株式会社中国銀行
品川祥子さん（仮名・業務推進） 33歳
キャリアも、子育ても諦めない。岡山で見つけた理想の環境。
首都圏で採用関連業務の仕事に携わっていた品川さんは、夫の仕事の関係で岡山に移住することに。当時、子どもは3歳と1歳でとても手がかかる年頃だったものの、『切れ間なく仕事を続けたい』と考え『仕事と育児が両立できる職場』を希望し、中国銀行と出会う。
「育児中の女性行員が多く活躍し、仕事の面でもチャンスがあればいろいろなことに挑戦できる環境が決め手だった」と振り返り、キャリアと子育て、両方の希望を実現できる環境で充実の日々を送る品川さんの転職ストーリーを紹介する。
※本記事の内容は、2019年11月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで65日間
転職前
- 業種
- BTM（Business Travel Management）事業
- 職種
- 人事
- 業務内容
- 主に採用活動全般（新卒、中途、アルバイト、派遣）を担当。社内教育やインセンティブプログラムの立案から実施など。
転職後
- 業種
- 金融
- 職種
- NEXT10推進室
- 業務内容
- 育児休業関連の面談やセミナーの企画運営、NEXT10推進室での活動を周知するため、行内向けの掲示板や広報誌の作成など
夫の転勤で、急きょ決まった岡山への移住。
現在のお仕事はどんな内容ですか？
岡山に本店を置く中国銀行で「NEXT10推進室」に所属しています。ここでは"顧客満足""従業員満足""ダイバーシティ"を推進していくため、各種施策の立案・推進を行っています。
そこで私が取り組んでいるのは、育児休業関連の面談や、セミナーの企画運営、ダイバーシティ推進について検討するワーキンググループの運営管理などです。またNEXT10推進室の活動を周知するため、行内向けの掲示板や広報誌の作成も担当しています。
入社前のご経歴を教えてください。
新卒で就職したのは、国内外への出張に関するコンサルティングや航空券・乗車券類の販売を行う会社でした。学生時代から海外に興味があり、大学生の時に1年間ほどイギリスへの留学経験もあったので、「日本と海外をつなぐ架け橋となること」「人と接し話をする仕事」この2点を軸に就職活動を行いました。
入社後、基幹業務である法人のお客さまの海外出張手配（航空券や VISA、ホテルなど）を5年間担当しました。その後、人事総務課へ異動し、主に採用業務全般（新卒、中途、派遣、アルバイト）に携わりました。
転職のきっかけは？
夫が東京から岡山に転勤となり、岡山への移住が決まったことです。
転職活動はどのように進めましたか？
知人に岡山への転居・転職について話をしたところ、その知人が以前リージョナルキャリア岡山のコンサルタントである瀬川さんに転職相談をし、とても参考になったと聞きました。そこで早速、東京で開催される相談会の予約をし、瀬川さんとお会いしました。
面談では学生時代のことや前職での経験、その経験からどのようなことを感じたのかなど、私の考えを理解しようとする姿勢を感じました。いろいろな角度から質問されましたが、引き出していただくのが上手で、とても話しやすかったのを覚えています。そして何より、今回の転職で私が重視したいことをしっかりと受け止めてもらえた印象です。
当時、子どもが3歳と1歳でとても手がかかる年頃だったのですが、私としては切れ間なく仕事を続けたいと考えていました。そのため、仕事と育児が両立できる職場であることがとても重要でした。
実は瀬川さんとお会いした日の午後に、別のエージェントの方とも面談をしました。その方は、私の前職の経験から、あらかじめ採用業務経験者の求人票を用意されていました。ただ、私は必ずしも採用業務に絞っていたわけではなく、何より育児との両立を前提としていましたので、その点がクリアにならなければ進めることはできませんでした。結局「企業に確認しますね」でその場は終わり、後日「いずれの企業も難しかったです」というメールが届き、そのエージェントからの連絡はそれっきりでした。
その他にも、転職活動とは少し違うのですが、前職では配偶者の転勤に伴う転居の場合、グループ会社への転籍制度があったので、上司のすすめもあり、そちらも同時に検討していました。
