2023.07.03
【2023年6月発表】静岡県の最新雇用情勢|有効求人倍率は 1.26倍(前月+0.02pt)
静岡労働局から、2023年5月の静岡県内の雇用情勢について発表がありましたので、詳しくお伝えします。
静岡労働局が30日発表した5月の県内有効求人倍率(季節調整値)は2カ月連続の上昇。
全国値(1・31倍)を下回るのは8カ月連続。
社会経済活動の正常化で客足が戻りつつある宿泊業や飲食サービス業では求人数が増えているものの、
原料費の高騰が続く製造業や建設業は求人を控えるなど二極化の傾向が出ている。
製造業は部品不足による生産調整などで求人が上向かず、建設業ではエネルギーや資材価格の高騰で受注を抑える動きもみられる。
従業員の若返りに向け、学卒求人に力を入れる企業もあるという。
「雇用情勢は改善の動きに落ち着きがみられる」と述べ、物価上昇などの影響を注視するとした。
全国値(1・31倍)を下回るのは8カ月連続。
社会経済活動の正常化で客足が戻りつつある宿泊業や飲食サービス業では求人数が増えているものの、
原料費の高騰が続く製造業や建設業は求人を控えるなど二極化の傾向が出ている。
製造業は部品不足による生産調整などで求人が上向かず、建設業ではエネルギーや資材価格の高騰で受注を抑える動きもみられる。
従業員の若返りに向け、学卒求人に力を入れる企業もあるという。
「雇用情勢は改善の動きに落ち着きがみられる」と述べ、物価上昇などの影響を注視するとした。
(参考:静岡新聞 2023/06/30)
現在の静岡県内の雇用情勢概況
<有効求人倍率とは>
厚生労働省が発表する統計値の一つで「求職者1人に対して何件の求人があるか」を示します。【算出方法】
有効求人倍率 = 有効求人数 ÷ 有効求職者数(有効求職者数に対する有効求人数の割合)【数字の見方】
倍率「1」:求人数と求職者数が等しい(求職者1人に対して1件の求人がある)倍率「1」を上回っている:求職者よりも求人数が多い (転職しやすい状況)
倍率「1」を下回っている:求職者よりも求人数が少ない(転職しにくい状況)
※景気動向指数としての側面があります。
労働市場の動きは景気とほぼ一致しているため、有効求人倍率は景気動向とほぼ一致して動く「一致指数」景気が良くなってくると企業が採用を増やすため、新規求人倍率は景気動向に先行して動く「先行指数」と呼ばれています。
求人倍率
● 有効求人倍率(季節調整値)は 1.26倍 /対前月 0.02 pt 増加
● 新規求人倍率(季節調整値)は 2.18倍 /対前月 0.01 pt 減少
● 正社員の有効求人倍率(原数値)は 1.03倍 /対前年同月 0.01 pt 増加
求職の状況
● 新規求職者数は 11,559 人 / 対前年同月比 3.5 % 増加
(一般/対前年同月比 1.6 % 増加、パート/対前年同月比 6.3 % 増加)
● 雇用保険業務統計の動きからみると資格喪失者数は 15,985 人 / 対前年同月比 3.7 % 増加
● 雇用保険受給者実人員 10,836 人 / 対前年同月比 4.4 % 増加
求人の状況
新規求人数は 22,223 人 /対前年同月比 0.8 % 減少。
(一般/対前年同月比 1.4% 増加、パート/対前年同月比 4.2 % 減少)
就職の状況
就職件数は 2,561 件 /対前年同月比 0.4 % 増加。
就職率は 22.2 %/対前年度月比 0.6 % 減少。
(一般/対前年同月比 1.7 % 減少、パート/対前年同月比 2.8 % 増加)
現在の日本国内の労働力調査
<完全失業率とは>
総務省が発表する統計値の一つで「労働力人口のうち働く意思はあるが、就業していない人がどの程度いるか」を示します。数値が高いほど、求職活動中の人が多いことを示します。
【算出方法】
完全失業率= 完全失業者 ÷ 労働力人口(就業者+完全失業者)× 100
※景気動向指数としての側面 実際の景気動向と比較して遅れて変動するため「遅行指数」と呼ばれています。