転職成功者インタビュー

JR四国ステーション開発株式会社(旧社名:株式会社ステーションクリエイト東四国)
森田伸也さん(仮名・店舗開発) 46歳

“人生の後半戦”にふさわしい、地域貢献につながる仕事に出会えた。

森田さんは50歳を目前にして前職を退職し、故郷の愛媛に戻って転職活動をスタートさせた。しかし、愛媛には経験を活かせる商業施設運営の仕事が少なく、活動は思うように進まない。そこで、勤務地条件を四国に広げてアプローチし、出会ったのがJR四国ステーション開発だ。

現在はJR徳島駅にオープンした「徳島駅バル横丁」のプロジェクトを担当し、地域を盛り上げている。「自分にとって大切なことは何かをコンサルタントと共有できたから、今の職場に巡り会えた」と語る森田さんに、転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2018年10月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで105日間

転職前

業種
商業施設運営
職種
施設運営、販売促進、店舗開発、テナントリーシング、管理職(副館長)
業務内容
大型商業施設(松山・小倉)の運営。その後、新潟にて副館長を務める。店舗開発・テナントリーシング・販売促進・経理・施設管理など、商業施設運営全般およびマネジメントに携わる。

転職後

業種
不動産賃貸業、商業施設運営
職種
店舗開発・テナント運営サポート
業務内容
出向先の大型ショッピングセンターにおいて、店舗開発・テナント運営サポート業務に従事。

「あなたが本当にやりたいことは?」コンサルタントの指摘が、気付きを与えてくれた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

JR徳島駅ビルの複合商業施設でリニューアル業務にあたっています。従来の食品売り場をカフェや居酒屋などの「バル」に一新し、仕事帰りなどに気軽に楽しめるスペースをつくろうと計画を進めてきました。

私はこのプロジェクトで、出店してもらうテナントの調査や誘致、出店が決まったテナントのサポートなどを行っています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学卒業後、ファッションビルを運営する企業に就職。最初の勤務地は松山で、後に北九州、新潟と転勤しましたが、一貫して商業施設の運営に関わりました。

約25年の在職期間中、店舗開発や誘致、販売促進、経理やマネジメント業務など、あらゆる業務を経験できました。

私が勤務していたファッションビルは、単にモノを売るだけではなく、「今」を発信する情報基地であるという点を強く意識していました。「さまざまな交流や街の賑わいを生み出すことで、地域の活性化に一役買っている」、そんな手ごたえを感じながら働いていました。

転職のきっかけは?

愛媛県松山市出身で、いずれ故郷に戻りたいと考えていました。50歳を目前にして、人生の後半戦をどう生きていくのか、自分らしく生きるためにはどんなコミュニティを築いていけばいいのか、ということも考えるようになりました。

そんななか、私の勤務する新潟の施設の閉鎖が決まり、東京本社へ異動することに。しかし、これまでずっと地方で働き、少なからず地域の発展に貢献してきたという自負が私にはありました。そこで思い切って退職し、故郷に戻って人生の後半戦をスタートさせようと思ったんです。

転職活動はどのように進めましたか?

最初は商業施設を中心に探していたのですが、やはり数が限られます。愛媛県内に絞るとさらに厳しい。そこで条件を広げてネットで検索していたところ、リージョナルキャリア香川が紹介する販売促進の求人を見つけました。

前職でも販売促進を担当したことがあったので、早速面談を申し込みました。面談では、仕事に対する考え方や価値観など、さまざまなテーマでコンサルタントと話をしました。そのなかで、コンサルタントから「本当にやりたいのは販促ではなく、もっと違う仕事ではないですか」と指摘されたのです。

それまで職種にばかり目がいっていた私は、ハッとしました。そして「自分がやりたいのは地域貢献につながる仕事だ」と気付くことに。そのやり取りのおかげで自分にとって大事なことを再認識でき、その後、現在の会社と出会うことができました。

今の会社に決めたポイントは?

そのころのJR四国ステーション開発は事業拡大を図っていて、そのひとつとしてJR四国と連携した商業施設の運営を計画していました。実は別の紹介会社から、地元産品を製造・販売する企業を紹介されていたので、どちらを選ぶか迷いました。

しかし、JR四国ステーション開発なら、これまでの経験を活かし、仕事を通じて四国4県の活性化にも取り組むことができる。また、交通系の商業施設に携わった経験がなかったため、新しい領域にチャレンジできる魅力もある。そんなふうに考えて、入社を決めることになりました。

故郷、四国の賑わい創出に貢献できている実感。

転職していかがですか?

徳島駅バル横丁は、会社としても前例のないプロジェクトだったので、私も他のメンバーも初めて見聞きすることばかり。自分たちで作り上げていく大変さはありますが、やりがいも大きいです。

転職して良かったと思うことは?

今までの経験を活かして、四国というステージで地域の賑わい創出の一端を担っていると実感できることです。最近は施設運営に関する資格取得の勉強にも取り組んでいます。これまで業務として取り組んできたことを理論的に整理できるので、結構楽しいですよ。

困っていることや課題はありますか?

新しい組織に入ったわけですから、戸惑うこともあります。でも、今の職場はチャレンジの気運にあふれています。そんな組織で働けることが嬉しいですね。

生活面の変化はありましたか?

平日は徳島、週末は自宅のある高松で過ごしています。新しい出会いもあれば、高校時代の同級生との交流が復活したりと、いろいろなコミュニティができつつあるので、これからが楽しみです。

また、愛媛に住む親もとても喜んでくれました。同じ四国ならすぐに駆けつけることができますから、私も安心です。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

私自身は、リージョナルキャリア香川のコンサルタントとの面談を通じて、「働くうえで大切にしたいものは何か」を、あらためて見つめ直せました。もしあの面談がなければ、給与などの条件だけにとらわれて、本当にやりたい仕事に巡り会えなかったかもしれません。

みなさんも、もう一度自分の価値観を見つめなおしてみることをおすすめします。企業選びの優先順位が整理されて、進むべき方向性が見えてくると思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
加地 盛泰

地元の愛媛県にUターンし、転職活動を行っていた森田さん。前職の大型商業施設の運営・マネジメントの経験を活かして活躍できる企業を探しておられましたが、なかなか地元では思うような求人情報に出会えない…そんなときに、出会うこととなりました。

転職市場の厳しさから、職種を拡げ、エリアも拡げて探していきたいとの考えをお持ちで、当初は、私もその意向に沿って情報収集を行っていました。しかし、森田さんとお話を重ねれば重ねるほど、地域社会への貢献指向の高さに気づき、方針を転換。JR四国グループで不動産事業を手掛けるJR四国ステーション開発社をご紹介させていただきました。

同社が運営する商業施設は大型ではなく、駅関連施設がほとんどですが、同グループならではの地域貢献度の高さと、キーパーソンとなれる方を求めておられたことがポイントとなりました。

入社後は早々に管理職に抜擢され、現在では親会社に逆出向されるほどのご活躍ぶり。キャリアコンサルタント冥利に尽きるとは、まさにこのことです(喜)。

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