キョーイクホールディングス株式会社
中村広隆さん(仮名・キャリアプランナー) 34歳
好きな仕事に専念するための転職。生活リズムも改善し、妻も大喜び。
中村さんは大学卒業後に大手学習塾に入社、3年目で拠点責任者に抜擢され、さまざまな拠点を好業績へと導いてきた。だがその舞台裏は非常にハードで、労働時間が深夜に及ぶことも珍しくなかった。次第に「こんな働き方がいつまで続けられるのか?」という将来に対する不安を抱くように。それと同時に、ハードに働くにしても自分の好きな分野の仕事に専念したいという思いが大きくなり、35歳を目前に転職を決断した。
現在は医系予備校の広報担当として活躍、また生活リズムも整い、プライベートも充実したという中村さんに、自身の転職体験を振り返ってもらった。
※本記事の内容は、2018年6月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで90日間
転職前
- 業種
- 教育
- 職種
- 学習塾の運営(教室長)
- 業務内容
- 学習塾の運営に関わる一連の業務(売上・生徒管理 等)
転職後
- 業種
- 教育
- 職種
- キャリアプランナー(医者を目指す学生の支援)
- 業務内容
- 医学部受験専門予備校における生徒管理・集客・広報 等
20代後半から転職を考えるように。でも、なかなか行動には移せなかった。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
医学部受験に特化した医系専門予備校大手の「メディカルラボ」を展開するキョーイクホールディングス株式会社で働いています。私は名古屋校に所属し、広報の仕事をしています。
具体的には、問い合わせをしてくださった方への資料送付や電話案内、保護者との面談のほか、夏期講習・冬期講習の企画や学校向けのPRを担当しています。また、医学部志望の生徒を紹介してもらえるよう、高校の先生とのパイプを作っておくことも大切な仕事です。
入社前のご経歴を教えてください。
愛知の大学を出た後、大手の学習塾に就職し、3年目からは教室運営の責任者である「校舎長」を任されていました。教室全体の予算管理や売上管理、アルバイトの採用・教育などのマネジメント業務だけでなく、営業活動にも取り組み、さらに小中学生への授業も行っていました。
転職のきっかけは?
前の職場では1日に6コマ、夏期講習や冬期講習になると1日12コマの授業を担当し、その合間にマネジメント業務や会議への参加、営業活動などに取り組んでいました。多忙を極める状況ではあったのですが、私自身は大変充実していました。特に自分の言葉で人の心を動かし、その成果が数字として表れる「営業」という仕事に、大変やりがいを感じていたからです。実際、業績も良く、会社からも評価を得ることができていました。そしてそのうち「営業という仕事に専念して、もっと自分の力を発揮したい」と考えるようになったのです。
とはいえ、会社への愛着もあり、なかなか行動には移せなかったのですが、結婚して子どもができ、31歳でマイホームを持った後は、自分次第でもっと収入を上げていける環境にも憧れるようになりました。前職はどんなに頑張っても収入に反映されにくい環境でしたので、35歳を目前にしたタイミングで、転職活動にチャレンジしてみようと思い立ちました。
転職活動はどのように進めましたか?
転職に成功している親戚から「転職支援会社を利用したほうがうまくいく」とアドバイスされたので、その通りにやってみました。まず大手の転職サイトに登録、勤務地は愛知県に絞り、職種は法人営業で希望しました。するとオファーメールが届くようになり、6社の面接を受けました。最終的には広告会社、病院系のコンサルなど、3社から内定をもらうことができました。
今の会社に決めたポイントは?
まずは個人営業も法人営業もどちらもできることですね。予備校を運営している会社なので、これまでの経験も生かせそうだと思いました。授業をする必要はなく、営業に専念できるという環境も、希望通りでした。勤務時間も一般的な会社員と同じ。生活のリズムも改善されそうだなと思いました。
もう1つの魅力は、キョーイクホールディングス社が直近10年で売り上げが31倍に伸びていたという点です。最初は会社名も知りませんでしたが、面接を受けてみて「将来性がありそうだ」と強く感じました。
家族との時間が増加。仕事の成果が待遇に直結する社風に、やりがいも大きくなった。
転職していかがですか?
まだ入ったばかりなので、わからないことばかりですが、すごく勉強になっています。今の予備校の対象は、医学部をめざしている高校生や浪人生、社会人に特化されています。保護者も会社の経営者や開業医が多く、話し方や話の展開も前職の学習塾とは全然違います。身なりにも気を配るようになりました。
仕事内容は希望通り、営業に専念できるようになりましたが、そのぶん細かいデスクワークなども増え、思っていたより忙しいです。
転職して良かったと思うことは?
一番はプライベートの時間が増えたことです。特に私は家族との時間を大事にしたいと思っているので、これから子どもが大きくなっていくことを考えると、良いタイミングで環境を変えることができたと思っています。生活のリズムが改善されたことで、以前は常に感じていた体のだるさもなくなり、体調が良くなりました。
もう1つ良かったのは、営業活動に専念できるようになったこと。自分自身のスキルアップにもつながりますし、今の会社は業績に応じてインセンティブが出る仕組みなので、頑張りがいもあります。
困っていることや課題はありますか?
仕事はまだまだわからないことばかりです。また、前の職場では小さいながらも責任者を10年近く続けていましたが、今は部署のいちばん下。気も遣いますし、ギャップもあります。どうしても前の職場と比べてしまうところがありますが、これは自分が慣れていくしかないと思っています。
生活面の変化はありましたか?
生活のリズムはすごく良くなりました。以前は深夜に帰宅して真夜中に食事を取り、また朝早く起きて会社へ行く、という生活だったんです。でも今は遅くとも20時には家に帰れます。以前なら仕事の真っ最中だった時間に、家族と食卓を囲めるようになったのはうれしいですね。
通勤手段も車から電車に変わって、すごく楽になりました。また、休日も計画的にしっかり取れるようになりましたね。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
私自身、何年も迷った末にやっと行動しました。まだまだ新しい会社で仕事を始めたばかりなので「成功した」とはまだ言い切れませんが、後悔はしていません。やってみないとわからないことも多いし、悩んでいるだけより、行動したほうが後悔は少ないと思います。
また、いろいろな転職支援会社を利用してみましたが、対応はそれぞれ大きく違うと感じました。担当者があまり熱心ではなく、面接前のアドバイスや職務経歴書の添削が不十分だと感じる会社もありました。
一方でリージョナルキャリア愛知のコンサルタントは熱心にサポートしてくれました。経験が豊富で相談もしやすかったですね。きめ細かなサポートを望むのであれば、地域に密着した転職支援会社がおすすめです。