2021.08.03
【定点観測】広島県の有効求人倍率-2021年6月、6カ月連続上昇の1.36倍
2021年6月の広島県の求人倍率は「1.36倍」
6月の求人倍率は6カ月連続で上昇となる『1.36倍(0.02ポイント増)』となりました。
厚生労働省が発表する統計値の一つで、「求職者1人に対して、企業などから何件の求人があるか」を示します。有効求人倍率が1倍を上回ると求職者よりも求人数の方が多い(企業にとって人手が不足している)状況で、逆に1倍を下回ると求人数より求職者数が多い(求職者にとって仕事探しが難しい)状況となります。
有効求人数が59,591人と4ヶ月ぶりに減少(前月比1.2%減)したものの、有効求職者数が43,878人と2カ月連続で減少(前月比2.9%減)したことから、倍率としては上昇する結果となっています。
なお、前年同月と比べた新規求人を産業別に見ると、建設、製造、宿泊・飲食サービスなどは増加が続く一方、卸売・小売などは減少が続き、業種によってコロナ禍の影響が色濃く出る状況となっています。
<増加>
製造(+42.6%)、運輸・郵便(+16.8%)、サービス(+15.8%)、宿泊・飲食サービス(+8.9%)、建設(+6.9%)
<減少>
卸売・小売(-32.2%)、情報通信(-14.7%)、教育・学習支援(-12.8%)、生活関連サービス・娯楽(-9.0%)、学術研究・専門技術サービス(-5.2%)、医療・福祉(-2.5%)
(参照-広島労働局 雇用失業情勢)
コロナ後を見据えた採用によってしばらく求人数が増えていましたが、ここにきて一服している感があり、また求職者の減少(求職活動を控える人の増加)が続いていることから、今後はしばらく横ばいか倍率減少となるかもしれません。引き続き変化を注視していきたいと思います。
過去の求人倍率
-2021年5月(1.34倍)
-2021年4月(1.31倍)
-2021年3月(1.25倍)
-2021年2月(1.21倍)