マツダ株式会社
村西稔さん(仮名・人事) 37歳
地元本社の世界的メーカーで、人事として活躍する道を実現。
東京から広島へのUターン転職を成功させた村西さん。東京の大学を卒業後、東京本社の大手情報関連会社に就職。人材採用・育成関連の提案営業に携わるなかで「働く人を幸せにするための環境づくり」という役割を担う「人事」という職務への関心を深める。そして東京のコンテンツ関連の会社に人事として転職。その3年後、地元・広島へUターン転職を果たした。
新たな活躍の場は、世界にも多くのファンを持つ個性的なクルマを発信する国内でも有数のメーカー、マツダだ。規模が大きくなり、人事として関わる部門・職種もさらに多彩になったなかで、日々新たな刺激と発見を受けながら成長を遂げている村西さんに、転職活動を振り返ってもらった。
※本記事の内容は、2016年6月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 2回
- 活動期間
- エントリーから内定まで95日間
転職前
- 業種
- 遊技機メーカー
- 職種
- 人事
- 業務内容
- 人事事業務全般(労務管理、組織開発、採用、育成、評価等)
転職後
- 業種
- 自動車メーカー
- 職種
- 人事
- 業務内容
- 人事業務全般
人事として、働く人が幸せになれる職場環境づくりに貢献したい。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
人事部門のスタッフとして、労働組合対応や勤怠管理、人事制度企画などを中心とした業務に携わっています。人事部全体には150名ほどが所属していますが、私の所属するグループのメンバーは10名。その人数で全マツダ従業員約2万人の労務行政を担っているので、責任とやりがいを感じながら日々を送っています。
入社前のご経歴を教えてください。
大学卒業後、大手情報関連企業に入社し、人材採用・育成に関する提案営業に携わりました。この仕事を通じて、「人がいきいきと活躍できる環境づくり」に興味が湧き始めました。
その後『多くの人が自分の仕事に誇りを感じ、職場でいきいきと過ごせるよう支援する仕事がしたい』と考え、遊戯機メーカーに転職。労務管理や組織開発、採用、育成、評価といった人事業務に広く携わっていました。
転職のきっかけは?
いずれは地元に帰ろうと思っていましたが、直接のきっかけは、広島に暮らす家族が体調を崩したことです。人事の仕事にこだわるなら、やはり広島に本社のある会社の方がいい。そう考え、転職活動を始めました。
転職活動はどのように進めましたか?
大手の人材紹介会社や求人サイト、地元の転職エージェントなどに登録し、情報を収集しました。リージョナルキャリア広島もその1社でした。リージョナルキャリア広島は地元の企業動向に精通しており、コンサルタントとの面談で地元の情報を得ることができました。マツダについても、精度の高い情報を提供してくれました。
今の会社に決めたポイントは?
職種・勤務地・仕事内容はすべて私の希望通り、今後の事業展開も有望で、力の奮いがいがあると感じたからです。前職の業務が一段落するまで動けない状態だったのですが、快く待っていただけたのもありがたかったです。
様々な負荷を乗り越えてでもUターン転職する。その意義は何か、あらかじめ明確にする。
転職していかがでしたか?
「働く人々の”幸せ”の実現」に関して、マツダはとても誠実な会社だと思います。働く人々が力を発揮できる会社にしよう、と人事の皆が努力していて、自分のやりたいことが実践できる場だと実感しています。
また、マツダにはさまざまな部門や職種があり、今までに経験していない領域に触れる機会も増え、人事としての幅が広がっている手応えがあります。
困っていることや課題はありますか?
一番困ったのは、転居当初に子どもが寂しがったことです。一番上の子どもは小学生なので、東京の友だちとの別れが嫌だったみたいですね。こればかりはどうしようもないことでしたが、今は徐々にこちらでも仲間ができ始めているようです。
生活面の変化はありましたか?
今は実家で妻と3人の子どもと一緒に暮らしているのですが、子育てには地元がいいですね。空気はおいしいし、海も山も近く、人混みも少ない。私はキャンプも好きなのですが、東京では子どもを連れて行くとなると一騒動でした。レンタカーを借り、テントを借り、朝早くから出発。帰り道は大渋滞で、帰宅する頃にはヘトヘトです。しかしここでは1時間も車を走らせれば、もうバーベキューが楽しめます。駐車スペースにも困りませんから、車も買いました。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
エリアを越えた転職には、大変な負荷がかかります。私も在職中に、面接のために帰省するのも大変でしたし、子どもの学校や習い事、妻の仕事など、変化に伴う課題は多岐にわたりました。そうした負荷を乗り越えていくためにも、地元へ転職することで自分は何を実現したいのか、明確化しておいた方が良いと思います。転職を成功させるために、自分なりに「なぜ転職するのか」を考え抜くことが必要だと思います。