転職成功者インタビュー

豊田合成株式会社
長野優介さん(仮名・生産技術) 29歳

同業から転職し即戦力に。入社して驚いたトヨタグループの技術力と開発力の高さ。

前職は自動車部品メーカーの生産技術職として勤務していた長野さん。仕事は気に入っていたが、通勤時間に往復3時間かかっていたという。

子どもが生まれてからは、平日に子どもに会えない日が続き、通勤時間について悩むように。また、新しい取り組みにチャレンジできる環境に身を置きたいという想いもあり、転職を決意した。

転職先は、技術力も開発力も高いトヨタグループの自動車部品メーカー。通勤時間は自宅から30分ほどになって家族で過ごせる時間が増え、幸せを感じているという。

仕事でも、これまでの知識を活かして働きながらレベルアップしていく自分への期待に胸を膨らませているという長野さんに、転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2024年5月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで90日間

転職前

業種
自動車部品メーカー
職種
生産技術
業務内容
自動車部品の製品DR、金型手配、治具手配、成型条件出し、工程整備など量産までの生産技術業務。

転職後

業種
自動車部品メーカー
職種
生産技術
業務内容
エンブレム製造の工程・設備の企画~量産までの生産技術業務。

子どもが生まれ、往復3時間の通勤時間がもったいないと思うように。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

私が勤務する豊田合成株式会社は、トヨタグループ唯一のゴム・樹脂の高分子メーカーです。合成樹脂やゴムなどを用いた自動車部品の製造を主軸として、エアバッグなどのセーフティーシステムのほか、ドアや窓枠に装着される製品や燃料タンクやエンジン周辺の製品を製造しています。

私は金型の生産技術担当として入社し、1ヵ月半ほど経ったところです。設計者が作成した設計図を元に製造ラインを形にしていく仕事で、現在はエンブレムの製造ラインを造っています。

中でも設備導入の担当なので、機械メーカーと仕様の打ち合わせをしたり、製造現場の方と話をしたりして、スムーズなラインを形にするために毎日奮闘しています。

私が出社するのは稲沢市にある北島技術センターで、自宅からは車で30分程です。多くの技術者が勤務する場所で、書類作成やWeb会議などはそこで行います。工場は別の場所にあるので、当日の業務によっては工場に直行することもあります。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は愛知県ですが、高校卒業後は岐阜県にある大学の工学部材料系専攻へ進学。新卒で入社したのは愛知県にある食品包装の設備メーカーでした。

食品という生活に身近なものを扱える点と、一つの機械を設計から据え付けまでフルオーダーで行う点に魅力を感じました。しかし、食品工場は24時間稼働することが多く、その間張り付いて対応せざるを得ず、休みが取りにくいと感じ転職を決意しました。

二社目は自動車部品メーカーで、内装外装部品の生産技術を担当。現職と同じく設計図をもとに製造ラインを造る仕事で、設備を検討するほか、樹脂を成形する金型を手配したり、設備の配置を考えたりしました。

量産するための製造設備の見直しや、できるだけ不良品を出さないための条件を洗い出す品質管理までを手掛けていました。

転職のきっかけは?

前職の勤務地は自宅から遠く、通勤に片道1時間半もかかっていました。19時に仕事が終わっても自宅に帰ると21時近く。子どもが生まれてからは、平日は子どもに会えない生活が続いており、通勤に往復3時間を費やすのはもったいないと思うようになりました。

会社の近くに引っ越すことも考えましたが、共働きなので両親の力を借りて子育てしたいと考えると、私の実家と妻の実家である滋賀県にも割と近い、現在の住まいから離れたくないという思いもありました。

あとは会社の方針とのズレを感じることもありました。仕事内容は気に入っていましたが、安定している反面、もっと新しい取り組みをしてみたいと考えていました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずいくつかの転職サイトで求人をチェックしたものの、応募まではしませんでした。というのも、豊田合成は前職と同業で、実は転職前からいいなと思っていたんです。

企業HPを見たら求人が載っていたので、そこから応募しようと思ったのですが、何せ履歴書を書くのも面接を受けるのも久しぶり。一人で活動することに不安を感じ、アドバイスをもらいながら進めたいと考えました。

そこでリージョナルキャリア愛知(株式会社リンク・アンビション)に相談することに。他の転職支援会社でも豊田合成の求人は取り扱いがありましたが、その中でリージョナルキャリア愛知を選んだのは、地方の求人に特化している転職支援会社だったからです。地方に特化しているので、他社よりもサポートが手厚いかもしれないと考えました。

担当コンサルタントの荒井さんは、本当に親身になって相談に乗ってくれたので心強かったです。履歴書のアドバイスをはじめ、面接は何人くらいでやるとか、質問はこういう内容を聞かれる傾向がある、などのアドバイスをくれたのも大きかったですね。同僚や親には相談しにくかったので、相談に乗ってくださって本当に助かりました。

今の会社に決めたポイントは?

