2023.06.09
CYBERDYNEだけではない!筑波大学発のベンチャー企業4選
こんにちは。リージョナルキャリア茨城のコンサルタント、大場です。
茨城県にある旧二文理大の一つである筑波大学は、国内外から多数の学生が集まり、世界レベルの高度な研究を行っていることでも有名です。
医療や科学分野のほか、ロボット研究なども進んでおり、これらの研究成果や学生などのアイデア、技術を基盤として立ち上がった筑波大学発ベンチャーも多数存在しています。その数は2022年度で200社を超えており、東京大学、京都大学、慶応義塾大学に続いて全国4位に位置付けています。
今回は代表的な存在であるCYBERDYNE(サイバーダイン)株式会社をはじめ、茨城に本社を置く筑波大学発ベンチャー企業をピックアップしてご紹介します。
▼大学別大学発ベンチャー数
(※画像引用:経済産業省「令和4年度大学発ベンチャー実態等調査の結果を取りまとめました(速報)」/最終閲覧日:2023年6月9日)
筑波大学発ベンチャー企業4選
CYBERDYNE株式会社
【本社】茨城県つくば市学園南二丁目2番地1
【設立】2004年6月
【資本金】1000万円
【従業員数】201人
【市場情報】グロース市場
【会社について】
・筑波大学の教授(サイバニクス研究センター長)である、山海嘉之氏が創業。人・ロボット・AI・情報系の融合複合技術である「サイバニクス技術」を用いて超高齢社会が直面する様々な社会課題の解決を目指す。
・主力製品である世界初の装着型サイボーグ『HAL』は医療・福祉の分野のみならず、介護や重作業分野等にも幅広く展開されている。
・設立からわずか10年の2014年、東証マザーズに上場(現在:グロース市場)、一時は時価総額3,000億円を超えた。
・2017年、第3回日本ベンチャー大賞において内閣総理大臣賞(事業の新規性や革新性、グローバル市場への進出や社会課題の解決といった事業のビジョンなどに関し、最も評価の高いベンチャー企業に対して付与される)を受賞。
※参照:CYBERDYNE株式会社HP(最終閲覧日2023年6月9日)
※同社で募集しているポジション例です。掲載している求人の他にも、経営企画や事業推進、開発エンジニアなど複数のポジションがあります(2023年6月現在/最新の情報は弊社までお問い合わせください)。
株式会社ワープスペース
【本社】茨城県つくば市吾妻1-10-1 つくばセンタービル 1F
【設立】2016年8月
【会社について】
・日本がリードしてきた光空間通信の技術を活用し、衛星間光通信を軸とした宇宙における次世代通信ネットワーク「WarpHub InterSat」の開発を行う。
・チームには過去に衛星間光通信の開発・実証を行ったメンバーのほか、多国籍かつ多様な背景を持ったメンバーが在籍している。
・2020年には実験衛星である「日輪」を打ち上げ。2025年までに「WarpHub InterSat」を構成する初号機を打ち上げる予定。
・2023年4月20日に、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)から、月と地球を結ぶ通信アーキテクチャ実用化に向けた検討・開発業務を受託したことを発表。世界に先駆け、光通信を用いたデータ中継サービスの実現を目指して、宇宙開発を支える研究開発を進めている。
※参照:株式会社ワープスペース HP、『PR TIMES』「ワープスペース、小型衛星を活用した宇宙空間での光通信サービスの信頼性向上を目指し、AWSを採用」(最終閲覧日2023年6月9日)
株式会社リーバー
【本社】茨城県つくば市高野1155-2
【設立】2017年2月
【資本金】3,000万円
【従業員数】22人
【会社について】
・代表取締役の伊藤俊一郎氏は医師。24時間365日スマホで医師に相談できる「ドクターシェアリングプラットホーム」の機能と健康観察ができる機能を持ったアプリ『LEBER(リーバー)』を手掛ける。アプリ名称はドイツ語の「LEBEN(命)」に由来。
・同社のサービスは「人と人とを信頼感で結びつける」ような遠隔医療の実現を目指すほか、医師の過重労働の軽減にも寄与している。
・2022年には6社から融資を含む資金調達を実施し、累計調達金額が10億円を突破。
※参照:株式会社リーバー HP、『PR TIMES』「筑波大発ベンチャーのリーバー、累計調達額10億突破!」(最終閲覧日2023年6月9日)
株式会社Closer
【本社】茨城県つくば市天王台一丁目1番地1産学リエゾン共同研究センター棟202
【設立】2021年11月
【会社について】
・自律移動型ロボットによる競技会「ロボカップ」のジュニア部門世界大会で優勝経験のある、樋口翔太氏が代表を務めるAIロボティクスベンチャー。食品、化粧品、医薬品(三品産業)を中心とした製造現場が直面する、人手不足や生産能力の課題を、AI画像処理、ロボット制御技術で解決することを目指す。
・小型ロボットアームによる世界最小級の包装箱詰めロボット『PickPacker(ピックパッカー)』を手掛けている。2023年1月にはカップみそ汁の製造ラインにこの『PickPacker』の導入が決定した。
・2024年には海外拠点の第1号として米国に進出する見込み。
※参照:株式会社Closer HP、『東京新聞Web』「AIロボアームが包装・箱詰めなど単純作業を担う 筑波大発・ベンチャーが開発」(最終閲覧日2023年6月9日)
右肩上がりの「大学発ベンチャー」
(※画像引用:経済産業省「令和4年度産業技術調査事業 大学発ベンチャーの実態等に関する調査(2023年6月)」最終閲覧日2023年6月9日)
上記の年度推移からも分かる通り、大学発ベンチャーの数は右肩上がりで増加しています。2022年度調査において存在が確認された大学発ベンチャーは3,782社。2021年度に確認された3,305社から477社増加し、企業数及び増加数ともに過去最高を記録しました。
今回取り上げた企業に限らず、筑波大学発のベンチャー企業は独自の技術やアイデアを持ち、社会課題の解決や新たな産業の創造に取り組んでいます。今後も茨城発祥・国内外で躍進する企業の誕生に期待が高まりますね。
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