転職成功者インタビュー

株式会社データホライゾン
高橋耕平さん(仮名・分析職) 32歳

広島から社会課題の解決に挑む。転職の軸を明確にすることで、地方でもキャリアの可能性は広がる。

プラントエンジニアリング会社で活躍していた高橋さんは、結婚を機にパートナーの地元である広島への移住を決断した。高橋さんが一貫して望んでいたのは"社会貢献性の高い"仕事に携われること。その結果、転職先として選択したのは自社開発の医療データベースとシステムを活用し、医療分野が直面している社会課題の解決に挑む企業だった。

一見、まったく異なる業界への転職だが、高橋さんは転職を決断するにあたって迷いはなかったという。「前職の経験を活かせている業務も少なくない」と話し、新天地で新たなキャリアを切り拓いている高橋さんの転職体験談をうかがった。

※本記事の内容は、2020年5月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで24日間

転職前

業種
プラントエンジニアリング
職種
営業、営業管理
業務内容
プラント保守・修繕事業の収益管理、社内ルールの構築・周知といったバックヤード業務

転職後

業種
IT
職種
分析
業務内容
レセプト(診療報酬明細)のデータベース化、医療費の集計及び分析結果の作成、納品など

結婚を機に広島移住を決断。地方でも求めたのは“社会に貢献できる”仕事。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

株式会社データホライゾンは様々な医療情報が記載されたレセプト(診療報酬明細書)を保健事業に活用するためのデータ分析技術を開発し、特許を取得している企業です。傷病・診療行為辞書データベースを約10万件、傷病・診療行為・医薬品チェックデータベースを約400万件、保有しています。

これらの技術・データベースを活用して、自治体に「データヘルス関連サービス」「ジェネリック医薬品通知サービス」「糖尿病性腎症重症化予防サービス」といった保健事業を支援するサービスを提供しています。

そこで私はレセプトや健診データを分析しています。医療費の適正化を効率的・効果的に測るための統計データを自治体や保険組合に提供したり、どのような施策を行えば短期的な医療費の削減や、中長期的な医療費の抑制ができるのかを、データ分析により明らかにしていく仕事です。

例えば「健康診断で数値が悪いにも関わらずメタボ健診に行っていない被保険者」がどれくらいいて、健診に行くよう促すことで実際に行ったのか、行った結果数値が改善したのか、といったように、施策を打った後の医療費削減、被保険者さま様の健康状態改善度などについて、分析・効果測定を行っています。

入社前のご経歴を教えてください。

水インフラの設計・建設から施設の運転管理までを一貫して手掛ける企業に、営業職として新卒入社しました。6年間自治体や民間企業に対して提案・受注活動を行っていました。その後、本社の営業管理部門に異動し、プラント保守・修繕事業の収益管理、社内ルールの構築・周知といったバックヤード業務に約2年間携わっていました。

転職のきっかけは?

結婚です。パートナーの居住地である広島に、今後の生活のベースを置こうと決めました。私は他県の出身ですが、前職で広島配属となった経験があり、住みやすく、とても気に入った街だったからです。そこまではスムーズに決まり、あとは転職先を決めるのみ、という感じでした。

転職活動はどのように進めましたか?

在職中で東京勤務だったこともあり、自分ひとりで転職活動を行うのは難しいと、当初から感じていました。そのため、まず大手のエージェントに登録をしました。その理由は、やはりブランドイメージと言いますか、安心感です。また大手だけに豊富な情報を持っているのではないか、という期待感もありました。一方で、"広島"という地域に密着してやっているエージェントからも情報を得たいと思い、いろいろと調べていくなかで、リージョナルキャリアにたどり着きました。

大手エージェントは思っていた通り情報量は多かったのですが、全国展開している企業の、広島を拠点とした営業職の求人が多かった印象です。それが悪いということではないのですが、拠点での営業職の多くは数年後に転勤の可能性があるので、そうなると自分たちが実現したいと思っている生活イメージとは異なってしまいます。

また、良くも悪くもシステマチックと言いますか、そのシステムに乗ってしまえば、ある意味では安心なのですが、オーダーメイド感は無いように感じました。逆にリージョナルキャリアのコンサルタントは、東京の転職相談会でお会いし、私の経験や希望などをしっかりとヒアリングしてくれました。紹介いただいた求人数自体は多くはなかったのですが、私に合った1社を提案していただけたと感じています。

今の会社に決めたポイントは?

