転職成功者インタビュー

トーヨーエイテック株式会社
木村和明さん(仮名・製造技術) 29歳

新たな職場は、大手自動車メーカーの関連工場。レベルの高さにやる気もアップ!

大阪の大学を卒業後、三重の中小メーカーに就職した木村さん。入社以来、設備技術者として順調に経験を積んでいた。「会社への不満も特になかった」という木村さんが転職を考えるきっかけになったのは、地元・広島で暮らす父親の病気だった。

知らせを受けてすぐに広島へと向かったが、片道5時間もかかり、遠さを実感した。「これから年老いていく両親のことを考えると、こんなに離れて暮らすのは不安。かといって、ここまでせっかく頑張って働いてきた会社を辞めたくはない」。

半年ほど悩んだ末、両親のそばに戻ることを決意。そしてリージョナルキャリア広島の紹介で、今までと同じ職種に出会うことができた。しかも今度は安定しているだけでなく、製造現場のレベルも高い。「親のために帰ったが、自分もスキルアップできそう。転職して本当によかった」と話す木村さんに体験談をうかがった。

※本記事の内容は、2015年7月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで156日間

転職前

業種
製造業(自動車部品の熱処理加工)
職種
設備保全
業務内容
製造現場の改善、設備保全

転職後

業種
製造業(自動車部品製造)
職種
製造技術
業務内容
新規設備導入の企画・実施、既存の製造現場の改善、設備保全

実家の父が突然病気に。三重から広島まで、片道5時間かけて看病へ。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

自動車部品の製造現場で働いています。技術員」として製造現場の改善や、設備の修理などを担当しています。製造スタッフからの要望などを受け、より効率良く製造ができるよう、現場を改善していく仕事です。

入社前のご経歴を教えてください。

金属部品を熱処理加工する会社で、設備保全に携わっていました。新しい設備を導入する計画を立てるほか、日々の修理、現場改善などを約6年間経験しました。勤務地はずっと三重県内でした。

転職のきっかけは?

広島にいる父親が体調を崩して、入院したことがきっかけです。すぐに広島に帰りましたが、三重から車で5時間もかかることに驚きました。その行き帰りで、将来のことを考えました。もし今後親に何かあった場合、三重からではサポートが難しい。姉や兄も広島にいますが、任せきりにはできないと思いました。

しかし仕事に不満はなく、お世話になった方もたくさんいたので、とても悩みました。その後、父親は退院しましたが、自宅療養が続きました。そんななか、母親にも疲れが見えるようになりました。また、会社でお世話になっていた方が定年を迎えたこともきっかけとなり、Uターンすることを決意しました。

転職活動はどのように進めましたか?

三重から広島への転職なので、どのように進めたらよいか悩みました。初めは帰省した際に広島のハローワークに行ってみましたが、どんな職に就きたいかも漠然としており、求人にも出会えませんでした。そこで「Uターン 広島 転職」で検索をして、リージョナルキャリア広島を見つけました。

すぐにエントリーして、コンサルタントと面談し、これまでのいきさつを話しました。面談でコンサルタントに「どういうことをしたいのですか?」と聞かれ、初めて真剣に考えた結果、「今まで教えてもらってきたことが使えない仕事は避けたい」という気持ちと、「生産設備に関する仕事がいい」という希望を伝えました。その結果、3~4社を紹介してもらうことができました。

今の会社に決めたポイントは?

広島の大企業といえば「マツダ」。そこから分社独立した歴史ある会社だということは、大きな魅力でしたね。福利厚生も整っていて、業績も上がってきている会社でした。

そして、ちょうどその時に自分の経験を活かせる職種の募集が始まったこともあり、この会社で働くことを決めました。

迷いがなくなり、仕事へ集中。療養中だった父も「働きたい」とやる気に。

転職していかがですか?

職場の人がみんなイキイキしていて、作業もとてもスムーズに進められます。生産性・生産効率を高めようという強い意欲が、職場全体から感じられますね。

この雰囲気に合わせて、自分も頑張ろうと思いました。作業は大変ですが、少しでも周りの方々の負担を軽減させるのが私の役目だと思っています。

困っていることや課題はありますか?

あえてあげるとすれば、マツダ車に買い替えなければならなかったことです。新しい車のローンを抱えることになりましたが(笑)、車が変わると気分も変わります。通勤も楽しくなりました。

生活面の変化はありましたか?

今は会社が用意してくれたアパートで暮らしています。通勤時間は車で20分ほどで、前よりも少し長くなりましたが、苦にはなりません。帰宅時間も前とあまり変わりませんが、寝る時間は早くなりました。仕事に本気で取り組むために、翌日に備えて早く寝るようにしています。

また、月に1度は実家へ帰るようになり、不思議なことに親からの電話も増えました。地元に帰ってきたことで、親も電話しやすくなったのかもしれません。話す内容は他愛もないことですが、親も嬉しそうです。父もだいぶ元気になり、最近では「働かなきゃいかんなあ」と言ってくれるようになりました。それがいちばん嬉しいですね。

私自身も仕事にやる気が出て、迷いがなくなり、吹っ切れた感じがします。以前は『このまま、いつまでここにいるのか?』と心のどこかで迷っていたのですが、今は仕事に集中できています。職場のレベルも高く、自分のスキルも上がりそうだと感じています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

コンサルタントの存在は大きかったです。私は転職について何もわからなかったので、1人で考えるよりコンサルタントのアドバイスを受けた方が、転職活動も円滑に進むと実感しました。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

木村さんは非常に求人の少ないエリアでの転職を希望されており、当初は随分と苦労されました。私も出張を重ね求人開拓に勤しんだ日々を改めて思い出します。話し合いを重ねるうちに、エリアだけでなくエンジニアとしての成長も実現できる転職にしよう、というお互いの共通認識ができ、そこからは非常にスピーディーに事が進んでいきました。

結果的に少しエリアを広げることとなりましたが、公私ともに満足度が高いと伺い、非常に嬉しく思っています。今後ますますのご活躍を楽しみにしています。

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