転職成功者インタビュー

株式会社クラレ
高橋学さん(仮名・生産管理) 29歳

結婚、両親の笑顔、キャリアが活かせる仕事――地元で見つけた幸せ。

岡山県の大学院を卒業後、大手化学メーカーに就職し、茨城県の工場に勤務していた高橋さんは、30歳を目前に地元・愛媛へのUターンを決意する。その大きなきっかけは、地元で暮らす親、そして当時遠距離恋愛をしていた奥さまの存在だった。

大手企業を辞めるのには勇気が必要だったというが、「やりがいのある仕事ですし、自分の時間も増えました。帰宅するたびに、今日は何をしようか、ワクワクしています」。そう笑顔で語る高橋さんに、自らのUターン転職を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2020年7月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで60日間

転職前

業種
化学メーカー
職種
生産技術
業務内容
作業改善や効率化を図る検討業務、製造工程の合理化(省エネルギー、省コスト化)や設備更新業務 など

転職後

業種
化学メーカー
職種
生産開発部 生産課
業務内容
自社開発製品の生産・品質管理業務として、生産活動支援・生産技術開発 など

会社からは引き止められたが、自分がより幸せになる道を選択。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

化学メーカー、株式会社クラレの西条事業所で生産技術の仕事をしています。所属は、MB生産開発部という「不織布」を専門に作っている部署。工場の現場オペレーターが仕事をしやすいよう、設備の導入や改善、効率化を行い、バックアップしていく仕事です。

私たちが生産している不織布は主に、マスクやコーヒーフィルターなどに使われているほか、吸音材などとして車の部品にも使われています。特にコロナ禍によってマスク不足が全国的な問題になってからは、当社の工場もフル稼働の状態が続いています。「自分たちが日本の最後の砦だ!」というつもりで使命感を持って働けていますし、やりがいも感じています。

入社前のご経歴を教えてください。

愛媛県内の高校を卒業した後、岡山の大学と大学院に進み、繊維の研究をしていました。27歳のときに大手化学メーカーに新卒入社。塩化ビニールを作っている茨城の工場に配属されて、今と同じ生産技術や、新商品を世に出すための生産開発の仕事に合計3年ほど携わりました。

転職したきっかけは?

一つは、還暦を迎えた親のことです。帰省するたびに「老い」を感じるようになっていました。茨城に赴任するときは「離れて暮らす」覚悟をしていたのですが、やっぱり「親のそばにいてあげたい」という気持ちが自然と湧き上がってくるのを感じていました。

もう一つのきっかけは、遠距離恋愛していた彼女との結婚です。彼女からは「結婚しても、地元は出たくない」とはっきり言われまして(笑)。前の会社は給料も福利厚生も魅力的で悩んだのですが、自分の幸せと天秤にかけてみて、地元に帰ることを選ぶことにしました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずは大手の転職サイトに登録しました。化学系の生産技術職で、勤務地は愛媛県の新居浜・西条エリアで設定していたところ、数件届いた求人紹介メールの中にリージョナルキャリア愛媛からのものがあったのですが、愛媛に特化している転職支援会社、という点に好感を持ちました。

その後、リージョナルキャリア愛媛のコンサルタントから「クラレの求人を受けてみませんか?」という連絡が入ったのですが、紹介されたのは前職とかなり似た職種で、しかも大学の時に研究していた繊維に関係する部門。すぐに面接を受けたところ、翌日に内定を貰えました。

今の会社に決めたポイントは?

知名度のある大きな会社なので、安定しているということが、まず大きかったですね。それに、自分が今まで学んできたことがすべて活かせる職場だと思いました。大学で学んだ「繊維」、前職で経験した「生産技術」という仕事、そして、実家に近い「西条」が勤務地であること。自分が転職を決断したこのタイミングで、これら「たまたま」が重なり、「これは縁だな、ここしかない」と感じたんです。

ただ、クラレの内定後、前の会社に退職意思を伝えたところ、「今抜けられたら困る」「今辞めたらもったいないんじゃない?」と、上司から引き留められました。「自分は地元に帰るという覚悟です」と言い続け、最後は理解してくれたのですが、「会社として困るけれど、個人としては応援している」と言ってくれたことを、とても感謝しています。

明るいうちに帰れる幸せを実感。自分の時間が増え、毎日が充実。

転職していかがですか?

和やかで雰囲気が良く、働きやすいです。何でも相談できる風通しの良さもあります。不織布の作り方も大学時代に勉強したことがあったので、仕事もすぐに慣れました。生産設備は今まで経験してきたものとは全く違いますが、設備機器などの基本的な部分は同じなので、前職での経験や知識も十分転用できます。

生活面の変化はありましたか?

現在は社宅に住んでおり、通勤時間はドアtoデスクで徒歩7分です(笑)。そのうえ、隣は保育園で、病院、スーパー、外食店も徒歩圏内に揃っているので、とても便利です。

帰る時間もとても早くなりました。今の定時は、16時45分で残業もほぼないので、17時には家にいます。帰宅時間が早いので、わくわくしながら「今日は何をしようかな!」と考え、風呂に入ったり、家事をしたり、また趣味に興じたり仕事のための勉強をしたり・・・。前職は残業が多かったので、明るいうちに帰ることができる幸せを感じていますし、毎日が充実していますね。

困ったことや課題はありますか?

給料がやや減ったことでしょうか。基本給はあまり変わらないのですが、前職は残業が多かったので、残業代の分が少なくなったイメージです。とはいえ、普通に生活はできているので、大きな問題はありませんね。

西条市の住み心地はいかがですか?

西条は、水がおいしいんです。地下水を生活用水に使っているので、甘みを感じます。そのうえ水道料が無料。海も、山もありますし、商業施設や食べる店も揃っています。子育てもしやすそうですね。

転職して良かったと思うことは?

いちばんは妻と結婚できたことです。加えて、自分が自由に使える時間も大幅に増えました。実家にも毎週のように帰れますし、友達にも会えます。

今思えば、茨城にいるときは、会社の同僚と飲みに行ったりはしていましたが、どこか寂しかったんです。その点、いまは家族や地元の友人に囲まれて楽しく過ごせています。生まれ育った場所ですから気持ちも落ち着きますね。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職は人生を変えてしまうターニングポイントになりうるもの。慎重に進めるべきだとは思います。実は私の父親も最初は心配していたんです。だから自分としても、転職先をしっかり決めてから前の会社を辞めようと思いました。クラレに決まったと知らせたときは、父も喜んでくれましたよ。

「地方には仕事がない」とよく言われますよね。あったとしても、自分の条件に合うかどうかはわからない。だからこそ、リージョナルキャリア愛媛のような転職のプロを活用して、納得のいく転職先を見つけてから帰ることを私はお勧めします。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
松本 俊介

「自分は何が一番大切なのだろう?と」何度も悩んだ末、思い入れのあった前職を離れ、奥さまや両親への想いを大切にした愛媛へUターンする、という結論に至った高橋さん。周りとの絆を大切にし、いつも明るく前向きな高橋さんだからこそ、経験が活かせるだけではなく、社内コミュニケーションを大切にする風土であるクラレが合うのではないかと感じてご紹介しました。

毎日17時頃には帰宅し、私生活も充実しているという高橋さんの話を聞いていると、私まで嬉しくなります。ますますのご活躍を願っています!

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