2024.12.02
ジャパニーズウイスキーで世界に挑戦する富山県の酒造メーカー「若鶴酒造株式会社」
リージョナルキャリア富山のコンサルタント、砂坂です。
皆さんはお酒を飲まれますか。日本海に面した富山県は、湾から冷涼な風が吹き、旨い酒造りに最適な環境があります。
今回ご紹介するのは、富山県砺波市で、170年以上ひたむきに酒造りと向き合い続けてきた酒造「若鶴酒造株式会社」です。
同社は、創業以来続く日本酒作りに加え、富山発のウイスキー作りに挑戦しています。この記事では、伝統と革新を大切にする若鶴酒造の魅力を深掘りしていきますので、富山県のUIターンを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
画像出典:若鶴酒造株式会社HP https://www.wakatsuru.co.jp/index.html
若鶴酒造株式会社はどんな会社?
1862年創業の若鶴酒造は、戦後新たににウイスキー製造を開始、日本酒とウイスキーの両輪で発展してきた酒造メーカーです。北陸地方最古のウイスキー蒸留所である、同社の三郎丸蒸留所は、地域の有名スポットで、国内外のウイスキーファンが年間3万人も訪れるほどの人気ぶりなんです。
2017年、クラウドファンディングの支援により、老朽化した三郎丸蒸留所をリニューアルし、"北陸で唯一の見学できるウイスキー蒸留所"として生まれ変わりました。
ここには、世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」が設置してあり、従来の蒸留器よりも高品質・高寿命・短納期・コストダウンを実現しています。銅と錫の2つの効果でよりまろやかに仕上がるウイスキーの蒸留工程は、じっくりと見てみたいですね。
蒸留所は見学だけでなく、味・香り・音・熱など、五感全てで体験でき、試飲や酒蔵レストランでのランチも楽しめます。城端線油田駅から徒歩1分のため、気軽に立ち寄れるおすすめスポットです。
ちょっと観光案内のような紹介になりましたが、こうした取り組みから見えてくるのは、酒造りを通して人や地域社会との繋がりを大切にする同社の企業姿勢です。
多様性の時代、守るべき伝統と変わりゆく嗜好の狭間で見出す新たな価値は、こうした繋がりから生まれるものではないでしょうか。モノづくりの一つの理想形がここ若鶴酒造にあると感じました。
【企業HP】
https://www.wakatsuru.co.jp/index.html
三郎丸ウイスキーの特徴とジャパニーズウイスキーの今後
三郎丸ウイスキーの特徴は、誕生から70年以上守り続けてきたスモーキーへのこだわりです。そのコンセプトは「ピート(泥炭)を極める」。ピートを燻した煙で麦芽を乾燥させると、香りが麦芽に移ります。その麦芽でウイスキーを作ることにより、三郎丸ウイスキー特有のスモーキーな香りが生まれるのです。
ジャパニーズウイスキーは、近年世界的に注目されています。以前は国内に10か所ほどしかなかった蒸留所も100か所以上に増え、三郎丸蒸留所でも生産量を増やすべく蒸留所設備を増設しました。
現在、若鶴酒造では、ジャパニーズウイスキーの人気を一過性のブームで終わらせないために、地元の伝統産業と協力し、「富山でしかつくれないウイスキー」のブランディングに力を入れています。
地元の島田木材・山﨑工務店との協働プロジェクト「三四郎樽」の生産や、ジャパニーズウイスキー専門のボトラーズ事業「T&T TOYAMA」の立ち上げなど、前例のないチャレンジを次々と展開。地域の活性化に寄与する同社の取り組みは、同じ富山県民としても非常に楽しみです。
若鶴酒造株式会社の求人情報
現在、若鶴酒造では営業企画や企画マーケティングのポジションを募集しています。
※「2024年12月2日」時点の求人情報となります。閲覧されるタイミングによっては掲載が終了している場合もございますので、予めご了承ください。
「成長企業に携わり、経験やスキルを高めたい」「富山の地から、世界に愛されるウイスキーを生み出したい」という熱い思いを持っている方に、若鶴酒造株式会社をおすすめします。業界経験がない方からのご相談も受けておりますので、ぜひリージョナルキャリア富山までお気軽にお問い合わせください。