2023.04.04
【2023年3月発表】愛知県の最新雇用情勢｜有効求人倍率は 1.40倍（前月‐0.02pt）
2023年2月の愛知県の有効求人倍率は1.40倍（前月比0・02ポイント下降）。有効求人倍率は２か月連続で低下。
愛知労働局は「新型コロナの感染状況が落ち着いてきたことから、転職活動を始める人が増加しているとした上で、物価上昇などが雇用に与える影響について引き続き注視していく必要がある。」としています。
具体的には「新型コロナの感染状況が縮小傾向にある中で、これまで状況を見守っていた人たちが、新たな仕事を探そうと積極的に動き出している」という認識を示しました。
一方で、「半導体をはじめとする部品の供給制約のほか、原材料価格や物価上昇などが雇用に与える影響については、引き続き動向の把握に努めていく必要がある」と指摘しています。
（参考元：NHK 東海 NEWS WEB 2023年03月31日）
詳しくお伝えします。
＜有効求人倍率とは＞
厚生労働省が発表する統計値の一つで「求職者1人に対して何件の求人があるか」を示します。【算出方法】
有効求人倍率 ＝ 有効求人数 ÷ 有効求職者数（有効求職者数に対する有効求人数の割合）【数字の見方】
倍率「１」：求人数と求職者数が等しい（求職者1人に対して1件の求人がある）倍率「１」を上回っている：求職者よりも求人数が多い（転職しやすい状況）
倍率「１」を下回っている：求職者よりも求人数が少ない（転職しにくい状況）
※景気動向指数としての側面があります。
労働市場の動きは景気とほぼ一致しているため、有効求人倍率は景気動向とほぼ一致して動く「一致指数」景気が良くなってくると企業が採用を増やすため、新規求人倍率は景気動向に先行して動く「先行指数」と呼ばれています。
有効求人・求職の状況
● 全国の有効求人倍率は 1.34 倍 ／対前月 ‐0.01 pt
● 東海の有効求人倍率は 1.40 倍 ／対前月 -0.02 pt
● 愛知県の有効求人倍率は 1.40 倍 ／対前月 - 0.02 pt
● 有効求人数は 135,784 人 ／対前月 - 0.2 ％
● 有効求職者数は 97,328 人 ／対前月 + 1.3 ％
(※すべて季節調整値)
新規求人・求職の状況
● 新規求人倍率は 2.46 倍 ／対前月 - 0.04 pt
● 新規求人数は 46,845 人 ／対前月 - 0.3 ％
● 新規求職者数は 19,008 人 ／対前月 ＋ 1.2 ％
(※すべて季節調整値)
正社員の状況
● 正社員有効求人倍率（原数値） 1.22 倍 ／対前年同月 ＋ 0.06 pt
正社員有効求人倍率は20か月連続で1倍台
現在の日本国内の労働力調査
＜完全失業率とは＞
総務省が発表する統計値の一つで「労働力人口のうち働く意思はあるが、就業していない人がどの程度いるか」を示します。数値が高いほど、求職活動中の人が多いことを示します。
【算出方法】
完全失業率＝ 完全失業者 ÷ 労働力人口（就業者＋完全失業者）× 100
※景気動向指数としての側面 実際の景気動向と比較して遅れて変動するため「遅行指数」と呼ばれています。