今の会社に決めた理由は？
まず、やはり働き方です。毎日子ども二人の送り迎えがあり、子どもの体調が悪い場合は急遽休みを取ったり、早退しなければいけない時もあります。その状況を受け止めていただける職場環境かどうかは、非常に重要でした。中国銀行は同じような状況の女性も多く在籍しているということで、とても安心感がありました。
仕事においては、チャンスがあればいろいろなことに挑戦できる環境に身を置けるという点も大きかったです。中国銀行は会社規模も大きく、業務の幅も広いので、自分の適性や会社の意向はもちろんあると思いますが、そういったチャンスもあるのではないかと考えました。
前職のグループ会社の岡山支店に勤務するという話もあったのですが、基本的には営業拠点なので、営業もしくは営業サポートの仕事になる可能性が高い状況でした。人と接することは好きだったので、営業系の仕事に抵抗はありませんでしたが、それだけに限定されるよりも、いろいろなチャンスがありそうな中国銀行への入社を決めました。
自分を温かく受け入れてくれた同僚と力を合わせ、会社を良くしていきたい。
転職していかがですか？
前職とは業界も社風も違いますので、ルールや仕事の進め方など、早く慣れていきたいと思っています。また、前職とは異なる新しい経験をさせてもらっているので、勉強会やセミナーなどで外部の方とも積極的に交流し、私自身が成長をしていかなければいけない、と強く感じています。
転職して良かったと思うことは？
私のような畑の違う人間を温かく迎え入れてくれ、興味を持って接してくれることがありがたいですし、とても嬉しいです。私は、銀行業務についての専門性や資格を持っているわけではありません。また、私自身は岡山をはじめ、中国地方で生まれ育ったわけでもありません。今まで過ごしてきた地域や職歴などのバックグラウンドは異なりますが、それでも温かく迎え入れてくれる人の良さを、日々感じています。
それから、前職での経験を少なからず活かすことができ、チャレンジする機会を与えてもらっている環境にも感謝していますし。自分自身、まだまだ足りていないところがあるので、熱意を持ち、気持ちで負けないように頑張っていきたいと思っています。
困っていることや課題はありますか？
新しい職場のルールや仕事の進め方に慣れる必要がある一方で、中国銀行の風土に完全に染まりきってはいけないとも思っています。期待されている成果を出すこと以外に、会社が中途入社の人に求めていることの一つは、新しい視点で意見を言ったり、前例にないアイデアを出したりすることで、意識改革のきっかけをつくることだと思うのです。
NEXT10推進室で取り組んでいることも、ベースにあるのは意識改革です。ですから、自分の中の違和感を大事にしたいですし、おかしいと感じたことは発信していきたいです。そして、周囲と協力し合って、中国銀行をより素晴らしい会社にしていきたいと考えています。
生活面の変化はありましたか？
転居、転職活動、保活、これが全て同じタイミングでしたので、今思い出してもげっそりします（苦笑）。正直なところ途中で『本当に働き続けたほうがいいのか？』と自問自答したこともありました。今も勤務開始前と勤務終了後は本当に分刻みで、正直なところ体力的にはきつい日もあるのですが、それでも気持はとても充実していますし、楽しいです。
子どもたちも新しい環境に慣れて楽しく過ごしていますし、私自身も新しくできた友人や、転職したことでできたたくさんの繋がりもあります。多くの方に気にかけていただき、本当に感謝しています。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
私がアドバイスなんておこがましいのですが、振り返ってみると、そもそも仕事を続けること自体に迷い、自問自答したことが何度もありました。でも今は、やはり転職し、仕事を続ける決断をして良かったと心から思えます。
転職をしたからこそ知り合えた方々や、仕事をしているからこそ考えることがたくさんあり、それは私にとってとても貴重で大切なことです。もし仕事を続けるか迷っている人がいらっしゃったら、大変だとは思いますが、迷いながらも転職活動をしてみると、いろいろな出会いや気付きがあるのではないでしょうか。
