2021.08.20
ご主人の夢のために関東から瀬戸内に移住転職した女性。それから3年が経った今
そんな中、岡山(総社市)ではこんな心温まるニュースが。
"困った人のもとにすぐ駆けつけ、パン(顔)を食べさせるという意味からか「リアルアンパンマン」と評する声もあった"
リアルアンパンマン!(笑)
でも本当に素晴らしいことだと思います。これぞCSRだと思いますし、CSRが企業価値を高めるという代表的なケースなのではないでしょうか。
企業でも個人でもそうですが、困った人を前にした時、どのような行動をするのか、そこに企業や個人の姿勢が表れますよね。「山崎製パンもんげー!」で終わらず、目の前に困った人がいた時に自分は山崎製パンのような行動ができるのか?と、自分事として捉えたいですね。
話は変わりますが、今日、山崎製パンのニュースと同じぐらい、いや、それ以上に心温まる出来事がありましたのでご紹介させて頂きます。それは、3年前に転職サポートをさせて頂いたAさん(女性)のお話です。
ご主人の夢のために関東から瀬戸内に移住転職したAさん
Aさんは当時、関東にお住まいだったのですが、ご主人が「自分でお店を経営したい」という夢を持っていたことから瀬戸内への移住を検討されており、移住先でのAさん自身の仕事探しについてご相談を頂いていました。そして3年前に、ある企業とお引き合わせし、人事として転職をされました。その後、今から1年ほど前になりますが、産休・育休に入られるということでご連絡を頂いていました。人生相談のような形からお話を聞いていただいて、とても為になったことを覚えています。
実際に移住し3年が経ち、転職して丸2年経ちましたが、
刺激的な日々が続き不安な頃もありましたが、お陰様でお店も仕事も生活の方もだいぶ落ち着いてきました。
瀬川さんを含め、周りの方に助けられました。
無事子供が生まれれば、生活にまた大きな変化が生まれると思いますが、
できるだけ気楽に前向きに柔軟に対応していきたいです。
また、復帰後に一緒にお仕事をさせていただくことを楽しみにしております。
今年は猛暑のようですので、熱中症などにはくれぐれもお気をつけ頂き、
瀬川さんもお元気でパワフルに頑張ってください!
そして本日、仕事復帰のご連絡を頂きました!
復帰後もフルタイムで勤務はしているのですが、時差出勤という制度を使って勤務させてもらっています。
会社にはいろいろと配慮いただいており、有難い限りです。
お陰様で主人も元気でやっております。
お店の方も今の所、コロナにより経営が傾くという事もなく(笑)、
地元の人に支えていただきながら、アマゾンで販売をスタートしたり、販路模索中です。
子育ては二人で協力しながら、今の所、何とか楽しくやれています。先日娘が無事1歳になりました。
お子さんとのツーショット写真までお送り頂き、本当に心が温まりましたし、この仕事をしていた良かったな、と心から思いました。
Aさんが喜ぶ「働きやすさ」
Aさんが入社された企業は、上場企業でも大手企業でもないのですが、「時間単位の年次有給休暇制度」「育児時短勤務制度」「育児時差出勤制度」「介護休暇制度」など、社員の「働きやすさ」と本気で向き合っており、その取り組みは本当に素晴らしいと思います。1ヶ月間、育児休暇を取得された男性社員の方もいます。私も4児の父親として、仕事と家庭を両立しないといけない状況に直面していますので、このような「働きやすさ」に本気で取り組む企業は全力で応援したいです!
綺麗なことばかり言うつもりはなく、もちろん、このような取り組みができる理由として、ちゃんと会社が儲かっており、財務的な余力がある、という点は間違いなくあると思います。ただ、儲かっていて財務的な余力がある企業でも、自分(経営者)だけ儲かればいいという考えで、「社員のため」の取り組みをされない企業も多くあります。儲かっていて、かつ、人を大切にする企業(経営者)というのは意外と少ないものです。なので、全力応援でございます!
困った人を前にした時、どのような行動をするのか
2021年6月には育児・介護休業法が改正され、2022年4月から段階的に施行されていきます。<改正ポイント>
1.男性の育児休業取得促進のための子の出生直後の時期における柔軟な育児休業の枠組みの創設
2.育児休業を取得しやすい雇用環境整備及び妊娠・出産の申出をした労働者に対する個別の周知・意向確認の措置の義務付け
3.育児休業の分割取得
4.育児休業の取得の状況の公表の義務付け
5.有期雇用労働者の育児・介護休業取得要件の緩和
(参照元)厚生労働省HP
今回の法改正、私自身はもちろん良いことだと思っています。しかし、こうしてルールが定められたとしても、人を大切にしない企業は、抜け道と言いますか、"うまいことやって"問題にならないように対応するわけです。
結局、経営者が社員のことをどれだけ考え、人の可能性を信じ、人をどれだけ大切にするか、だと思うのです。冒頭の"リアルアンパンマン"ではありませんが、困った人(社員)を前にした時、そのことについて本気で考え、手を打つ経営者を全力で応援していきます!