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岐阜その他2025.02.26

転職のリスクマネジメントを考える

みなさん、こんにちは。リージョナルキャリア岐阜のコンサルタント、坂年規です。

最近『全図解 メーカーの仕事 需要予測・商品開発・在庫管理・生産管理・ロジスティクスのしくみ』(ダイヤモンド社,2021年)という本を読んでいます。そこで製造業におけるリスクマネジメントについて取り上げられていたのですが「ひょっとすると転職活動にも考え方を応用できるのではないか」と思い、僕なりに転職のリスクマネジメントについて考えてみました。

初めての転職をお考えの方あるいは前回の転職で「失敗しちゃったな」と感じている方にとって、転職に対して必要以上にネガティブなイメージをお持ちのことがあるかもしれません。大きな買い物や投資にも共通することではありますが、「何が危険(リスク)なのか」を予め整理しておくことで、イメージや先入観だけに捉われることなく転職にしっかり向き合うことが出来るのではないかと考えています。

画像2.png

※『全図解 メーカーの仕事 需要予測・商品開発・在庫管理・生産管理・ロジスティクスのしくみ』(ダイヤモンド社,2021)を参考に筆者作成

こちらのマトリクス表は、前述の書籍を元に筆者が作成したものです。縦軸に「原因」に注目するもの、すなわち、どれぐらいリスク事象が起きる可能性があるかを表しています。横軸に「結果」に注目するもの、すなわち、リスク事象が起きた場合にどれぐらい影響があるかを表しています。

ポイントは、【予防】としてリスク事象が起きないように対策管理するものと、【ダメージコントロール】として起きるかもしれないことは覚悟して顕在化した場合のダメージを抑えるものの2つのリスクマネジメントがあります。

転職におけるリスクマネジメント

転職における【予防】【ダメージコントロール】【許容】に該当する主な例を挙げてみます。

【予防】


①転職後の人間関係の構築。転職すれば人間関係は0から始まる。どんな職場にも気の合わない人がいる可能性は高い。転職先の職場の方々からは「どんな人が入社してきたのか」という目で見られる。会社組織で仕事をするのであれば、良い人間関係の構築が転職後のパフォーマンスに影響することは明らか。転職後も長く活躍されている方々の共通項として、転ばぬ先の杖で、転職直後は特に人間関係の構築(組織に馴染むこと)を最も大事にしている。

②仕事内容や待遇条件などの相違。「こんなはずじゃなかった。聞いていた内容と全然違った」という状況を回避する。不安なことは面接官や人事にしっかり確認しておく。聞きにくいことは転職エージェントに相談して確認する。ただ、入社前後のギャップが100%無くなる訳ではないので最後の最後は自分の直感を頼りしつつ「多少のギャップはあって当たり前」と腹を括る。

【ダメージコントロール】


①入社後、将来的に異動や転勤が発生する可能性。組織によって異動頻度や転勤先となる拠点が異なる。勤務地や仕事内容の変更は影響・ダメージが大きい。ただ、「●年後に異動になる」と予め明らかになっている求人はほとんど無い。「いつかは異動・転勤があるかもしれない」というものがほとんどになる。求人応募前や選考を通じて転職に関する情報収集は行うが、起きるかどうかも分からない異動・転勤に判断を振り回されないという割り切りも必要。もし転居を伴う場合は家族帯同か単身赴任かなどどうするかということを家族と話し合って決めておく、というリスクマネジメントが有効になり得る。ただ、家庭事情で転勤がどうしても出来ない方にとっては【予防】として対応が必要。

②業績不振。長い勤務期間の中では業績が低迷することもある。業績によって個人に影響を受けるのは主に賞与の支給額。応募企業の近年の賞与額の実績を調べたり、繫閑差や景気の波がどれぐらいある業界・企業なのかを理解していても、それを超えて下がることもある。賞与額が下がった場合は、それに合わせて支出を抑えるしかないので、どの程度支出削減の余地があるのかを検討しておくことは有効。ただし、賞与への依存度が高い住宅ローンなどを組んでいる場合は、顕在化後の影響が大きいので特に注意が必要である。

【許容】


転職後に仕事の手順やルールが変わる。入社後にこれまで携わったことのない製品に関する仕事を任せられたり、使ったことのない管理システムを使わざるを得ない可能性がある。一から学ばなくてはならないことも多くて大変ではあるが、ダメージではなく新しいキャリア・スキルアップのチャンスにもなり得る。そのような変化に際しては、リスクを積極的に許容したうえで前向きに対応していく。

以上、転職における主なリスクマネジメントを私なりにまとめてみました。

考察の過程で「このリスクは人によって影響度が大きく変わるな」「このリスクが●●社では起こり得ないな」など検討の余地はありました。また、個人のキャリアプランや家庭の事情によっても、何を許容して何を許容出来ないかは異なるでしょう。

ただキャリアの選択肢の一つとして「転職」を考えたとき、こうしたリスクについてあらかじめ想定し、対策をしておくことは、転職(リスクテイク)によって「何を得たいのか、あるいは何を手放さなければならないか」ということの整理に繋がるのではないかと考えています。

もちろん「もう一歩踏み込んで検討したいので●●の詳しい情報が欲しい」「リスクについては整理できたので、次のステップについて打ち合わせしたい」といったご質問やご用命がありましたらお気軽にお寄せください。

最後までご覧くださりありがとうございました。


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