2025.07.03
【2025年7月更新】静岡県の最新雇用情勢|有効求人倍率は 1.08倍(対前月 -0.02 pt)
静岡労働局から、2025年5月の静岡県内の雇用情勢について発表がありました。
静岡労働局では雇用情勢の概況について「県内の雇用情勢は、改善の動きに弱さがみられる。引き続き、物価上昇等が雇用に与える影響に注意する必要がある。」としています。
詳しくお伝えします。
現在の静岡県内の雇用情勢概況
<有効求人倍率とは>
厚生労働省が発表する統計値の一つで「求職者1人に対して何件の求人があるか」を示します。【算出方法】
有効求人倍率 = 有効求人数 ÷ 有効求職者数(有効求職者数に対する有効求人数の割合)【数字の見方】
倍率「1」:求人数と求職者数が等しい(求職者1人に対して1件の求人がある)倍率「1」を上回っている:求職者よりも求人数が多い (転職しやすい状況)
倍率「1」を下回っている:求職者よりも求人数が少ない(転職しにくい状況)
※景気動向指数としての側面があります。
労働市場の動きは景気とほぼ一致しているため、有効求人倍率は景気動向とほぼ一致して動く「一致指数」景気が良くなってくると企業が採用を増やすため、新規求人倍率は景気動向に先行して動く「先行指数」と呼ばれています。
求人倍率
● 有効求人倍率(季節調整値)は 1.08 倍 /対前月- 0.02 pt
● 新規求人倍率(季節調整値)は 1.96 倍 /対前月 0.18 pt 減少
● 正社員の有効求人倍率(原数値)は 0.97 倍 /全国値(0.98倍)を0.01pt下回る
求職の状況
● 新規求職者数は 11,336人 / 対前年同月比 3.7 % 減少
● 雇用保険業務統計の動きからみると資格喪失者数は14,967人/ 対前年同月比 6.0 % 減少
● 雇用保険受給者実人員は 12,059人 / 対前年同月比 0.8 % 減少
現在の日本国内の労働力調査
<完全失業率とは>
総務省が発表する統計値の一つで「労働力人口のうち働く意思はあるが、就業していない人がどの程度いるか」を示します。数値が高いほど、求職活動中の人が多いことを示します。
【算出方法】
完全失業率= 完全失業者 ÷ 労働力人口(就業者+完全失業者)× 100
※景気動向指数としての側面 実際の景気動向と比較して遅れて変動するため「遅行指数」と呼ばれています。