こんにちは。リージョナルキャリア静岡（運営：株式会社リンク・アンビション）のスタッフ、大塚です。

今年3月に発表された、最新の移住希望地ランキングで第1位だった静岡県。その中でも今、「三島市」が注目されているのをご存知でしょうか。

私はその三島市に住んでいますので、今回は、住んでいるからこそわかる三島の特徴を、三島市民の視点でお伝えしたいと思います！

「住みやすい街」ランキング上位常連の三島市

今年3月、アルヒ株式会社による「本当に住みやすい街大賞 2021 in 静岡」で、静岡県の「本当」に住みやすい街・TOP10が発表されました。

「住環境」「交通利便」「教育環境」「コストパフォーマンス」「発展性」の5つの基準を設定し、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと選定されたランキングです。

そこで、静岡県内1位に輝いたのが三島市広小路。

三島市広小路はJR三島駅まで徒歩圏内。JR三島駅からは、東京都心や名古屋まで新幹線で1時間程度でアクセスが可能ということもあり、ワーケーションの場として移住定住の注目が高まっています。

また、再開発により買い物など日常生活の利便性向上が見込まれることが選定の決め手となりました。

静岡県内で転入超過数1位

三島市が注目されているのは、これだけが理由ではありません。

先日、総務省による2020年「転入超過数（転入者から転出者をひいた人口増減数）」の調査結果が発表されました。

なんと、そこでも、静岡県内で最も転入超過数が多かったのが三島市。

新型コロナウイルスの影響を大きく受け、人々の価値観が大きく変わった2020年ですが、30～40代の転入者が多く、同時に子ども世代の0～4歳も増加しているということで、働き盛りの子育て世代が、新たな時代の生活基盤として三島市を選んでいることがわかります。

そんな、静岡県内で「本当に住みやすい街No.1」に輝き、最も人口が増えた三島市ですが、「名前くらいは聞いたことはあるけど、どんな街かまったく知らない」という方が多いのではないでしょうか。

ここからは、実際に市民が知る三島市はどんな街か、お伝えしていきたいと思います。

三島市の「風土」

三島市は静岡県の東部に位置し、面積は62.13㎢、人口は108,700人（49,844世帯）です（2021年4月30日現在）。

年間平均気温は16.3℃で、一年を通して温暖な気候で、「雪は降らない」と言っても過言ではありません。

「水の都」と呼ばれる三島市では、富士の雪解け水が富士溶岩の間から湧き出し、その湧き水がいくつもの川に分かれて市街地を流れています。

特に、三島駅から徒歩5分の場所を流れる源兵衛川は、初夏の夜にホタルが舞うほど美しい清流です。夏には、足をつけて涼む人や、天然の浅いプールではしゃぐ子どもたちの姿がよく見られます。「おいしい水を毎日飲める」、これは生活するうえでとても重要です。

また、三島市はかつて伊豆国の国府が置かれた場所。古くから伊豆国一宮（伊豆国で一番格の高い神社）として栄え、今も多くの人が参拝する「三嶋大社」は、伊豆に流された源頼朝が深く崇敬した神社です。

平家との戦いの際には、源頼朝が三嶋大社で源氏再興を祈願したことから、「旗揚げの神」「戦勝の神」として崇められています。

さらに三島市は、江戸時代には東海道五十三次の五大宿場のひとつ「三島宿」として、箱根越え前後の休息地として賑わいました。

交通アクセス

アクセスが良好であることも、暮らすうえでとても重要な要素なので、ここで詳しく説明します。

車

移動手段は基本的に自家用車。一家に一台、または一人一台所有しているという家庭も珍しくありません。

三島市内は空襲の被害をほとんど受けなかったため、戦前からの狭く細い生活道路なども多く残っていますが、現在、大規模な街路整備が行われており、広々とした道路が増えています。

