転職成功者インタビュー

株式会社陣中
佐藤有華さん(人事) 33歳

「未経験で人事は無理」とあきらめていた道をコンサルタントが拓いてくれた。

全国展開するファッションブランドの旗艦店で店長として活躍していた佐藤さん。スタッフ教育と業務改善によって店舗の売上を伸ばし、出店ディベロッパーから表彰されるほどの成果を挙げていた。

さらなるキャリアアップを志向していたが、希望するポジションは東京の本社にしかない。自分が進みたいのは、チームを育てて成果に導くような、人材育成に関わる部門。しかし、「未経験では無理」と誰にも相談せずにあきらめかけていた。

そんな秘めた願いを叶えたのがリージョナルキャリア宮城のコンサルタントだった。希望通りの仕事に携わることができたという佐藤さんの転職活動体験談について伺った。

※本記事の内容は、2023年8月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで15日間

転職前

業種
アパレル
職種
販売・店長
業務内容
服飾販売・在庫管理・スタッフ育成

転職後

業種
食品
職種
人事・労務
業務内容
社内研修・採用・労務対応

社員研修の企画・運営を担当。オリジナルのプログラムも開発。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

塩麹熟成・低温熟成など独自製法による牛タンをはじめとした食品の製造・販売を手掛ける株式会社陣中で、人事を担当しています。

社員の入退社時における社会保険の手続きや、給与計算、採用関係に携わる他、教育研修にも力を入れています。入社時の導入研修をはじめ、動画を活用した研修や新入社員を受け入れやすい職場にするための研修など、企画・実施しています。

対象となる社員は部長クラスの管理職からパートスタッフまで様々。最近は既存のプログラムを用いるだけでなく、文献などを参考にしながら自分で研修を組み立てたりもしています。

入社前のご経歴を教えてください。

岩手の大学を卒業後、仙台のアパレルショップに就職し、販売の仕事に携わりました。家庭の事情でいったん退職しましたが、別のアパレルブランドにパートとして転職。やがて正社員登用され、店長にまで昇進しました。

店長として懸命に働き、いい業績もあげられたおかげか、会社も高く評価してくれていたと思います。

転職のきっかけは?

もともと店長として数年経験を積んだ後は、「キャリアアップのため転職もありかな」と漠然と思っていました。もちろん、その会社でさらに上を目指す道もありました。しかし、全国展開の会社だったため、昇進できたとしても次のポストは東北6県を統括するエリアマネージャーという状況でした。

私はそれより、人材育成や研修企画に携わることに興味を持っていました。前職でいろいろな研修を受講しましたが、研修を重ねるごとにインプットが増え、チームに良い影響をもたらし、現場がどんどん楽になる過程を経験していたからです。そのため、自分が教育研修を企画する側に回りたい、と考えるようになりました。

しかし、研修企画などの人事部門は東京の本社にしかありません。エリアマネージャーにしろ、人事にしろ、これ以上のキャリアアップを望むなら、住み慣れた仙台を離れることは避けられません。

このまま上を目指すか、転職して新しい道を探すかと迷っていた頃に、コロナ禍が発生。ショップの売上は大きく下がりました。このままでは、いざ転職しようとしても良い条件に巡り会えないかもしれない。そう考え、思い切って転職に踏み出しました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずは大手の転職支援会社に登録しました。いろいろな担当者とお話ししたのですが、私の話をいかにも片手間で聞いている感じで、なかなかピンと来る求人を紹介してもらえませんでした。

なかなか活動が前進せずにいたところ、最後に連絡をいただいたのがリージョナルキャリア宮城(運営:リージョンズ株式会社)です。

こちらのコンサルタントは、私のキャリアについてや、プライベートの希望まできめ細かにヒアリングしてくれました。転職の面談というより、カウンセリングのようでしたね。

「人事に向いているんじゃないか」と提案してくれたのも、リージョナルキャリア宮城のコンサルタントです。それまで私は、「人事として転職したい」と言ったことは一度もありません。興味はあったものの、「人事部門への転職なんて経験者じゃないと無理」とあきらめて意識の外に追いやっていたのです。

それをズバリと指摘されたので、「この人は私を理解してくれている」と思いました。未経験でも人事として転職する道があることも教えてもらえ、全面的にお任せしようと決めました。

今の会社に決めたポイントは?

