2012.05.16
山形の初夏といえばあの果実。
さくらんぼは「オウトウ」という木の実です(桜の実ではありません 笑)。オウトウの木(バラ科サクラ属)が日本に渡来したのは明治元年。当時は全国で試作されましたが、山形県以外では総じて失敗。気候条件のすぐれた山形県には広く普及していきました。山形県人にとってさくらんぼは古くからの身近な存在です。いまや全国生産量の約7割を占め、さくらんぼ狩りに70万人以上の観光客が訪れる、まさに「さくらんぼ王国」。とびきり甘くてちょっぴり酸っぱくてみずみずしいこの果実は"初夏だけ"の贅沢な味です。
最もメジャーな品種は「佐藤錦」(上の写真)です。山形生まれの山形育ち。東根市の佐藤栄助氏が苦労を重ねた生みだした品種は海外にまで名を知られる一大品種となっています。佐藤氏の故郷・東根市にある新幹線の駅は「さくらんぼ東根」。まさにさくらんぼが育んできた土地なのです。
▼さくらんぼ東根駅の銅像
佐藤錦だけではありません。こちらは、躍進著しい「紅秀峰(べにしゅうほう)」。
近年徐々に知名度を上げ県外でも知る人ぞ知る名品です。弊社スタッフの大石に言わせると「なんじゃこりゃー!」というくらいおいしいものです。
この他にもあまり知られていませんが、野性的な味わいのある「大将錦」やアメリカ原産の酸っぱいチェリー「ナポレオン」など、さくらんぼと言ってもいろいろなのです。
週末には家族でさくらんぼ狩りに出かけられる故郷に。あなたもUターンしてみませんか?