また、三島駅付近から15分程度で東名高速道路、新東名高速道路にアクセスすることができます。

バス

■路線バス

三島駅からは路線バスが30路線運行しています。そのほか、公共交通が不便な地域にもコミュニティバスが運行しており、市内の至る所をバスが循環運行しています。

■高速バス

東海バスが運営する「三島エクスプレス」は新宿と三島間を結び、片道大人2,100円（予約すると1,790円）と、格安で都心へ行くことができます。

また、「三島羽田シャトル」と呼ばれる空港バス路線では羽田空港と三島間を運航しており、片道2,500円程度で、乗り換えなしで羽田空港に到着できます。（※新型コロナウイルスの影響で、2021年5月17日現在運休中）

また、三島市に隣接する裾野市には、日本一早くオープンするゲレンデとして知られる「スノーパークYeti（イエティ）」があります。イエティには、三島駅発のバスを使えば約1時間15分で行くことができます。

鉄道

三島市の中心にある三島駅には3つの路線があります。

■JR東海道本線

静岡県は横に長いため、静岡県を横断している在来線は大変便利です。

東京へも在来線で2時間程度、片道2,310円で行けるため、高校生の頃は、週末に友達と在来線で遊びに行っていました。

■伊豆箱根鉄道駿豆線

三島駅から、伊豆の国市や修善寺温泉、世界遺産に登録された反射炉など、伊豆方面の観光地へ向かうときに便利です。

2016年に放送された人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の1シーンで乗車していた電車として知られています。

■JR東海道新幹線

実は、三島駅は新幹線の停車駅です。時々驚かれますが（笑）、ひかりも上下1日6本ずつ（2時間に1本）走っています。

東京へはこだまで54分、ひかりでは44分で着くため、実は三島市から都内へ通勤・通学する人も少なくありません。

東京駅発、下りの最終新幹線は三島駅止まりのため、寝てしまっても安心です（笑）。

また、名古屋まではこだまで1時間42分、ひかりでは1時間15分と、こちらもアクセス良好です。

三島市での「暮らし」

ライフスタイル

三島市は大型複合商業施設や大型チェーン店などがある賑やかな街というよりは、「個性的な個人店が多い面白い街」という印象です。

先述の「本当に住みやすい街大賞 2021in静岡」1位の三島市広小路は、新幹線が停車するJR三島駅から徒歩圏内にあります。

ここには「三島大通り商店街」があり、街の電気屋さんのような昔ながらの店から、老舗の料理店、ジェラートやパンケーキなど流行りの店、三島名物うなぎを扱ういつも行列の「桜家」など、オリジナリティに溢れる多様なお店が並んでいます。

三島市内には大型施設はありませんが、車で10分ほど行けば、隣町の清水町に県下最大級のシネコンやホームセンター、家電店など150の店舗が入った「サントムーン柿田川」があります。

また、30分ほど北上すれば、日本国内最大規模のアウトレットモール「御殿場プレミアム・アウトレット」もあり、三島市内とあまり変わらない感覚で利用しています。

さらに、「海の街・沼津」や、伊豆・箱根などの温泉観光地には30分、東京・神奈川、名古屋、山梨などにも1～2時間程度で行けるため、三島市民は、日帰りで東京に遊びに行ったり、山梨へキャンプに行ったりすることが日常的です。

自治体による支援

■三島市移住・子育てリフォーム事業費補助金

市内に住宅を取得し、転入した若い世帯に対する補助金を交付。

住宅の耐久性や安全性を高めることにより、子育て世帯の良好な居住環境の形成を図るとともに、若い夫婦等の市への移住促進を図るため、リフォーム工事に必要な費用の一部を補助。