陣中についてはそれほど知らなかったのですが、コンサルタントから詳細な情報をもらい、面接の事前準備もしっかりできました。

面接官は、上司となる総務部長。総務部長も、リージョナルキャリア宮城からの紹介で陣中に転職したそうです。そのおかげもあってか、部長はざっくばらんに話をしてくれました。

いろんな会話を交わす中で、コンサルタントから聞いた情報が正しいことも理解できましたし、互いの考える価値観に大きな違いがないことも実感できました。総務部長も「一緒にがんばりましょう」と即決してくれたので、迷いはなかったです。

ちなみに、陣中はリージョナルキャリア宮城から紹介された1社目の会社です。想像以上にスムーズに決まり、ホッとしました。

やりたいことに取り組ませてもらっている喜び。

転職していかがですか?

給与計算や保険手続きなど労務関連は、入社してすぐ丁寧に教えてもらいました。採用に関しても、早い段階から総務部長に同行する形で関わりました。

人材育成については、既に決まっていた研修の運営に入らせてもらい、陣中における研修の考え方を少しずつ吸収。入社2年目から、研修計画や個別研修の構築を担当するようになっています。

入社当初は若干、遠慮していた部分もあったのですが、「あなたらしさを100%出してもらっていいよ」とアドバイスをもらい、のびのびできるようになりました。

転職して良かったと思うことは?

以前はシフト制の勤務で、休みも不定期でしたし、帰宅が遅くなることもありました。今は休日が固定され、残業も少ないのでオンオフが切り替えやすくなりました。

何と言っても嬉しいのは、「信頼して任せてもらっている」という実感です。「大手企業だったらすんなりと通らないだろうな」と思う提案も、「面白そうだから、やってみたら」と背中を押してくれるので、自信を持って取り組めます。

2年目に入り、主任に昇格しました。評価もきちんとしてもらえて、やりがいがさらに大きくなっています。

困っていることや課題はありますか?

ずっと販売職だったので、コミュニケーションがどうしても、お客様を相手にするようなやり方になります。でも、研修や面談で社員のみなさんと関わる時は、コミュニケーションを変えないといけません。その辺りの切り替えが、まだ難しいですね。

もっと努力し、シーンによってコミュニケーションを使い分けられるようになりたいです。

生活面の変化はありましたか?

休日が固定されたので、友人とのランチや、ちょっとした旅行の計画が立てやすくなりました。

実家に帰省する機会も増えましたね。姉が結婚してタイで暮らしているので、そのうちタイにも行こうと家族と話しています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

「自分のやりたいことは何か」という軸を明確にする。それが重要だと感じます。私はいろいろブレたため、転職活動に時間がかかってしまいました。軸がしっかりしていれば、もっと早く決められたでしょう。

そして今、やりたいことができているのは、「経験はないけど、人事に携わりたい」という自分の軸をコンサルタントが明確にしてくれたからです。

もやもやしている時は、コンサルタントを頼ってみたら良いと思います。一人ではまとまらない考えも、人と話す中で整理できるかもしれません。その結果、「まだ早い」と感じたら、転職に踏み切らなくてもいいのですから。もやもやが晴れるだけでも、相談する意味はあると思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
菅原 大

佐藤さんは前職時代から、アパレルの店長という枠を超えて「会社をより良くするために」チームビルディングや人材育成に力を注いでいらっしゃいました。

人事部門の経験こそないものの、まさに企業が求めている素養を持っている方だと感じ、陣中社の人事ポジションをご提案しました。

現在も、持ち前のバイタリティを活かして様々な業務にチャレンジしているとお聞きするたびに、佐藤さんらしさを発揮されているようで嬉しく思います。

同社の次世代を担うコアメンバーとして、今後ますますのご活躍を楽しみにしております。

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