2023.11.01
【2023年11月更新】静岡県の最新雇用情勢|有効求人倍率は1.19倍(3カ月連続マイナス)
静岡労働局から、2023年9月の静岡県内の雇用情勢について発表がありましたので、詳しくお伝えします。
静岡労働局がまとめた9月の静岡県の有効求人倍率(季節調整値)は、前月を0.01ポイント下回る1.19倍だった。有効求職者数が0.4%増えた一方、有効求人数が0.4%減り、有効求人倍率が下がった。低下は3カ月連続。県内の雇用情勢については「改善の動きにやや弱さがみられる」と前月から据え置いた。
雇用の先行指標とされる新規求人倍率(同)は前月から0.01ポイント上昇し2.03倍となった。新規求人数(原数値)は2万2572人と前年同月から10.4%減った。新規求職者数(同)は5.4%増の1万1039人。
新規求人数を産業別にみると、サービス業が前年同月から5.1%増え、建設業も1.2%増えた。製造業は原材料価格の高騰や海外経済の回復の鈍化による受注の減少に伴い、13.8%減少した。
(引用:日本経済新聞 2023年10月31日)
<有効求人倍率とは>
厚生労働省が発表する統計値の一つで「求職者1人に対して何件の求人があるか」を示します。【算出方法】
有効求人倍率 = 有効求人数 ÷ 有効求職者数(有効求職者数に対する有効求人数の割合)【数字の見方】
倍率「1」:求人数と求職者数が等しい(求職者1人に対して1件の求人がある)倍率「1」を上回っている:求職者よりも求人数が多い (転職しやすい状況)
倍率「1」を下回っている:求職者よりも求人数が少ない(転職しにくい状況)
※景気動向指数としての側面があります。
労働市場の動きは景気とほぼ一致しているため、有効求人倍率は景気動向とほぼ一致して動く「一致指数」景気が良くなってくると企業が採用を増やすため、新規求人倍率は景気動向に先行して動く「先行指数」と呼ばれています。
求人倍率
● 有効求人倍率(季節調整値)は 1.19 倍 /前月 0.01 pt減少
● 新規求人倍率(季節調整値)は は 2.03 倍 /対前月 0.01 pt 増加
● 正社員の有効求人倍率(原数値)は 1.05 倍 /対前年同月 0.05 pt 減少
求職の状況
● 新規求職者数は 11,039 人 / 対前年同月比 5.4 % 増加
(一般/対前年同月比 5.4 % 増加、パート/対前年同月比 5.4 % 増加)
● 雇用保険業務統計の動きからみると資格喪失者数は 15,040 人 / 対前年同月比 4.9 % 増加
● 雇用保険受給者実人員 12,705 人 / 対前年同月比 6.0 % 増加
求人の状況
新規求人数は 22,572 人 /対前年同月比 10.4 % 減少。
(一般/対前年同月比 7.9 % 減少、パート/対前年同月比 14.5 % 減少)
就職の状況
就職件数は 2,597 件 /対前年同月比 3.9 % 減少。
就職率は 23.5 %/対前年度月比 2.3 % 減少。
(一般/対前年同月比 9.8 % 減少、パート/対前年同月比 3.2 % 増加)
現在の日本国内の労働力調査
<完全失業率とは>
総務省が発表する統計値の一つで「労働力人口のうち働く意思はあるが、就業していない人がどの程度いるか」を示します。数値が高いほど、求職活動中の人が多いことを示します。
【算出方法】
完全失業率= 完全失業者 ÷ 労働力人口(就業者+完全失業者)× 100
※景気動向指数としての側面 実際の景気動向と比較して遅れて変動するため「遅行指数」と呼ばれています。