2022.06.24
5~6月の転職市場の特徴&転職ノウハウ「面接を受ける際に気を付けたいこと」
みなさん、こんにちは。リージョナルキャリア岐阜のコンサルタント、坂です。
蒸し暑い梅雨の時期に突入してしまいましたね。
私は蒸し暑さを一瞬吹き飛ばす方法として、岐阜県のご当地牛乳の中でも有名な関牛乳の「関珈琲」ブリックパックを一気に飲んで一息ついたりします。
ミルクの中にコーヒーの味もしっかり感じて甘すぎず、美味しいのでおすすめです。
※画像引用:関牛乳ホームページ
さて今回は「転職市場において5~6月はどういう時期にあたるのか」、また日々の面接サポートをしていて気づいた「面接時に気を付けたいこと」についてお伝えします。
5~6月は転職市場ではどういう時期か?
企業の事業年度から考えると、一年を通して採用活動が盛んな時期は「2~3月」と「8~9月」と言われています。2~3月は新年度を迎える4月に企業が社内体制を整備するため、また8~9月は下半期がスタートする10月に向けて盛んになるためです。
では5~6月はどうでしょうか。
採用活動が落ち着き求人件数が減る時期ではありますが、実は企業の採用への"本気度"はより高くなっています。新体制発足後に人手が足りない部署へ人材を補填したり、退職者が出たポストを埋めたりといった、いわゆる「緊急案件」が多いためです。
そうなると選考も早く進み、適性はもちろんですが「タイミングが合う人」が優先的に採用される可能性が高くなります。
また転職希望者にとってはライバルが少なくなる頃でもあります。
新年度に向けて転職活動をしていた方はすでに入社をしています。さらに潜在的に転職を考えている方でも、この時期は新体制で仕事内容が変わったり部下が増えたりして目の前の業務に追われ、結果転職活動に手を出しにくくなっています。
こうした理由から、梅雨入り前の5~6月は、転職希望者にとってはライバルが少なく、さらには選考が早く進むといった特徴のある時期だといえます。
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候補者サポートで気づいた、面接時に気を付けたいこと
転職希望者や候補者の方へのサポートの中で、ご相談やアドバイスの機会が多い事柄に「企業との面接」があります。
そこで今回は、コロナ禍をきっかけに最近増えつつあるハイブリッド面接について、また面接時の受け答えに関する注意点についてお伝えしたいと思います。
増えているハイブリッド面接
最近、岐阜県の面接においても対面とオンラインを組み合わせた「ハイブリッド面接」を実施する企業が増えてきました。
岐阜県外本社の企業が岐阜工場や岐阜事業所で人材を採用する場合、本社の人事責任者はオンライン、現場の上長は対面、といった場合によく実施されています。
ハイブリッド面接では、主に次に挙げる3点を意識するよう、アドバイスさせていただいています。
◆声の大きさはいつもの「3割増し」で。
◆はっきりとゆっくりめのテンポで話す。
◆表情・相槌をいつもより意識して、「聞いています」ということを表現する。
これらはオンライン面接で気を付けることとも共通するのですが、ハイブリッド面接の場合、対面ではマスクをしていることが多く、どうしても"声がこもりがち"です。
するとオンライン上の面接官にはより伝わりにくくなるため、声の大きさ・話すスピード・表情・相槌の大きさを意識することが大切です。
│面接官の印象に残らない残念な回答をしないために
先日候補者Aさんの面接サポートをした際に、こんなことがありました。面接後、企業に所感をお聞きすると、
「志望動機が今一つ弱い。うちでないといけないという本気度が伝わってこない」
という感想をいただきました。
私は「おかしいな。この企業は第一志望だったし、志望動機をしっかりと準備していたのに、緊張して上手く伝わらなかったのか?」と不思議に思い、Aさんに聞いてみたところ、
「リラックスして話せました」
という、企業側の印象とは真逆の回答が返ってきたのです。
この両者のズレはどうして起きてしまったのでしょうか。どんなふうに話したのかをさらに深く探っていった結果、なぜそうなったのかが判明しました。
Aさんは面接官から「転職検討理由」についての質問をされた際、その回答のみにとどまらず「志望動機」までを続けて話してしまっていたのです。
Aさんはより詳しく質問に答えようとしたのだと思われますが、面接官は自分が聞いた質問の答えにあたる部分しか頭に残らないものです。「転職検討理由」の質問をしたら、「転職検討理由」の回答のみが面接官の頭にインプットされて、次の質問に進んでいきます。
そのため、続けて話した志望動機については耳には入っていてもあまり頭には残っていません。そしておそらく「あれ?志望動機は何だったか?聞いた記憶はあるが」となってしまうのです。
さらに面接官は、同じことを繰り返し聞くのはタブーと思っていますので、そのまま面接終了となり、志望動機が弱かったという所感になってしまっていたのです。
例えばベテランの面接官であれば、「先ほど少しお伺いしましたが、改めて志望動機をお聞かせ願えますか」と言ってくれる場合もありますが、そのように改めて聞いてもらえたとしても、評価としては「聞いていないことを勝手に話す方」という、減点ポイントになっていることは否めません。
どのような形式の面接でも共通していることですが、「聞かれたことだけ話す」-これは日頃のビジネスコミュニケーションの場面から気を付けていきたいですね。
今回は5~6月の転職市場と日々の面接サポートからの気づきをご紹介しました。
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