転職成功者インタビュー

AGCテクノグラス株式会社
三宅雄大さん(仮名・生産技術) 28歳

コンサルタントが提案してくれた新フィールドへの転職。グローバルで最先端の開発環境にワクワクする毎日。

大学卒業後はものづくりの仕事がしたいと考えていた三宅さん。電子部品メーカーに就職して技術職に就くことができたものの、実際の職場は雑務も多く、なかなか開発業務に専念できる環境ではなかったという。

「もっと新しい技術を開発する仕事がしたい」-そう思っていた折、同期社員が理想の転職を叶えたという話を聞く。自分も挑戦してみたいと、転職支援会社を紹介してもらい、本格的に転職活動を開始した。

その後、担当コンサルタントのサポートを得て、世界最大手のガラスメーカーグループである、特殊ガラスのパイオニア企業に転職。開発業に専念できる理想の職場を手に入れることに成功した。

入社して約4か月、即戦力として既に重要なプロジェクトを任されている三宅さんに、転職体験談を伺った。

※本記事の内容は、2021年12月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで225日間

転職前

業種
電気・電子部品メーカー
職種
工程設計、製品加工
業務内容
加工方法の手順化(工程設計)、品質の規格化、自社製品の特性の評価、他社品の分析、不具合が出た際の不良分析。用途にあった製品設計など。

転職後

業種
世界最大手のガラスメーカーグループである特殊ガラスのパイオニア企業
職種
生産技術開発
業務内容
光学製品の生産技術開発業務。主に新製品開発における加工方法の検証や外注先の管理など。

「自分も新しいフィールドで挑戦したい!」転職に成功した同期の話を聞き、転職熱が高まった。

現在のお仕事はどんな内容ですか? 

私が働いているAGCテクノグラスは、特殊ガラスの製造会社です。日常で使われている耐熱ガラス食器、また工業用ガラス製品やデジタルカメラのレンズなど、さまざまな特殊ガラス製品を幅広く製造・販売しています。

私が担当しているのは、光を通して使う光学ガラスという分野。ガラスを特殊な技術で加工することにより、付加価値を生み出すというものです。現在は主に新製品の開発に携わっていて、加工方法の検証や外注先の管理などを担当。今まで会社になかった商品を生み出す仕事なので大変ですが、とてもやりがいを感じています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学卒業後、静岡県内にある電気・電子部品のメーカーで技術職に就いていました。クライアントから依頼された電子部品を設計し、海外の工場で製造する、という仕事です。

私はクライアントとの打ち合せに同席するところから、製品の試作、品質の規格化、その後海外で行う量産工程の指示までを担当していました。そのほか他社製品の分析や、不具合が出た場合の不良分析をすることもあり、生産工程の改善なども手掛けていました。

転職のきっかけは?

前職でも現在と同じように開発の仕事をしていたのですが、実際は開発以外の事、例えば事務作業などもこなさなくてはいけない環境でした。担当していた仕事は好きでしたが、開発に集中できない毎日に疑問を抱くことがありました。

また、前職の製造現場はすべて海外。私は製品を手に取って見ながら加工条件を決めるなど、じっくりとものづくりをしたいタイプなので、意思疎通しづらい海外とのやりとりにもどかしさを感じていました。それから開発といっても、新しい技術を生み出すのではなく、既存の技術をアレンジしてお客さんに提供するケースも多く、業務に物足りなさを感じていました。

転職活動はどのように進めましたか?

入社4年目のときにリージョナルキャリア静岡にエントリーしました。その前年に、同期がリージョナルキャリア静岡で転職活動をして、希望する会社に入ったという話を聞いたんです。新しい仕事に挑戦してみたいと思っていた時期だったので、自分も絶対にリージョナルキャリア静岡に相談しようと決めました。

実は入社2年目のとき、興味本位で大手転職サイトに登録したのですが、登録したとたん頻繁に電話がかかってきて、嫌になってしまって。「しばらく転職はいいや」と思っていたんですが、同期の話を聞いて、この転職支援会社ならいいかもしれないと考えが変わりました。

実際に担当してくださったコンサルタントの伊藤さんは、自分の良さをすごくわかってくれましたし、何でも相談しやすかったです。面接の練習をしてくれたのですが、あまり否定的なことを言わないので自信が持てました。せかされるのが苦手なので、私のペースで進めさせてくれたことも良かったですね。

今の会社に決めたポイントは?

二つあります。一つ目は前職の経験を活かし、開発の仕事ができること。そして二つ目は素材を主力にしている会社であることです。ものづくり工程の中で部品メーカーより上流にある、素材メーカーで働くことに憧れていたんです。

でも実は元々、AGCテクノグラスは転職先候補に入れていなかったんですよ。とても魅力的な会社だなとは思っていたのですが、応募条件に「光学ガラスの知識がある方」と書いてあったので、自分は該当しないと思ったんです。

しかし、コンサルタントが人事と直接話をして、私のことを売り込んでくれました。それで人事にも「光学ガラスの知識がなくても、製造工程管理の経験があればぜひ!」と言ってもらえ、採用が決まりました。一人で求人情報を見ているだけだったら、応募すらしていなかったと思うので、本当にありがたかったです。

ちなみに、リージョナルキャリア静岡の対応が良かったので、私の友人にも紹介しました。そして友人も転職に成功し、新しい職場をすごく気に入っているようです。私の周りで今、転職の輪がぞくぞくと広がっています(笑)。

毎日ワクワクがとまらない!グローバルで最先端の技術開発。

転職していかがですか?

