモートでの上司や部署のメンバーとの関係構築が難しく、そんな状態の中で責任あるプロジェクトを任され、孤立した状態になっている」と言うのです。
フルリモート勤務の難しさ
在宅勤務のデメリットとして、「周囲とのコミュニケーション・意思疎通が難しい」という点はよく挙げられます。そしてその結果、「孤独や不安感を感じやすい」と。そうなるとモチベーションや生産性も低下し、期待される成果を出すことが難しくなるという悪循環に陥ることは珍しくないようです。
ましてや、フルリモートであれば、なおさらといったところでしょう。
「在宅勤務が良い」という方の中には、長く勤めている今の会社であったり、良好な関係性が構築されていることを前提としてお考えの方も少なくないのではないでしょうか。
私自身は会社のメンバーと20年近くの付き合いがあり、信頼関係ができあがっているので在宅勤務でも機能すると感じていますが、それでも、意思疎通が難しいと感じることもあるぐらいです。
フルリモート勤務自体は否定しませんが、もしフルリモート勤務での転職をお考えの場合は、こうしたリスクや、"フルリモートならでは"の難しさをあらかじめ十分に考慮して判断をする必要があるかと思います。