まず、前職を決めた時と同様に、自分自身が"社会貢献性が高い"と感じられる事業に携わりたいと思っていました。人生100年時代と言われる中で、健康寿命をどう延ばしていくのか、そして増大する日本の医療費をどう解決していくのか、これはとても重大な社会問題であるという意識を持っていました。そのため、そうした課題に対して一つの手段を提供しているデータホライゾンという会社に、とても興味を持ったからです。

また、前職での営業の経験が活かせると思った点もあります。今は分析の仕事に携わっていますが、前職での企画立案や文章作成の経験が活かされていますし、受注・売上・利益などのデータ分析や、数値の取扱いなども経験が活きていると感じます。

“キャリア”は与えられるものではなくて、自分自身で切り拓くもの。

転職していかがですか?

今はまだいちスタッフですので、早く一人前になって会社のみんなに認めてもらえる存在になりたいです。日々のコミュニケーションや、仕事への取組み姿勢などもあるでしょうが、やはり一番は仕事で成果を出す、周囲の期待に応えることだと思うので、早くそうなれるように頑張りたいです。

転職して良かったと思うことは?

一緒に働く仲間や職場の雰囲気がとても良いです。心穏やかな方が多くて、ギスギスした雰囲気はありません。仕事上の納期はありますので、それがタイトでヒリヒリすることはありますが、早く進めるにはどうしたらいいかなど、より仕事がうまくいくために建設的な意見を出しあってみんな前向きに取り組んでいます。私たちの事業はさまざまな部署が連携して成立するものですので、一体感のあるこの雰囲気はとても良いと思います。

これまで、キャリアという言葉はよく目にしたり耳にしたりしていましたが、正直なところあまり深く考えたことがありませんでした。しかしこれはとても大事なことで、"キャリア"は与えられるものではなくて自分自身が切り拓いていくものであると、今回の転職活動を通じて実感しました。流れに身を任せるのではなく、自分がどうしたいか、どうなりたいかをしっかり持って、自分のキャリアを自分でデザインしていくことがとても大切であり、また、それを考え続けることは、今後の豊かな人生に繋がっていくように思いました。

生活面の変化はありましたか?

結婚して夫婦一緒に暮らしていますので、ある意味、仕事よりも慣れないところはありますが(笑)、楽しみながら生活しています。通勤のストレスも減り、時間や心にゆとりができた感じがします。以前の勤務先は品川でしたが、品川駅では自分のペースで歩くこともできませんし、周りを見ながら「よくみんなやってるなぁ~」と思っていましたから(笑)。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職によって何を実現したいのか、何がしたいのか明らかにすることが大切だと思います。それを明確にしていなければ途中で迷いが生じ、その結果、転職を繰り返すようなことになってしまうかもしれません。

例えば、東京にはものすごい量の求人情報があります。転職の目的を明らかにする前に大量の情報を先に浴びてしまうと、より良い求人情報を物色することが目的になってしまう可能性があります。

地方の場合は、良くも悪くも求人情報も少ないため、自分と向き合いやすいかもしれません。自分の目的に見合った求人が無いのではないかという心配もあるかもしれませんが、まず自分の軸を明確にし、そこから実情に合わせて柔軟に考えていくことが大切なのではないでしょうか。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

高橋さんとは東京相談会でお会いしました。中学高校とブラスバンド部、大学ではジャズ研究会で活動されていたということで、相談会のスタートはジャズの話で盛り上がりました(笑)。

高橋さんが転職についてのアドバイスの中で「何がしたいのか明らかにすることが大切」とおっしゃっていますが、相談会でもこの点についてお話を伺いました。そこで、前職への就職の決め手ともなった『社会問題を解決したい』そして『社会に貢献したい』という思いが、転職においても高橋さんにとって外せないポイントである、ということを理解しました。

データホライゾン社への入社意志決定は非常にスピーディーでしたが、これは「持続可能な社会へ価値を提供したい」とおっしゃる高橋さんのご志向に、しっかりとマッチしたものだったからだと考えています。

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