開発の仕事に専念できるようになり、満足度はかなり高いですね。一次面接はグループリーダーと部長、二次面接は社長ほか重役の方々と話をしたのですが、どなたも威圧的な感じは一切なく、話しやすかったです。自分は「この会社で働きたい!」と思いました。

実際に入社してからも、上下関係も厳しくなく、割と何でも発言できる風土があると感じており、居心地もいいです。入社してまだ4か月なのですが、上司は「こんなやり方もあるよ」とアドバイスをくれることもあり、見守ってくれています。

そして新しい技術を生み出すことに、とてもやりがいを感じています。社内はもちろん、会社にまだない新しい知識を採り入れるため、親会社であるAGCや外注先などさまざまな方と日々話をしているのですが、毎日学びがあり、刺激的です。

転職して良かったと思うことは?

今、AGCテクノグラスの親会社であるAGCと共同で、新しい製品を開発する仕事をしています。AGCは日本だけでなく、世界中にグループ会社があるグローバルな企業。社内に技術がなくてもグループ会社に問い合わせれば、窓口をつないでもらえます。知らなかった技術を学んだり、いろいろな引き出しがあるなと感じたり、自分次第でどんどん展開できるのが非常に面白いです。グローバルに、ものすごく大きな規模で最先端の情報交換をしながら新製品を開発していくことに、毎日ワクワクしています。

それから、転職して改めて、前職で学ばせてもらったことがたくさんあると気づきました。今でもその知識は非常に役に立っていて、前職あっての自分だな、と感じています。今の職場も以前の職場も、人には本当に恵まれているので、全ての方に感謝したいですね。

困っていることや課題はありますか?

コロナ禍なので仕方のないことですが、入社後の本社研修や飲み会がなくなってしまいました。それゆえ同年代でも知らない人が多く、コミュニケーションがとりづらいなと感じますね。

社内は中途採用の方も多いので居心地の悪さなどは感じませんが、中途採用であれば一般常識はあると思われるので、どなたにも失礼のないよう対応することを心がけています。入社当初から割と重要な仕事を任せてもらえているので、決して指示待ちではなく、即戦力として積極的に仕事に取り組みたいと思っています!

生活面での変化はいかがですか?

前の職場は残業が当たり前という雰囲気。私はまだ体力に自信があるので、残業続きでも大丈夫でしたが、今後何十年も働くということを考えると、このまま続けるのは厳しいと思いました。

今の職場は、定時になったら早く帰るという意識が高いですね。自由になる時間ができたので、ゴルフを始めました。仕事の後に打ちっぱなしにいくのは最高ですよ!健康的になったと思います。

それから学生の頃はドラマが好きだったのですが、就職してからは観る時間がありませんでした。今ではまた観ることができるようになり、時間的にも心理的にも、ゆとりある生活が送れています。

また、以前は一人暮らしをしていましたが、職場から通えるため実家に戻ることができました。ゆくゆくは親の面倒をみなくては、と思っていたのでよかったです。親も喜んでくれました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職活動で必ず必要になる履歴書や職務経歴書などの書類作りって、なかなか大変ですよね。でもすぐにやっておかないと、いざ自分の希望する会社の募集要項を見つけたときに焦ってしまい、うまくいかないことがあります。ですから私のおすすめは、とりあえず書類を作っておく、ということ。いざという時すぐに提出できるのはもちろん、自分を見つめ直すいいチャンスになると思うんです。

入社してからずっと、何も考えずに会社に居続けるのではなく、自分の履歴を一度整理してみる。そして、今の自分が世の中にアピールできることは何かをまとめてみる。そうすれば、今の自分にも自信が出てくると思います。そうすると、ニュースなんかも気になってきますよ。今の世の中はこうだから、自分はこういうところが役に立てるかも、なんて考えるようになります。

転職する・しないに関わらず、自分のことを整理したうえで世の中を見ることが、自分の成長にも繋がるのではないかと思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
伊藤 雅隆

三宅さんと初めてお話したのは2020年8月の転職相談会でした。コロナ禍での転職活動について慎重に考えられているご様子でしたので、初回のWeb面談では、静岡県内企業の中途採用意欲に関する情報提供が中心でした。時折メモを取るなど大変熱心に聞いてくださったことを覚えております。

当時、ご希望の化学メーカーでの研究開発職は求人数も少なく、具体的なご提案もできない期間が半年以上続きました。そのような状況でも、定期的にお送りしている私のメールマガジンに返信していただくなど、良い関係性が継続できていたように思います。

無事にAGCテクノグラス社の内定を掴み取られたこと、さらに、ご友人も紹介いただけたことは、コンサルタントとして何よりの喜びです。この度ご支援させていただきましたことを、心より嬉しく思います。

転職成功者インタビュー一覧

ページトップへ戻る