転職成功者インタビュー

株式会社ヴィーネックス
立石祐輔さん(仮名・開発) 33歳

転勤が増える不安のなかで、早めにUターンを決断。地元で子育てをする夢を実現

兵庫県のメーカーで回路設計を手掛けていた立石さんは、以前から「香川で子育てをしたい」という思いを抱いていた。そんな折、職場の異動をきっかけに、Uターンを真剣に考え始めるように。

転職活動をスタートさせた立石さんは「地元に強い」「電話やメールではなく直接面談してくれる」という2点からリージョナルキャリア香川にエントリー。約10社の求人を紹介され、その中から小規模ながらやりがいのある電子機器メーカーに転職を成功させた。そんな立石さんに、転職までの歩みやその後の生活について話を聞いた。

※本記事の内容は、2019年10月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで185日間

転職前

業種
車載メーカー
職種
設計
業務内容
自動車用部品の回路設計と評価

転職後

業種
電子機器メーカー
職種
開発
業務内容
産業用電子機器の機構設計及び新規開発

Uターンで年収ダウンを覚悟していたが、前職とほぼ同額の提示に一安心。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

香川県観音寺市にある社員は80名ほどの電子機器メーカーで、産業用製品の機構設計をしています。主に開発しているのは、画像を読み取るためのセンサです。特殊な用途であるため、直接ユーザーの目に触れる機会はありませんが、世界中で使用されています。

入社前のご経歴を教えてください。

香川県高松市の出身で、高等専門学校を卒業した後、千葉にある液晶メーカーに就職。回路設計を5年、機構設計を2年経験しました。その後、まったく異分野の仕事をやってみたくなり、大阪の通信機器販売会社でOA機器の営業を1年経験しました。その後、再びエンジニアの世界に戻り、兵庫県の車載用品メーカーでカーナビの回路設計を3年ほどやっていました。

転職したきっかけは?

一番は「香川に帰って子育てをしよう」と考えたことです。具体的に動き始めるきっかけになったのは、異動で勤務場所が自宅から遠くなってしまったことでした。更に兵庫県以外にも転勤する可能性もあったので、子どもが大きくなる前のタイミングで地元の香川にUターンしようと思いました。

転職活動はどのように進めましたか?

ネット検索で四国の転職に特化しているというリージョナルキャリア香川を見つけたので、すぐにエントリーしました。直接面談ができること、また地元に密着しており情報も豊富と思われたことから、リージョナルキャリア香川だけを利用して転職活動することを決めました。

最初の面談は帰省するタイミングを利用して、香川で行いました。電気や機械のエンジニアとして香川県内で働きたいということを伝えると、すぐに町工場から中小企業まで10社ほど紹介してもらえました。「意外と多いな」と驚きましたね。その中から3社を受け、今の会社に決めました。

今の会社に決めたポイントは?

1つは年収です。転職したら年収は下がるものと覚悟していたのですが、提示を受けた金額が前の会社とほぼ同額でした。

扱う製品が特殊なことから、仕事内容にはイメージが湧きにくかったのですが、開発部の高齢化が進み、人材不足に悩んでいるということだったので、自分が力になれるのではないかと思いました。また、社長の人柄にも非常に魅力を感じましたし、さらに副社長、人事担当と話をしてみて、この会社なら何とかやっていけそうだと感じたことも決め手になりました。

配属されたのは未経験の世界。でも、今までの仕事とは違う楽しさも発見。

転職していかがですか?

職務経験年数が少ない機構設計を担当することになったので、最初は戸惑いましたね。とはいえ、機構設計は自分でものを作っていく過程が目に見えるので、大きな手ごたえを感じています。仕事が忙しくても楽しいですし、自分の性に合っていると思います。

また仕事の進め方など、任せてもらえる部分が大きいので、マイペースでこつこつものづくりに取り組めています。

生活面の変化はありましたか?

現在は会社まで自転車で10分のところに暮らしています。兵庫にいた時は会社まで1時間かかっていたので、通勤はだいぶ楽になりました。始業は以前よりも1時間早くなりましたが、そのぶん終業も1時間早まりました。ですから今は遅くとも20時には会社を出ることができています。

高松の実家に帰ることも多くなりました。なにより、自然が多い環境は安心します。観音寺は海も山もあるので、夏は家族でバーベキューをするなど、屋外で遊ぶ機会も増えました。

困ったことや課題はありますか?

仕事の面では最初は苦労しました。CADの扱いもそれほど詳しくなかったですし、初めて使うソフトもあったので、会社に入ってからOJTで勉強していきました。

生活面では特に不便さは感じていません。しいていえば、家族で外食するときに「選択肢が少ないな」と感じるくらいでしょうか。

転職して良かったと思うことは?

正直、最初は即戦力ではなかったと思いますが、努力を続けているうちに会社が認めてくれ、予想以上に早い段階から仕事を任せてもらえるようになりました。入社して1年後からは、機構設計のグループのリーダーも任されています。自分が主体性を持って頑張ってきたことや発信してきたことを、会社が受け止め、認めてくれていることがとても嬉しいですし、この会社に入って良かったと思っています。

会社の規模は、前職と比べるとかなり小さくなりましたが、だからこそ一人ひとりの存在価値は重くなります。自分がやらないと進まない、という責任感が新しいやりがいにつながっているのを感じます。

プライベートでは、子どもたちが海を好きになってくれたことが嬉しいです。私も海が好きで、休日にはよく家族で海に行くのですが、私にとってはそれがとても幸せな時間。自然いっぱいのこの環境で、これから子どもたちとどのような思い出が作っていけるか、とても楽しみにしています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

人生は1回しかありません。やってみたいことがあるのなら、やってみたらいいと思います。私も過去の転職で、それまでと全く違う営業職にチャレンジしたことがあったのですが、やってみたら非常に難しくて、自分にはできないということがわかりました(笑)。でも、それでいいと思うんです。やってみたからこそ、わかることもありますし、ダメだと思えば、また戻ればいい。

また、自分が何を大事にするのかをはっきりさせておくことも大切だと思います。例えば会社の規模も、小さい会社の方が、一人ひとりの仕事の範囲は広がるので、自分の経験を上げていくためには良い面もあります。また都会と地方の問題についても、地方には地方の良さがあります。自分の価値観に合う仕事や場所を見つければ、どこでも楽しく暮らせると思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
溝渕 愛子

立石さんはこれまで東京や兵庫の大手メーカーで回路設計を中心に先端の技術を身につけられていた技術者ですので、スキル面で可能性を感じる企業は多くありました。その中でも「ボトムアップで意見交換しやすい風土がある企業」で、かつチャレンジが歓迎される環境を希望されていましたので、立石さんのご志向と風土がマッチしているかどうかについて特に慎重に考えました。

面接では社長や副社長と直接お話しいただき、風土を含めて納得された上で決断いただけたと思います。「楽しく働けている」というお言葉をいただき、とても嬉しく感じています。

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