■住むなら三島移住サポート事業

若い世帯の良好な居住環境の形成を図り、三島市への移住・定住を促進するため、市内に住宅を取得、転入した若い世帯に補助金を交付。

■子ども医療費助成

0歳から18歳到達後最初の3月31日まで、入院及び通院医療費無料。

※2021年5月13日時点の情報です。詳細は三島市HP、静岡県公式の移住・定住情報サイト「ゆとりすと静岡」などをご覧ください。

子育て・教育

地域の催し

■三嶋大祭り

毎年8月15日・16日・17日の3日間を通して、「三嶋大祭り」という三島最大の催しがあります。

三島の伝統芸能で「シャギリ」という囃子があり、市内各地の町内会などで50近い団体が活動しており、大人も子どもも自由に参加しています。

夏の夕方には、各所からシャギリの囃子、笛、太鼓、カネの音が聞こえてきます。

三嶋大祭りの本番では、各地のシャギリ会がシャギリを演奏しながら山車に乗って三嶋大社の社頭に集結。音を競り合い、三島の夏の夜を盛り上げます。

笛・太鼓・カネの音を聞くと、故郷を思い出して血が騒ぐという人も多く、三島ならではの地元祭りです。ほかにも、流鏑馬や手筒花火なども見どころです。

■ハロウィン・パレードinみしま

秋には、商店街がガラッと様変わりする「ハロウィン・パレードinみしま」が開催されます。

開催当日は11時～16時まで商店街が歩行者天国となり、約2000人の子どもや大人がさまざまな仮装をして練り歩きます。その規模は、「こどもの参加人数日本一のハロウィンパレード」と認定されるほど。

仮装した子どもたちは、商店街に並ぶお店に入り、「トリック・オア・トリート！」と店員さんに言うと、キャンディやグミなどのお菓子をもらえます。

2020年は新型コロナウィルスの影響により、自宅から参加する仮装フォトコンテストが実施されました。

このように、お祭りやパレードなどを通じて地域に関わり、三島ならではのお店や地域と交流を持ちながら、楽しい幼少時代を過ごすことができます。

教育

中学は約9割が公立に進学、残る1割が中学受験というイメージですが、三島市の場合、関東方面へのアクセスの良さを活用して、静岡市方面や、県外（東京、神奈川）の学校を受験する生徒もいます。

三島市内に高校は4校あり、近隣の沼津・裾野・御殿場・伊豆方面なども含めた静岡県東部の高校へ進学する生徒が多いです。

大学は、日本大学（国際関係学部）、順天堂大学（保健看護学部）があります。東京・神奈川への大学などへ進学の場合は、実家から電車で通学する学生も多くいます。

三島市の「仕事」

三島市には、通信教育Z会で有名な「増進会ホールディングス」の本社があるほか、「東レ」「森永製菓」「特種東海製紙」「横浜ゴム」など、多数の大手メーカーが工場を保有しています。

現在、弊社で公開している勤務地「三島市」の求人の一例を紹介します。（2021年5月18日時点）

｜CIO／最高情報責任者

｜人事担当（採用業務）

｜知的財産

｜技術系総合職／特種東海製紙株式会社

ほかにも、三島市の公開求人一覧はこちらからご覧いただけます。

※企業の意向により非公開となっているコンフィデンシャル求人もあります。また、求人は流動的ですので、お問い合わせいただいた際にはすでに募集終了している場合があります。あらかじめご了承ください。

まとめ

私は三島に住んで約8年になりますが、本当に暮らしやすく、とても気に入っています。

三島市は「大規模な○○がある」「有名な○○がある」というパワーシティではありません。

しかし、東京・名古屋などの都心や、伊豆・箱根、山梨などの観光地やレジャースポットまで、何をするにも1～2時間程度の移動で行けてしまうほど、アクセスが良好であること。

魅力的溢れる場所にぐるりと囲まれていながら、三島自体は富士の美しい伏流水に恵まれた閑静なエリアであること。

ユニークで頑張っているお店が多く、生活に面白みがあること。

こういった「楽しく穏やかに暮らす」に適した街であるところが、注目されている所以だと感じます。

静岡県内へU・Iターン転職をお考えの方向けに、静岡県に住んでいるからこそわかる県内各地の土地柄、移住支援制度、求人情報など、お役立ち情報を今後もお届けしていきたいと思いますので、お楽しみに！

お役立ち情報

静岡県東部エリアの会社は、三島市から通勤可能範囲です。

静岡県への転職をお考えの方は、暮らしやすい三島市に居を構え、勤務先は静岡県東部エリア、など視野を広げてみるのも良いと思います。

コンサルタントへのご相談をご希望の方は、ぜひ相談会をご活用ください。

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