株式会社阿波銀行
木村信介さん(仮名・営業推進) 34歳
転職で自分の時間が増え、人生が豊かに。早めに決断して大正解!
大阪に生まれ育ち、新卒で大手生命保険会社に就職した木村さん。同期の中でもいち早く営業所長に昇進して仕事に邁進していたものの「仕事は多忙を極め、プライベートな時間をほとんど持てなかった」と当時を振り返る。
そんな折、徳島の祖母が他界。それをきっかけに自分の役割と今後の人生を見つめ直すようになった木村さんは、徳島への移住と転職を決断。転職活動を通じて出会ったのは、保険の提案力強化を課題にしていた地方銀行だった。
「徳島に住むのは初めてでしたが、とても暮らしやすい街。人生が豊かになり、早めに決断してよかったです」と話す木村さんの転職体験談をうかがった。
※本記事の内容は、2020年12月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで115日間
転職前
- 業種
- 生命保険
- 職種
- 営業所長
- 業務内容
- 生命保険会社の営業所長として、業績管理およびメンバーマネジメント。
転職後
- 業種
- 地方銀行
- 職種
- 営業推進・コンサルティング
- 業務内容
- 生命保険や投資信託等の金融資産のコンサルティングを担当。行員向けの勉強会の企画・推進、営業活動のサポート業務等を担当。
深夜に帰宅し、早朝に出社。土日も仕事。プライベートはほとんどなかった。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
阿波銀行の営業推進部門で、生命保険や投資信託といった金融資産のコンサルティングを担当しています。お客さまからお預かりしている生命保険を見直して相続対策として活用していただく、といった保険運用のアドバイスや、行員向けの勉強会、営業活動のサポートも行っています。
入社前のご経歴を教えてください。
生まれも育ちも大阪です。京都の大学を卒業した後は大手生命保険会社に就職し、今回転職するまで11年間働いていました。個人や中小企業のオーナーを対象とした保険の提案や、教育用の教材づくりなどを経験、同期では一番早い27歳のときに所長になりました。
その後、全国の拠点を転々とし、直前は山口県にて営業所長として、業績管理やメンバーのマネジメントを任されていました。
転職のきっかけは?
お客さまのご都合が優先の仕事でしたので、休日にも電話対応が必要でしたし、正月も3日から営業所を開けていました。特に所長になってからは、6年間、プライベートがほとんどない生活を送っていたんです。
しかし、徳島の祖母が亡くなったことが、今後の人生を考えるきっかけになりました。祖母の死後、家や墓の世話のために父が徳島に帰ることになったのですが、父ももう70歳ですし、だったら自分も早めに帰ろうか、と。
私は結婚していますが、まだ子どももいませんし、自分のキャリアのことを考えても、環境を変えるなら若いうちのほうがいいと考え、活動を始めました。
転職活動はどのように進めましたか?
まずは大手転職サイトを利用し、徳島に絞って情報収集しました。これまでの経験やキャリアを活かせる仕事で探していたところ、リージョナルキャリア徳島からお誘いをいただき、妻と一緒に高松オフィスで面談をすることになりました。
担当コンサルタントの方はとても真摯な対応で、おかげで疑問も解消し、安心することができました。そして面談後、地方銀行を2行紹介してもらいました。
今の会社に決めたポイントは?
仕事内容はどの銀行でも大きく変わらないはず。それなら「働きやすさ」で選ぼうと考え、面接のときに取締役にそう伝えると、「いま阿波銀行はそうした部分に力を注いでいる」と話してくれました。実際、制度面もしっかりしていて、不安に思っていることに対しても一つひとつ丁寧に答えてくれたので、安心できましたね。
また、徳島の親戚や知人に阿波銀行のことを聞いてみたのですが、地元でも好評。ある雑誌でも、地方銀行のなかで財務状況が良いと紹介されていたので、安心して決断できました。
妻との会話、テニス、資格の勉強…。今までできなかったことができるように!
転職していかがですか?
慣れないことも多く、失敗もありますが、皆に良くしてもらえるので本当に楽しく仕事ができています。前職のように夜遅くまで働くこともないですし、出社も前職より遅くなったのでゆとりがあります。
仕事内容は「保険商品の紹介」という部分では基本的に同じですが、代理店として自社商品だけでなくさまざまな会社の商品を扱えますので、とても新鮮ですね。
前職の経験を活かして、保険の社内勉強会を開くこともあります。また、保険商品のほかに投資信託も扱っていますので、新たな勉強にも取り組んでいるところです。
転職して良かったと思うことは?
自分の時間が格段に増えたことです。おかげでこれからの人生が豊かになったと思います。振り返ると以前は、業績のために生きていた感じでしたが、徐々に「なんのために働いているのか」わからなくなっていました。
また、全国を転々とする生活が終わったのも良かったと思っています。引っ越しが多かったせいで、今までは家具らしい家具も持っていませんでしたから。ようやく1つの場所に落ち着けたという安心感は大きいです。
困っていることや課題はありますか?
保険会社と銀行の違いです。銀行では扱う保険商品の種類が多いうえ、「これがいい」と断言するのはご法度。お客さまのご事情やご希望をうかがって、適切な選択肢を提示するのが銀行の仕事です。
保険会社時代は、自分がいいと思った自社商品を売ることが営業だと思ってきたので、そのギャップには戸惑いました。
生活面の変化はありましたか?
現在は、徳島市内で職場まで自転車で15分のマンションで暮らしています。以前のような残業や接待がなくなり、帰宅時間が早くなったので、妻と夕食を食べ、「今日どうしてた?」なんて、他愛のない会話を毎日できるようになりました。
また、土日もしっかり休めるようになり、自分の興味がある資格の勉強を始めました。大学時代にやっていたテニスも再開しましたし、自然も大好きなので、ときどきふらっと山へ出かけたりもします。徳島は近くに山がありますし、山を見ているだけで癒されるんですよ。
住んで感じた徳島の魅力は?
まずは、人のよさです。どこに行っても丁寧であたたかい人が多い、という印象を持っています。また、生活に必要なものは揃っているので、不便を感じたことはありませんし、それでいて海や山、川といった自然も身近にあり、いつでも気軽に遊びに行けます。阿波尾鶏、阿波牛、そばなど、おいしい食べ物がたくさんあることも嬉しいですね。
それから大阪出身の私たち夫婦にとっては、関西に近いところも魅力の一つです。高速を使えば神戸まで1時間半ですから、大阪に帰省するのにも便利です。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
迷っているのなら、思い切ってやってみるほうが、やらずに後悔するよりいいのではないでしょうか。また、腹をくくるためには、しっかりと調べることが大切です。
私も徳島の親戚や知人のつてをたどって多くの人に生の声を聞いたほか、リージョナルキャリア徳島のコンサルタントにもたくさんの質問をしました(笑)。転職支援会社を活用すれば自分の代わりに調べてくれるので、就業中でも転職に関する情報収集ができ、とても便利だなと思いました。
また、早めに決断して良かったなと改めて感じています。新しい仕事や環境になじむスピードも若い方が早いでしょうし、仕事もバリバリできます。さらに徳島に来て、今までと違う時間の使い方ができるようになり、ゆとりが持てるようになったことは、大きな収穫ですね。