2021.08.03
【定点観測】福岡県の有効求人倍率-2021年6月、4カ月連続上昇の1.09倍
2021年6月の福岡県の求人倍率は「1.09倍」
6月の求人倍率は4カ月連続上昇となる『1.09倍(0.02ポイント増)』となりました。
厚生労働省が発表する統計値の一つで、「求職者1人に対して、企業などから何件の求人があるか」を示します。有効求人倍率が1倍を上回ると求職者よりも求人数の方が多い(企業にとって人手が不足している)状況で、逆に1倍を下回ると求人数より求職者数が多い(求職者にとって仕事探しが難しい)状況となります。
有効求人数が前月に比べて2.0%増加したのに対し、有効求職者数が同0.5%減少となったことから、倍率としては4カ月続けて上昇する結果となっています。
なお、前年同月と比べた新規求人を産業別に見ると、製造、サービスなどは増加が続く一方、卸売・小売などは減少が続き、業種によってコロナ禍の影響が色濃く出る状況となっています。
<増加>
製造(+32.8%)、医療・福祉(+15.2%)、運輸・郵便(+12.0%)、サービス(+11.9%)、宿泊・飲食サービス(+9.5%)、建設(+5.2%)、学術研究・専門技術サービス(+2.8%)
<減少>
金融・保険(-36.9%)、生活関連サービス・娯楽(-22.0%)、情報通信(-18.8%)、不動産・物品賃貸(-16.8%)、卸売・小売(-12.7%)
(参照-福岡労働局 雇用失業情勢)
コロナ禍による緊急事態宣言が6/20まで出ていたこともあり、求職活動を控える人の増加傾向がしばらく続いている一方、コロナ後を見据えた採用(求人数)は増加傾向にあることから、今後も倍率は上昇が続いていくかもしれません。引き続き変化を注視していきたいと思います。
過去の求人倍率
-2021年5月(1.07倍)
-2021年4月(1.03倍)