2022.11.30
静岡県【最新の雇用情勢】有効求人倍率は1.32倍-2022年10月、11ヵ月ぶり減少
静岡労働局から、10月の静岡県内の雇用情勢について発表がありましたので、詳しくお伝えします。
静岡労働局が29日発表した10月の静岡県の有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍と、前月から0.01ポイント下がった。
前月を下回るのは2021年11月以来、11カ月ぶり。
原燃料価格の高騰や半導体不足の長期化で、主力の製造業を中心に有効求人倍率が伸び悩んでいる。
雇用の先行指標とされる新規求人倍率(季節調整値)は2.32倍と前月を0.12ポイント下回った。
新規求人数は前年同月比6%増の2万4160人だった。
政府の観光振興策で好調だった宿泊業、飲食サービス業などで求人数の伸びが鈍化した。
新規求職者数は1万273人と半年ぶりに前年同月を下回った。
今後の見通しについて、静岡労働局は「円安や原燃料価格高騰が中小の収益を圧迫している。欧米を中心とした景気減速懸念が漂うなか、伸びにくい状態が続く」とした。
(参考:日本経済新聞 2022年11月29日)
<有効求人倍率とは>
厚生労働省が発表する統計値の一つで「求職者1人に対して何件の求人があるか」を示します。【算出方法】
有効求人倍率 = 有効求人数 ÷ 有効求職者数(有効求職者数に対する有効求人数の割合)【数字の見方】
倍率「1」:求人数と求職者数が等しい(求職者1人に対して1件の求人がある) 倍率「1」を上回っている:求職者よりも求人数が多い (転職しやすい状況) 倍率「1」を下回っている:求職者よりも求人数が少ない(転職しにくい状況)
※景気動向指数としての側面
労働市場の動きは景気とほぼ一致しているため、 有効求人倍率は景気動向とほぼ一致して動く「一致指数」 景気が良くなってくると企業が採用を増やすため、 新規求人倍率は景気動向に先行して動く「先行指数」と呼ばれています。
求人倍率
● 有効求人倍率(季節調整値)は 1.32倍 /対前月 0.01pt 減少
● 新規求人倍率(季節調整値)は 2.32倍 /対前月 0.12pt 減少
● 正社員の有効求人倍率(原数値)は 1.11倍 /対前年同月 0.13pt 増加
求職の状況
● 新規求職者数は 10,273 人 / 対前年同月比 4.1 % 減少
(一般/対前年同月比 3.2 % 減少、パート/対前年同月比 5.4 % 減少)
● 雇用保険業務統計の動きからみると資格喪失者数は 18,378人 / 対前年同月比 13.5 % 増加
● 雇用保険受給者実人員 11,260 人 / 対前年同月比 8.2 % 減少
求人の状況
新規求人数は 24,160人 /対前年同月比 5.6 % 増加。
(一般/対前年同月比 6.3 % 増加、パート/対前年同月比 4.5% 増加)
現在の日本国内の労働力調査
<完全失業率とは>
総務省が発表する統計値の一つで「労働力人口のうち働く意思はあるが、就業していない人がどの程度いるか」を示します。 数値が高いほど、求職活動中の人が多いことを示します。【算出方法】
完全失業率= 完全失業者 ÷ 労働力人口(就業者+完全失業者)× 100
※景気動向指数としての側面 実際の景気動向と比較して遅れて変動するため「遅行指数」と呼ばれています。