開発力・技術力の高さに魅力を感じたからです。前職に在籍していた際に競合企業として豊田合成を見ていましたが、LED技術を駆使した光るエンブレムや他社に先駆けた歩行者保護エアバッグなど、付加価値の高い製品を開発している会社だと思っていました。

私自身も新しいチャレンジを後押しする会社で一緒に働きたいと感じ、入社を決めました。

入社して感じた、トヨタグループの技術力・開発力の高さ。

転職していかがですか?

まだ入社して1ヵ月半ですが、仕事を少しずつ任せてもらえるようになりました。前職も生産技術だったので、ラインを造る際に現場で作業する方がどうしたらやりやすいか、どうしたら品質を保てるかという基準や、専門用語も同じなので、持っている知識・経験は活かせています。

社内の年齢層は年配の方から若い方まで様々ですが、困ったことがあっても質問しやすく、人間関係も良好です。

転職して良かったと思うことは?

トヨタグループの開発・技術・ノウハウを間近で見聞きでき、自分の成長に繋げられることです。様々な部署の人と関わりますが、皆さん知識や経験が豊富で、日々よりよいモノづくりを追求していて、自分も早く追いつけるよう勉強中です。

業務以外のことでは、食堂のメニューが多くて美味しいことや、勤時間が短くなって子どもと過ごす時間が増えたことが良かったです。

困っていることや課題はありますか?

開発力・技術力の高い環境の中で働けることが嬉しい反面、仕事内容が難しいと思うこともあるため、知識を増やさなければと感じています。わからないことがあれば先輩や周囲に相談して教えてもらっています。

あとは進め方や方針について、もちろん前職とは違うので少し手間取ることがありますが、今は慣れる段階かなと思っています。

生活面の変化はありましたか?

わが家は共働きですが、前職の時は朝も夕方も妻が子どもの保育園の送り迎えをして、帰宅すると子どもは寝ているという「ワンオペ」の状態で、もっと私も子育てをしたいと思っていました。

今は朝、夫婦で保育園まで連れて行っています。子どもにご飯を食べさせて着替えさせ、荷物の準備をするのも大変なので、それだけでも妻は喜んでくれています。

また、以前は会社から帰宅したら大体子どもは寝ていましたが、今では一緒に夕飯を食べたり、お風呂に入ったりと、一緒に過ごす時間ができて幸せを感じています。

妻が実家に帰りやすい場所に住み続けられて良かったです。近くに住んでいる私の両親も、遠くに引っ越してしまったら孫と遊ぶ時間が減ってしまうと心配していたので転職を喜んでくれています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職後を想像して不安で一歩を踏み出せないという方もいるかもしれませんが、まず転職支援会社に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。相談の中でいいと思える会社に巡り合えたら、その時に転職を本気で考える、でもいいと思います。

自身の経験からにはなりますが、現状に悩んで過ごすよりも思い切って転職して良かったです。皆さんも悩まれていることの解決策の一つとして転職を視野に入れてみてもいいかもしれません。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
荒井 勇貴

長野さんは長い通勤時間によって育児に携われないという環境と、新規開発機会が少ない環境での今後のキャリアに不安を感じていました。そこで「通勤」と「新規開発」の二つの軸で希望が叶う会社を数社ご提案しました。

二つの軸を満たす会社は多くないため、じっくり1社ずつ面接対策や面接後のフィードバックによる次の選考への対策などを行い、最終的には長野さんのご経験とお人柄を評価いただき、無事豊田合成社への入社が決まりました。

多くの企業に応募するという転職活動の方法もありますが、今回のように1社1社しっかりと対策し面接に臨む方法もあります。今回は数社の応募で内定を獲得できた良い例となりました。

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