2013.05.22
春~初夏の仙台・宮城の風物詩。
今年の仙台~東北は4月・5月に入ってからも肌寒い日が続き、なかなか春が感じられない毎日が続いておりましたが、最近になってやっと仙台らしい、気持ちの良い天候になってきました。
▼仙台駅前
少し見辛いかもしれませんが、「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」の表示が見えます。そうなんです。この4月から6月末まで、宮城県はDCの真っ最中でして、官民あげての観光誘致真っ盛りでございます。
そんな仙台駅前、「青葉通」は、一雨毎に緑が鮮やかになり、街中がピッカピッカに輝いているような錯覚さえ覚えます。この時期の仙台は新緑が本当にきらびやかで美しく、ここで暮らしているのが殊の外、嬉しく、誇らしく、心地よく感じられる季節です。ああ、街歩きしているだけで幸せ。。。
さて、そんな青葉の頃の仙台を彩るお祭りと言えば、文字通り「青葉まつり」です!「青葉まつり」は毎年5月の第3日曜日とその前日の2日間、宮城県仙台市で開催されるお祭です。今年は、先週末の5/18・19に開催されました。今年の2日間の人出は、上述の「仙台・宮城DC」との相乗効果もあり、昨年を1万人上回って96万人だったそう。過去最多となった模様です。数字的には、「仙台市民が全員行っている」位のボリューム感ですね。
仙台のお祭り・イベントと言えば、「仙台七夕」や「光のページェント」などがメジャーかもしれませんが、この青葉まつりは仙台市民にはとっても大事なお祭りで、地元市民の参加感で言えば、実は一番多くの方が、参加されるお祭りなんですよ。
写真は、「本祭り」前日に私が通りすがりに撮影した商店街、「ハピナ名掛丁」で撮影したもので、今ひとつ迫力に欠けますが(汗)、山鉾や「すずめ踊り」と呼ばれる踊りを踊る人々が市内を練り歩きます。地元企業や団体さんが練習を重ね、当日、みんなで練り歩くのは地元愛が感じられて何だか良いんですよね。写真のように、ねじり鉢巻き姿のお姉さんなんかもカッコ良いですしね!
そしてこの「すずめ踊り」、地元以外の方々では、もしかしたら知る人が少ないかもしれませんが、面白い踊りなんです。踊り手が、両手に扇子を持ちながら腰を低くしてヒラヒラと踊るんですけど、独特で、個人的にはなかなかファンキーな踊りと思っています。
「伝えきれないなー」と思っていたら、青葉祭りのサイトに懇切丁寧な踊り方の紹介が載ってましたので、是非とも紹介させて頂きましょうぞ!
どうですか?なんとなく雰囲気掴んで頂けましたか?彼の高名なる「阿波踊りさん」など、ネームバリューこそ全国区ではありませんが、なかなか、パンチのある踊りでしょう!
新卒で仙台に出て来た際に、「あんたも仙台市民になったんなら、すずめ踊り位踊れるようになんなさい!」と会社の女子先輩にハッパをかけられた事を思い出します。。。。
七夕祭りなどは、飾り付けこそ賑やかに街中を彩りますが、市民のお祭り感を感じるのは、やはり青葉まつりですね。震災のあった一昨年こそ中止となってしまいましたが、昨年からまた再開し、今年も仙台の美しい初夏の始まりを感じさせてくれました。こうしてこのお祭りに参加できるだけでも、感謝の気持ちでいっぱいになります。
さて、マクロ的な恒例行事が行われるのと時を同じくして、極めてミクロな恒例行事が、宮城県北、大崎市で行われていました。私の嫁の実家の田植えです(笑)!私自身は、今年仕事の都合で手伝いに行けなかったため、代理で私の妻に、田植えの写真を撮ってもらいました。スペシャルサンクス妻!
早い家では、連休前位から田植えが始まるのですが、我が家ではこれ位の時期に、妻の実家の面々、私の実家の面々、そして友達やら、友達の友達やら、色んな人が総出で田植えをしてます。ここだ、というピンポイントの時期に、一気に進めなければいけないので、人出がいるんですよね。
でも、普段集まらない人が集まって、一生懸命農作業の手伝いをして、「お茶っこを飲んで(≒休憩して:方言)」、ご飯食べて、という、この何とも言えない連帯感、そして農作業がもたらす気持ちの充実感は至極です。極めて原始的に、リージョナルライフを感じる時間でもあります。
計らずも私個人の、リージョナルライフ報告になってしまいましたが、仙台・宮城の良さは、都市の生活と、地域の連帯感、そして少し離れた場所ですぐに味わえる、土地に根付いた昔ながらの暮らしぶり、をたっぷりと味わえる事だよなあ、との気持ちを強くしたこの週末でした。
青葉まつりは終わったものの、デスティネーションキャンペーンを経て、この後は、夏の仙台七夕になだれ込む仙台・宮城です。是非是非、皆様も、仙台・宮城でリージョナルライフを感じてみて下さい。「宮城に来てけらいん!」