株式会社西日本シティ銀行
増本康成さん(仮名・情報システム) 37歳
自分の力を試し、さらに成長できる環境で社会インフラを支える達成感。
メーカーの社内SEとして数年間にわたって手掛けてきたプロジェクトの目途がつき、「次は異なる業界で大型プロジェクトに携わりたい」「自分の実力を試すことでさらなる成長に繋げたい」という思いが芽生えてきたという増本さん。
また、第一子を授かり、今後の生活について夫婦で話した結果、福岡市近辺を生活拠点にしたいという希望で転職活動を始めた。
「リージョナルキャリア福岡のコンサルタントは、スキル・経験のマッチングだけでなく、私の今後のキャリアを見据えた求人を提案してくれた。自分だけでは現職の企業とのマッチングは難しかったと思う」と振り返る増本さん。
現在は「成長できる環境に身を置けている」という手ごたえを感じながら業務に励んでいる増本さんの転職体験談を紹介する。
※本記事の内容は、2022年12月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 2回
- 活動期間
- エントリーから内定まで50日間
転職前
- 業種
- 製造業
- 職種
- 社内SE
- 業務内容
- 全社のERPやグループウェアの更新プロジェクトなどにおけるプロジェクトリーダー
転職後
- 業種
- 銀行
- 職種
- 情報システム(IT統括)
- 業務内容
- システムの安定稼働に向けたシステム面におけるリスク管理、障害管理など
新たな経験を積み、もっと成長できる環境を求めて。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
西日本シティ銀行のIT統括部に所属し、システムの安定稼働を目的にシステム面におけるリスク管理業務と障害管理に携わっています。
銀行には全体のリスクの状況を的確かつ一元的に把握・管理する「リスク統括部」という部署がありますが、私が所属するIT統括部管理チームではその中でシステムに特化したリスク管理を担っています。
システム障害やトラブルが発生した際の影響度の分析・ランク付け、対応進捗の管理、再発防止策の立案、リスク統括部を含む社内外の組織との情報共有や連携などが具体的な業務です。
また、セキュリティ上の問題として捉えられる事象であるインシデントが発生した際に対応するチームであるCSIRT(Computer Security Incident Response Team)の一員として、サイバーセキュリティ管理(サイバー攻撃対策、情報漏洩対策等)を実施しています。
セキュリティシステムの運用管理や実際のサイバー攻撃を想定した行内でのシステム障害訓練・サイバー攻撃対応訓練を実施したり、外部機関が主催する訓練に参加したりしています。
入社前のご経歴を教えてください。
大学を卒業後、半導体関連の企業に就職し、そこで社内SEとして生産システムをはじめとする各種社内システムの企画・開発・運用・保守および社内ヘルプデスクを担当していました。
当時の勤務地は広島だったのですが、親会社の事業方針の変更に伴い広島での業務が無くなり他エリアへの異動を打診されました。それがきっかけで一度転職しました。
前職の製造業では、全社のERPやグループウェアの更新プロジェクトを担当し、プロジェクトリーダーとしてプロジェクトの進捗管理などを行っていました。
転職のきっかけは?
それまで数年にわたり携わってきたプロジェクトの完了が見え、「やり遂げた」という実感があったと同時に、できれば異なる業界でもう一度大型のプロジェクトに携わり、自分の実力を試すことでさらなる成長に繋げたいという気持ちが芽生えていました。
また、第一子を授かり、子育てや今後の生活について夫婦で話した結果、福岡市近辺を生活拠点にしたいという希望がありました。
転職活動はどのように進めましたか?
プロジェクトが完了したタイミングでの転職を考えていましたので、本格的に活動を開始する1年程前から求人サイトや紹介会社に登録をして情報収集を行っていました。これまでの自分の経験に興味を持ってくれる会社がどれぐらいあるのかを事前に把握したかったからです。
余裕を持って早めに動いていたこともあり、いろいろな軸で情報収集をする中でリージョナルキャリア福岡に辿り着き、コンサルタントの瀬川さんに面談をしていただきました。お世辞抜きに他の紹介会社と関わり方がまったく違い、驚きました。
日々の細かいやり取りや面接を受ける上でのアドバイスなど、本当に親身になって対応していただきました。中でも一番印象的だったのは、“目線合わせ”というか、転職先でどんなことを経験し、どんなキャリアを描いていくのかということを深掘りし、整理していただいた点です。
システムエンジニアは慢性的な人手不足ということもあり、企業の採用ニーズは非常に強いと思います。現に、私も本当にたくさんのスカウトメールや求人をご紹介いただきました。
ただ、そのような背景もあって、スキル・経験のマッチングのみで事務的に求人の紹介をされるケースがほとんどでした。しかし、瀬川さんは今後の経験やキャリアという軸からブレずに話をしてくれて求人の紹介をしてくれました。
こんなことを言っていいかわかりませんが、もし仮に、他の紹介会社から西日本シティ銀行の求人を紹介されていたら、おそらくピンとこず選考を希望していなかったと思います(笑)
今の会社に決めたポイントは?
一言で言うと、これまでとは異なるフィールドで新たな経験を積んで成長していけそう、ということに尽きます。タイミングや生活環境を変えたいという理由もありましたが、一番は「成長できそう」という純粋な気持ちです。
実際にこれまでにないセキュリティに関する知識や経験が積めていますし、銀行は社会インフラですので、本当に重要な案件に携われている実感があります。これまでとは異なる責任感と達成感もあります。
インターネット環境の分離など参考書に出ているようなレベルのことが実際に導入されており、それを経験できることが嬉しいです。
成長意欲の高い周囲のメンバーから刺激を受ける日々。
転職していかがですか?
在籍しているIT統括部が「新しいことを学んでいこう」「成長しよう」という環境で本当にありがたいです。例えば、セキュリティ資格の勉強や外部のサイバーセキュリティトレーニングへの参加、実践的なトレーニングなど、様々な研修やトレーニングに参加させてもらっています。
資格取得を推進しており、先日はプロジェクトマネジメントの研修に参加しました。成長できる環境に身を置いていると感じますし、在籍しているメンバーも成長意欲の高い方が多く、とても刺激をもらっています。
困っていることや課題はありますか?
銀行業務への理解を深めるということです。これまで在籍していた企業と比べて、銀行は桁違いに業務が多いんです。
それらの業務ごとにシステムが動いていますから、障害の管理をするにあたって、その障害がどういう業務やシステムに影響するのか、影響範囲を把握するという点において、業務理解やシステム理解が不可欠です。
ですから現在は、銀行業務について若手社員が学ぶ勉強会に参加するなどして取り組んでいるところです。
生活面の変化はありましたか?
転職によって生活環境が変わったことはもちろんですが、やはり大きいのは子どもが生まれたことですね。
妻も福岡での生活を喜んでくれています。週末は家族3人で街中に出かけることが多いですし、もう少し子どもが成長したら旅行にも行きたいですね。
これから転職を考えている方にアドバイスをお願いします。
転職先を決める上での希望や条件は人それぞれあると思いますし、バランスを取らないといけないこともあるでしょう。ただ、やはり自分自身のこれからのキャリア、どうなっていきたいのかということを分析して整理して、それを中心に置いて企業選びをすることが大切だと思います。
でもそれを自分一人でするのは難しいので、信頼できるコンサルタントや親しい人に相談するところから始めてみると良いのではないかと思います。